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18世紀のイギリス、フランスなど西ヨーロッパの民俗誌について知りたく思っています。
王侯貴族ではない、また貧民でもない中流階級(?)の服飾、食物、酒、衛生状態、住居、etc.
おすすめのサイト、本などありましたら、紹介してください。また上記の件御存知よりのことがありましたら、御教授ください
よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

こんにちは、はじめまして。



イギリスの庶民の風俗についてですが。
大学時代に教科書として読み、その後も何度も参考にしている本がございます。
「路地裏の大英帝国-イギリス都市生活史」
http://www.amazon.co.jp/%E8%B7%AF%E5%9C%B0%E8%A3 …
図書館に在庫があるのではないかと思います。
9章から成ってまして、
1.都市文化の誕生
2.家庭と消費生活
3.白いパンと一杯の紅茶-庶民の食べ物
4.病気の社会史-工業化と伝染病
5.いざというときに備えて-保険金幼児殺人事件
6.ヴィクトリア時代の家事使用人
7.地方都市の生活環境
8.リゾート都市とレジャー
9.パブと飲酒
特に第5章にある、産業革命期に人口が農村部から都市部に流入し、子どもが幼児期から親元を離れて労働力とみなされ親子間の情愛が希薄となり、同時に出現したばかりの「生命保険」目当ての幼児殺人事件が多発した事例は、大変興味深く読みました。

また最近の本ですが。
「アリスの服が着たい-ヴィクトリア朝児童文学と子供服の誕生」
http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_ss_i_0_5?__m …
これは19世紀から20世紀にかけてですが、イギリスにおいて子供用の衣服というものがいかにして成立し、需要産業になっていったかがよくわかる本でした。

また「西洋服装史」(同じ名前でいくつか出版されています)を、2~3冊並行して読むと、洋服の成立について大体わかってきます。服装史に関しては、大概のアイテムが18世紀にいきなり出現したものではなく、10世紀くらいから流れで読まないと理解しにくいと思います。
服装史は、繊維・材料の歴史でもありますから、絹・綿花などがどのように輸入されていき、植民地時代の大生産を経て価格が下がり、庶民の手に届くようになったかを抑えた方がいいですね。
例えば、18世紀のフランス革命前に貴族社会で流行したダチョウの羽(帽子や髪飾りにした)は、アフリカ大陸に行かないと入手できないものですから、富裕の象徴になっていますね。また、女性のスカートを膨らましたクリノリン(骨組みの輪)は鯨の骨でできていまして、鯨の乱獲につながっていったわけです。鯨があまり捕れなくなると、女性のスカートラインもスリムな方へ流行が移っていったというところが面白いです。

たぶん既にお調べになっていると思いますが、18世紀に書かれた風俗小説や恋愛小説を読むと、登場人物が何気なく行なっている行為から当時のリアルな生活習慣が読み取れます。
現代人が調べて書いた時代小説じゃなく、あくまでも当時に書かれた小説ですね。
デフォー「ロビンソン・クルーソー」や、ルソーの「ヌーベル・エロイーズ(新エロイーズかな?)」など。
ご参考まで。
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この回答へのお礼

こんにちは、tanpopo91さん。さっそくのご回答感謝します。

>「路地裏の大英帝国-イギリス都市生活史」図書館に在庫があるのではないかと思います。
ドキッ! わが家の図書館(段ボールの中)に有るはずです(汗)。捜索します。

>10世紀くらいから流れで読まないと理解しにくいと思います。
幸か不幸か、ここ二年ほど11世紀フランスのことを書いていました。役に立つのかなあ?

>現代人が調べて書いた時代小説じゃなく
ギクッ。ま、わたしの場合趣味に毛の生えたようなものだから…。

ありがとうございました。with a thankful heart.

お礼日時:2011/12/27 01:08

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