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方丈記にある有名な文
「仮の庵もややふるさととなりて,軒に朽ち葉深く,土居に苔むせり.」
の「苔むせ」についてお尋ねします.

手もとの本では四段動詞「苔むす」の命令形となっているのですが,私には「命令」というニュアンスがまったく感じられず,納得できません.

これはどういうことなのでしょうか.
已然形ではいけないのでしょうか.

よろしくお願いいたします.

A 回答 (4件)

どっちだっていいんです。



完了の「り」は四段活用の已然形接続という説明が主流だと思いますが、
参考書によっては四段活用の命令形接続という説明もあるのです。

私もどちらかというと已然形接続のほうがしっくりきます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます.
已然形としてもよいというご回答に安心しました.

お礼日時:2011/12/24 12:09

回答はNo.1,2の方々のおっしゃる通りですが、少し付け足しを。


>私には「命令」というニュアンスがまったく感じられず
とありますが、活用形の名前は代表的な用法をとってつけたものなので、用法のすべてを表しているわけではありません。終止しない終止形(「べし」「らむ」などが付く場合)や体言に連ならない連体形(ご存知「係り結び」)もありますし、このように命令しない命令形もあります。あまり活用形の名称にはとらわれない方がいいと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます.
たいへん参考になります.

お礼日時:2011/12/24 20:01

その「手元の本」のミスでは?



Wikiでは「已然とは「すでにそうした」「すでにそうなった」の意味であり」とありました。この文では「仮の庵」が「土居に苔むした」という意味ですよね。已然形でいいと私も思います。
もし命令形なら誰が誰に何を命令しているのでしょう。
文法的解釈以前に、文意から推察することも大切だと思います。

「手元の本」に訳は載っていますか? その訳から考えてみてはいかがでしょう。
また載っていないなら、図書館などで他の本の訳や文法解説にあたってみられては。
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この回答へのお礼

ありがとうございます.

ちなみに「土居に苔むせり」の訳は「土台には苔が生えている」となっています.(これまでの「お礼」では敢えて書かなかったのですが,「苔むせり」の「り」は完了ではなく存続の意という解釈です.)

お礼日時:2011/12/24 20:00

#1さんの回答にもありますが、



完了の助動詞「り」の接続をどのように考えるかという問題なのです。
実は、二つの考え方(意見、学説?)があるようです。

「サ変動詞の未然形または四段動詞の已然形 に接続する。」というものと
「サ変動詞の未然形または四段動詞の命令形 に接続する。」というものとの二通りがあります。
どちらを採用するかは文法書の編集者によるのだと思います。

でも「四段動詞の已然形」と「四段動詞の命令形」とは、表現した語は同じ姿をしています。
例えば「書く」の已然形は「書け」であり、命令形も「書け」なので、
「書け」の活用形は、已然形か命令形かは判断できません。

ということで、「苔むせ」は已然形でも命令形でも可、どちらとでも言えます。

上のことを踏まえたうえで、
完了の助動詞「り」の接続をどのように学習しているかということです。
「サ変動詞の未然形または四段動詞の已然形 に接続する。」と学習したのであれば
已然形と答えるべきであり、
「サ変動詞の未然形または四段動詞の命令形 に接続する。」と学習したのであれば
命令形と答えるべきであるのです。

まぁ、大きな目で見れば「已然形」でも「命令形」でも間違いはありません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます.
已然形とする考え方もあるというご回答に安心しました.

お礼日時:2011/12/24 12:10

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