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統合失調症で治療を受けている家族のことで教えて頂きたく投稿しました。

家族(以下S子とします)S子は30代で統合失調症のお薬を飲むようになりました。
もう10年以上服用しているようです。
また、それ以前から、別に、カウンセリングを受けております。

症状は、幻覚と幻聴があるとS子から聞いております。
なかなか、治らないため、先日、本人に聞いたところ、カウンセラーから自我境界が以前より出来ていないことに原因があると説明を受けていると話があったそうです。

そこで、お尋ねしたいのですが、統合失調症と、自我境界が出来ていないことと、どのような関係があるのでしょうか。

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

自我というのは、心理学的な概念で、自分自身の中核的な部分を指します。



もともとは精神分析的な考え方と強く関係していますが、その精神分析では、心は、1)エス(あるいはイド))、2)超自我、3)自我の3つの部分からできていると考えます(この考え方を「心的装置」と呼びます)。

エスは、無意識的、本能的な部分で、抑圧された過去の記憶やイメージ、とくにその人自身にとって不快な記憶やイメージが閉じ込められています。
また、この部分には、衝動(欲求の強いもの)が渦巻いており、そうした衝動が起きた場合には、即座にそれを満足しようとするという仕組みで働きます。

一方、超自我は、生後、親からのしつけなどによって獲得される部分です。
この部分は、理想や禁止、つまり、「~すべきである」とか、「~してはならない」という、いわば昔風の頑固オヤジ的な働きをします。

この両者の間を取って、現実の社会にうまく適応を図る部分が、自我です。
この自我も、生後、さまざまな心理・社会的効きに出遭い、それを乗り越えていく中で、健全に成長していきます。

このように、自我が健全に成長、発達することで、人間は現実の生活に適応して生きていけますし、健康な精神生活を送ることができると考えられています。

他方で、統合失調症は、人間のいくつかの心的機能が全体としてまとまった形ではうまく働かなくなる病気であるとみることができます。
これを自我の働きとの関係で理解してみますと、自我がきちんと機能しないがために、心の中の、それぞれの心的機能のまとまりやバランスを欠いてしまって、その結果、現実生活にうまく適応しないということができるでしょう。

そういう自我の機能不全を説明する方法として、自我の境界が、いわば弱体化しているとか、崩壊しかかっているということができます。
つまり、自分自身のまとまりの中核である、自我が確固たるものではなくなっているのです。
そのために、自分自身で考えた、考えている、感じた、感じていることが、自分の中から漏れていってしまうとか、逆に、他者の考え、感情などが、容易に侵入してくる(と思える、という方が正確かも知れません)状態になっていると考えることができます。

要するに、自我境界云々というのは、例えば、脳機能のどこに不全があるとか、ドーパミンの状態がどうであるとかそういう、神経生理学的な、かなり実態のある説明ではなく、あくまでも心理学的、概念的な説明であるということです。
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人間の脳の活動で説明すると分かり易いと思います。

人間の五感から入る情報は二つの経路から入っています。ところがその二つの経路に、隔たりが在ります。

或いは二つの心が有るという言い方の方が合っているかもしれませんが、その情報の捉え方で正常か、統合失調症かが分かれます。

人間の五感から入る情報を動画にしたものが在りますので始めに見て下さい、その後で説明しますので。

右脳の意識『無意識の意識』を体感している動画です。

URL:

この動画から判ると思いますが、五感から入る情報を、始めは右脳からの、言葉ではない情報として受取っています。その受け取った情報を『左脳の意識である』自我意識が『どのような言葉として翻訳するのか、或いはどのような意味として受けとるのかが鍵を握っています。

話を変えますが、作詞家や作曲家はその右脳からの外界からのエネルギーを言葉にしたり、リズムとして翻訳をして作詞活動や作曲活動にしています。

健常者という人と、統合失調症と言う人達の違いは、その情報の受け取り方が『少し違うだけです』統合失調症と言う人達はその情報を『全て』と思い込んでいるだけです。

普通の人、健常者という人は、その二つの意識が上手く同調出来ています。上手く同調出来ている言う意味には二つの意味が在ります。

一つの意味は『交替制が上手く行っている』という意味です。もう一つの意識とは『無意識の時の自分の意識です。』人間は絶えず『意識する自分と』『無意識の時の自分』が交替する事によって、正常な毎日が遅れています。

もう一つの意味は、二つの意識が、上手く折り合いが付いていないという意味です。不仲になっているという意味です。或いは背中合わせになってしまって、お互いが交流しようとしないという意味です。

その中間に位置するものが『神経症や自律神経失調症や心を病む状態』です。この状態とは、右脳からの情報を受け取ろうとしないか、或いはその情報自体を着信拒否をしているか、或いはその情報を送る者を毛嫌いしている状態です。

早く言うならば『心に矛盾』を感じている事です。その心の矛盾を『自分の行動の矛盾として感じたために行動出来なくなった状態を神経症』といっています。

心の矛盾を『身体機能の異常や違和感として感じた場合、自分の身体の機能を本当に機能していないと頭の中で症状にまで高めてしまう現象を』自律神経失調症と言っていますが、検査をしても異常は在りません。

心の矛盾を『心や感情の異常として』感じた場合には、心の健康が保て無くなっています。心の内部に安心を探している状態です。ところが安心を求めて、心の内部観察をした場合何処にも安心がないと思って、更に安心を求めた状態が『心の健康を失った状態』心を病む事です。

統合失調症の場合は、お互いが背を向けた状態ですので、右脳の意識単体として現れたり、左脳の意識単体として現れたりします。

回復する手立てとしては、湧き上がる感情を感じている状態=自我境界が出ている時に『湧き上がる感情を受取る訓練』が大事と思います。

ところが、送られてくる情報の翻訳ミスが『恐怖症』を起こしている事など複雑な処理を学ぶ事が必要なために、かなり難しさが有ると思います。

そこで恐怖症の克服の仕方を書いておきます。恐怖症とは、『右脳から送られてくる情報』例えば高いと言う情報を受け取ろうとしない場合に起きています。それが高所恐怖症です。

恐怖症のメカニズムは全て共通しています。湧き上がる自分の感情に『驚いてしまって』その感情を湧きあがらせる情報を嫌ってしまって受取ろうとしなくなる現象です』

その場合に『その情報を送る側からした場合には』その情報が受けとって貰えていない事が判りますので、『その情報を拡大して大きくして送って来ます』

始めの小さな不安を受け取ってもらえない事から、小さな不安を拡大した情報に替えて、不安を大きくした情報、恐怖感として再送するようになります。そういうメカニズムが『恐怖症の原点として存在しています。』

全ての恐怖症とは『湧き上がるただの小さな雑念でしか在りません。』小さなただの不安を受取ろうとしない事がパニック障害や恐怖症の元になっています。

未開の土地では『統合失調症』は在りません。その理由は『始めの恐怖感で苦しんでいる状態の時に、抱きしめてやっているからです。』赤ん坊が不安がっている状態を想像すると分かり易いかも知れません。

安心の仕方を忘れているだけだからです。
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統合失調症には陽性症状と陰性症状があります。



陽性症状
  幻覚・幻聴などが現れ、自我障害も現れます。

陰性症状
  活動する意欲がなくなり、1日中眠っていたりします。

自我境界について調べたらこうありました。

   自己と外界との境界(自我境界)も障害される。
   思考伝搬は自分の考えが自分の物だけでなく、
   ほかの人々が時には世界中がそれを知っている、
   と言う体験である。

とありますので、自我障害の部類に入ると思います。

●自我障害
  自分の意識が外に漏れ出したり、または、外部の思考が
  内側に入り込む統合失調症特有の障害。
  自分の考えていることが、みんなに知られていると感じたり、
  逆に誰かの意志が自分の中に入り込み、自分に命令をしていると
  感じたりする。

ご参考まで。
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 われわれは普段現実に順応して心が動きますが彼女の場合はなんらかの要因が強く現れてきて幻覚や幻聴が聞こえるのだと思うのですが、統合失調とは瓦礫が散乱するイメージをしてもらえれば簡単です。

建物がちゃんとしていると風や雨をしのげますが壊れていたり設計が不備だと雨漏りや風が入ってきたりします。また外出したり所有物を置いたりなどの機能もちゃんとしてるとうまくいきますが瓦礫だと難しいですね。なので統合失調になった場合建物としての機能を果たす自我までも壊れていると考えることができます。そうすると境界も自ずと壊れ幻覚や幻聴が聞こえるということになります。
 人間寝ている時はみな統合失調状態で自分が意図してない夢を見たりする場合がありますよね?あれと似てると思います。
 
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