No.5ベストアンサー
- 回答日時:
inorganicchemist さん(お久し振りです)の回答で良いと思いますが,「アトキンス 物理化学」の記載をもとに若干補足いたします。
> ΔH(m,fus)(1/T(fp)-1/T)/R=lnx
この式で,ΔH(m,fus):融解エンタルピー,T(fp):溶質の凝固点,T:温度,R:気体定数,x:温度 T で平衡にある溶液中の溶質のモル分率(溶解度に関連)です。
この式で分かるのは,1)溶質の溶解度は温度が融点から下がるにつれて指数関数的に減少する,2)融点が高く,融解エンタルピーが大きい溶質は普通の温度で溶解度が小さい,と言う事です。
2)から考えると,融解エンタルピーが関係してはきますが,お書きの『融点が低い方が溶解度が大きい気がする』は,あながち間違ったものではないと思います。
ただし,この式は溶液を理想溶液と仮定する等の近似を行なって得られた式ですので,実際にすべてがこの式に合うとも限りません。
この回答へのお礼
お礼日時:2003/11/15 22:18
そうですか、単純に「融点が低い方が溶解度が大きい」とは言えないのですね。実験をやる度にそうなんじゃないかなと思い込んでました。とても分かりやすい説明ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
一般的には、その様に感じますよね。
実際、”溶媒”が冷水の場合と、沸騰水の場合では、異なる様に、”溶質”も同じじゃないかと。
でも、#1さん、#2さんが言われている様に、
”溶質”については、温度(融点)は関係ないですね。
水銀(液体)も銀(固体)も、水には溶けないでしょ。
No.2
- 回答日時:
上の方と同じ回答になるかもしれませんが、溶解度は溶媒と溶質の親水性か疎水性、または分子量の大小、温度と圧力が関係します。
融点はイオン結合、共有結合、ファンデルワールス力(分子間力)、金属結合、水素結合等の結合力と分子量(これは分子間力と関係する)の大小です。
だから共通点といえば分子量ですね。
融点が低いほうが溶解度が大きいとありますが、それは溶解度は質量が単位にあるのと、融点が関係する分子量は物質量なので、等モルで分子量が大きいものと小さいものとでは質量が違うので一概には言えないと思います。
No.1
- 回答日時:
どちらかというと、溶解度は、化学構造の方が重要で(解離度や、溶媒と似たような構造があるか)、融点は、分子量+水素結合などの何とか結合+分子間力の効果の方が重要ですので、そこまで関係しているとは思いません。
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