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チュニジア、エジプトは親米政権によって国民生活が苦しかったために本当の意味での民主化革命が起こったが、リビアは国民生活は決して苦しくなかったしNATO軍が介入して政権が崩壊した、という理解でOK?

A 回答 (5件)

>チュニジア、エジプトは親米政権によって国民生活が苦しかったために本当の意味での民主化革命が起こったが、リビアは国民生活は決して苦しくなかったしNATO軍が介入して政権が崩壊した、という理解でOK?



リビアの経済力は北アフリカ地域に於いて突出していた、即ちリビアのGDP(1人当たり)はチュニジアの3倍・エジプトの4.5倍に相当する約12,000ドル強、当然ながら近隣諸国との比較に於いて、貧富の格差と経済的不満は少ない国家でした。

そして内戦当初劣勢であった反乱軍に対し、NATO軍に依る軍事的・経済的支援が成され、以後内戦の趨勢が劇的に変化したのも事実。

以上を総括すると、「カダフィ政権崩壊に到る経緯と原因を3行程度で述べよ」という設問が仮にあるとすれば、質問者様の認識は概ね正しいと言えるでしょう。
しかしながら革命勃発からカダフィ政権打倒に到る原因と過程はやはりかなり複雑で、単純なステレオ・タイプでは語れない様です。

世界で最も腐敗した政権と言われたかつてのリビア、イドリス国王に依る統治を革命に依り打倒したカダフィ大佐は、ある一定程度富の再分配にも配慮し、更には石油という戦略的物資の価値を最大限に利用して、アラブ社会のヘゲモニーを握るべくそのプレゼンスの確立に成功しました。

但し国内的には、経年する毎に強まる強権政治・支配&被支配部族間の対立・子息への禅譲を意図していた事、及びチュニジア・エジプトで勃発した革命に触発された事等が複合的に作用して、反乱決起に到る空気はかなり以前から醸成されていたものと思われます。
チュニジア・エジプト程切羽詰った状況に無かったのは、貴方が仰る通りかも知れませんが。

他方中東から北アフリカに広がるアラブ諸国(特に石油産出国)に於けるアメリカの思惑は複雑です、しかしながら当該地域でのパワー・バランスと政権の劇的変化を好まない点に於いてその基本姿勢は一貫している、勿論かつてのイラク・イラン(アラブではないが)・アフガニスタンという例外は存在しますが。

NATO加盟他国はともかく、親米政権であったチュニジア・エジプトに於いて勃発した革命が、ドミノ的に近隣国家に波及する事を恐れたアメリカは、反乱当初は心情的にカダフィ支持、或いは不介入という立場であったのでしょう。

しかしその後のCIAその他の分析に依り、カダフィ政権は存続出来ないという結論に達したものと思われます、即ちアメリカはカダフィを見捨てた(裏切ったと言い換えても良い)訳であり、アメリカに対するカダフィの激しい怒りはこの点にあろうかと思われます。

この回答への補足

チュニジア・エジプトの革命で調子に乗って反政府運動を展開したリビア人も居たでしょうが、それはCIAやNATO軍の介入無しには革命は成功しなかったはずです。リビアの国民は比較的恵まれていたのです。

補足日時:2011/11/30 19:25
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

>即ちアメリカはカダフィを見捨てた(裏切ったと言い換えても良い)訳であり、

この点を除いてはほぼ私の見方とおなじです。
カダフィは反米ですよね?アメリカのグローバル資本主義に対抗していたので、CIAなどはジャスミン革命のどさくさに紛れてリビア反政府勢力に荷担したのでは無いかと思います。カダフィはアメリカにとってもともと邪魔だったと言うことです。

お礼日時:2011/11/30 19:14

 No.1で回答したものですが、質問者の方が掲示している映像の疑惑について・・・



 ドルの支配体制を打開する目的で金本位制を採用しようとするカダフィを阻止するためにNATOがリビアにNATOが介入した・・・という内容の映像ですね。

 まず、アメリカは年間250t以上の金を産出する世界第3位の産金国で、8000tを超える金を保有しています。この金保有量は世界第1位であり、アメリカの外貨準備の大部分を占めています。
 金保有量の多い国の上位10カ国のうち6カ国がEU加盟国であり、EU全体ではアメリカの8000tを大きく上回り、やはり欧州の外貨準備の約半分を占めています。
 仮にアフリカの石油等の資源を金で取引することになったとしても、欧州も米国も支払いに困ることはありません。

 アフリカ諸国が金本位制に移行して金で貿易をするようになったとしても、アフリカ以外の国から様々な物品を輸入する必要が依然として残ります。そのためには国際社会全体に充分な量の金を流通させる(つまり金そのものを国際基軸通貨化する)と共に、外貨準備としてドルやユーロを保有しなければならなくなります。
 よって、1国あるいは1経済ブロックの国々が金本位制になったとしても、国際基軸通貨としてのドルやユーロの地位は揺るぎません。
 ましてや、アフリカ諸国は農産物や資源エネルギーは輸出できても、工業製品の大部分を輸入に頼らざるを得ない状況なので、経済力の弱いアフリカが一丸となったところで既存の国際基軸通貨の地位を引き下げることは出来ません。
 アメリカにとってもイギリスやフランスにとっても、アフリカ諸国は工業製品の輸出先です。またアフリカ諸国にとっても欧米は主要な貿易相手です。アフリカが統一通貨を作ったとしても、ドルやユーロを使わなくすることはできませんし、欧米が新しいアフリカ統一通貨の調達に困ることもありません。

 金は現在のアフリカという一つの地域経済ブロックの経済規模だけを支えるには充分な量が(地球上には)存在しますが、世界経済の規模で考えた場合、基軸通貨の一つになるためには絶対量が不足しています。
 仮にアフリカが金本位制を採用したとしても、アフリカの経済が発展していけば早々に金が不足してしまうことは明白です。アフリカが順調に経済成長し始めれば、金本位制は50年ともたずに崩壊するでしょう。ニクソンショックと同じことがアフリカで再び起こることになります。
 また、アフリカ諸国はそれなりに大量にドルやユーロを保有しているのですから、自らの財産を放棄するに等しい「今後は金でしか取引をしない」という選択をすることは不可能です。産金国でもなく、金保有量の少ない国にとっては、手持ちのドルやユーロが使えなくなることはそのまま死活問題になります。
 それでもあえて金本位制に移行すれば産金国(特に南アフリカ)がアフリカ全体の財政に影響を及ぼすことになりかねず、ただでさえ国家間で複雑な問題や地域格差を抱えているアフリカで統一通貨の採用は、それが金本位制という分かり易くシンプルな制度であったとしても非常に困難を伴います。
 
 つまり、ディナー金貨の統一通貨化自体がもともと非現実的で将来性の乏しい話であり、わざわざ外部から邪魔をしなければならないようなものではありません。

 アフリカや中近東が不安定化してしまうことや、その政治的・経済的影響を考えれば、アメリカにとっても欧州各国にとっても一連のジャスミン革命への介入は赤字になることが明白です。
 英仏等はカダフィ政権下のリビアに石油等の利権や安定的な関係を既に確保していましたし、アメリカから見てももせっかく反米路線からの転換もしていたのですから、せっかくの現状をわざわざ不安定化させてしまうような「革命の輸出」をする理由は全くありません。
 何らかの陰謀があったとするならば、革命を自分達に有利なように収束させるため、もっと積極的に大規模に介入して短期間で解決する必要があります。しかし、どの国もそんなことはしていません。
 何故反政府勢力からの介入要請に対してNATOの腰がやたらと重かったのか?や、何故航空支援だけで陸上部隊の派遣をしなかったのか?の理由を説明できる材料がありません。

 申し訳ありませんが、陰謀論ネタとして着目点はユニークですが、全体的にその映像は不出来だと思います。
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この回答へのお礼

NATOは積極的に介入しました。腰が重かったというのは間違いです。
私が言っているのはジャスミン革命のことでは無く、リビア争乱のことです。
金本位制とかそういうことではなく、アメリカにとってアフリカ統一通貨が怖いのです。
陰謀論では無く、事実を述べています。
ありがとうございました。あなたはもう結構ですよ。

お礼日時:2011/11/27 17:56

中東の混乱はイスラエルやアメリカの抜きにして語れないでしょう。


エジプト・チュニジアとリビアは違うと思いますね。

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この回答へのお礼

チュニジア・エジプトは親米政権で失業率は高かったが、リビアは反米で国民生活は日本より豊かでした。
なぜリビアで革命が起こったのか、よく調べてみたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/11/27 18:01

この動画が信用できるものだとすれば、やっぱり反政府軍は本当の意味での民主化革命を目指したのでは無く、ある勢力がリビア国民を扇動・脅迫してリビアが内乱に陥った、と言えるでしょう。



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この回答へのお礼

ありがとうございます。
いかんせん英語でも無いので、字幕が正確なのかどうかもわかりませんが、リビアにについてはイラクのようなアメリカの傲慢さが出ているような気がします。

お礼日時:2011/11/27 17:59

 革命自体はチュニジアのジャスミン革命が影響していますが、リビア国民が自ら起こしたものです。

また、リビアで革命が起こった直後に政権内部からの離反者が続出しており、この時点で政権は既に崩壊し始めていたと言っても過言ではありません。
 NATOが介入し始めるのはその後、革命を起こしたリビア暫定政府の要請を受けたものであって、革命の生起にNATOは全く関与していません。

 国民に解決不能な不満がたまっていたからこそ革命が起こったのであり、国民生活が苦しくなかったというのが事実であれば、国外からどれだけ介入しても革命は起こりません。
 NATOの介入がカダフィ政権の崩壊させる大きな要因となったことは事実です。したがってNATOが介入したから政権が崩壊したというのはあながち間違いではありませんが、NATO軍が介入したから革命が起こったと考えるのであればそれは大きな間違いです。

 もしも革命発生後にリビア政府内部から離反者が出なければ、NATO軍が介入しなかった可能性もあります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。まぁ、一般的な見方ですね。
革命を扇動したのはCIAでは無いかと思います。
チュニジアやエジプトのような貧富の格差はリビアには無かったのだと思っています。たしかにカダフィは長期独裁でしたが、国民は生活に不安も無く医療や教育も無料で受けられたのでは無いでしょうか?
そんな生活水準でどうして命をかけて国民同士が殺し合うのでしょうか?あり得ないことだと思います。
私の見方は、エジプトやチュニジアのような親米独裁国家で次々に民主化革命が起こり、焦ったアメリカが機に乗じて反米国家リビアで革命を扇動したのでは無いかと考えています。イラクのフセインもありもしない大量破壊兵器の批判で攻撃され親米政権が樹立しましたね。

お礼日時:2011/11/27 11:52

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