わたしは残虐なシーンがだいきらいです。
普通の映画でも、人が殺されるシーンは目をつぶってしまいます。
でも、そんな残酷なシーン満載の映画ってありますよね。そういうシーンを好まれる方に質問です。
どうしてそういうシーンが好きなのですか?
わたしは、自分とシンクロさせて、「いたいっ!!」って思うからだめなんだと思います。
そういう感覚ってないのでしょうか?
これは決して批判ではありません。
純粋に知りたいだけです。
需要があるからこそ、残酷シーンの入った映画がつくられるのだと思うし、けっこうそういうのを好む人が多いんだろうなあと思います。
言葉では説明しにくいかもしれませんが…
ずっと謎でしたので、ヘンな質問ですが、どなたか教えてください。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
僕の場合をご説明いたしますと、先ず、映画のファンでした。
映画というのは一種の現実逃避です。自分では出来ない体験や状況に一時的にでも垣間見る事が出来る喜びが有るのだと思います。その後、ホラーやスプラッタ物も結構見ました。僕の場合、最初は単純に怖い物見たさから始まりました。そして、「いたっ!」とか「うっ!」とかの疑似体験です。次のステップが、こんなのどうやって撮影するんだろう?という興味でした。でもって、今では殆どがCGで作られているので、演出の一部として見ています。だから、ただただ残虐なシーンが続くばかりでは面白くないと思います。
ちなみに、今までに見た中では、68年のジョージ・A・ロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』が秀逸だと思います。(bluebettyさんが見るとは思えないが(笑))
ここからが、本題です。一般的に残虐なシーンというのは、やはり惹き付ける力はあると思います。抑圧された環境下にいるとそれをぶち壊したいと言う欲求や衝動は起こるのものです。それを、自らの能動的な活動において解消したり、読書や映画などの受動的な解消方法だったりするのだと思います。誰かをぶちのめしたい!でも出来ない。それすら自分でも明確でないそのもやもやした心境の時にスプラッタなどの映画はかなり魅力的であります。
また、単純な残虐さは原始的な活動の一つです。このような文化的な暮らしが確立する前は、日々が食うか食われるかだったわけです。ですから、同じ原始的な活動であり、非日常的なセックスなどと同じ隠微さを持っていてその雰囲気を味わいたいと言う人も多いと思われます。
しかし、セックスの描写はネットのお陰(?)でかなりオープンになっています。ですから、文明人が非日常を感じるシーンとして残酷な描写が要求されるのだと思います。
このような理由が残酷なシーンを好む理由だと思います。
なるほどなるほど!
これには色々納得させられました。
疑似体験・演出への興味・ストレス発散…
どれもわかりやすく説明してくださってありがとうございました。
非日常を映像のなかに求めるのは普通かもしれませんね…
ちなみに『ナイト・オブ~』は見始めて早々と挫折した作品です(笑)
No.5
- 回答日時:
ども,daredevilと言います。
確かに強烈なまでの残酷シーン満載という映画は山ほどありますが,ただその残酷シーンが作り手のメッセージ性があるものとただ単に残酷なだけなのかどうか見極めて映画を見ています。
例えば今は亡き深作欣二監督の作品で日本映画史に残る傑作【仁義なき戦い(1973)】はすさまじいまでの残酷シーンのオンパレードですが,作り手の深作欣二監督はご自身の戦争体験から来る"命のはかなさ,尊さ"をメッセージとして映画の中に組み込んでいる事で単なるヤクザ映画に終わらず,日本映画の中で傑作の部類に入っている作品です。
【仁義なき戦い(1973)】
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD28881/
現在つい最近まで公開していたアメリカのヴァイオレンス作品を作る事で有名なクエンティン・タランティーノ監督作品【Kill Bill】は上記の【仁義なき戦い(1973)】に感銘を受けて作った作品だそうですが,これはただ単に暴力一辺倒に終わっている映画です。
【Kill Bill】
http://www.killbill.jp/
また同じく今年公開されていた北野武監督の【座頭市】を始め,同監督作品で北野監督曰く暴力描写では【痛さ】をあえて観客側にアピールするそうです。痛いシーンで映像で【痛さ】そのものをメッセージにしているそうで,また血しぶきなどは映像の中で鮮明な【色】をアピールしているそうです。例えば【座頭市】の中で同監督が主役で時代劇であるにもかかわらず主人公が【金髪】なのは立ち回りをしている際に,観客に主役がどこにいるかを鮮明にしている,との話を先日土曜日PM8:00~『こんなはずでは!』という番組でおっしゃっていました。
【座頭市】
http://office-kitano.co.jp/zatoichi/
それと日本を始め映画をたくさん視聴できる国は大抵"平和"です。映画は当然娯楽産業なので平和な国でなければ産業として成り立たないわけですが,当然平和になってくるとそのありがたみが薄れかえってこういう残酷なシーンが遠のくので,"人間無いものを欲しがる"習性に駆られて残酷シーンの需要が増えるという点もあろうかと思います。それと男性には本能的に"戦争"を好む習性があり,女性のように生命を生み出す本能とかけ離れているのではないでしょうか?大抵歴史上戦争をおっぱじめるのは男性(アメリカ大統領のブッシュ親子しかり)です。
bluebettyさんは十羽一からげに残酷シーンを毛嫌っていらっしゃるようですが内容をしっかり吟味せずになぜ映画の中でこういった描写があるのかを見極めないと面白い映画もつまらなくなってもったいないと思います。
参考にして下さい。
具体的な映画を挙げてのご回答ありがとうございます。
メッセージ性のある残酷シーンですか…。挙げていただいた、みっつの作品、やはりどれも未見ですが(キル・ビルは楽しみにしてた作品だったのですが、刀で人が傷つけられるシーンがあったらやだ~と思って足が遠のいてしまいました…)それぞれ、ただ単に人が殺されるだけの映画ではないのですね。
>内容をしっかり吟味せずになぜ映画の中でこういった描写があるのかを見極めないと面白い映画もつまらなくなってもったいないと思います。
そうなんですよね~。これはたしかにそうかもしれません。
ただ、吟味する前に、その残虐なシーンが脳裏にこびりつき、あとはまったくなにも考えられなくなる状態になってしまうので…いまのわたしには無理そうです(泣)『プライベートライアン』がいい例ですね。
命のはかなさ、尊さを表現するためにそのようなシーンがつくられることがあるんですか…
そのメッセージ性を感じ取れる回答者さんがうらやましいです。
参考になりました。
No.4
- 回答日時:
私も残酷なシーンは好きではないです。
じゃあ好きなシーンは何ぞぇ?となるわけです。
以前、動物を虐待する画像をネットに流していた人が捕まりましたが
『ペット大好き』という人がみれば信じられない映像ですが、
『近所のノラがうるさい』という人が見れば快楽を得られる映像…そういうところでしょう。
『ドラえもん』をのび太の立場で見ればジャイアン・スネ夫が憎い!と思い
スネ夫・ジャイアンの立場で見ればドラえもんがいるのび太が憎い!となる
ほんの少しでも人を恨んだ事ありませんか?嫌いな人っていますよね?
そんな人を殺意が一瞬でも浮かぶ…幼い頃なら誰でも経験有りませんかね…例えば口うるさい親に対してとか…
そういう時に、逆の立場で見れば気にならなくなりませんか?
人間には『禁止されている戒律を破る快楽』があるんです。
『ばれちゃいけない』そう思うから不倫や浮気が燃えるのも同じ理屈ですね。
その延長で『傷つける』『残酷シーン』これが代行されると考えれば快楽になるのでしょう…
>人間には『禁止されている戒律を破る快楽』があるんです。
なるほど、それが残酷シーンの代行に…
してはいけないことを映画はしてくれる。
自分が実際にはできないことを映像がしてくれる。
それが快楽になるのでしょうか?
それだったら、なんとなく理解できるような気がします。
的外れな解釈だったらごめんなさい。
ご回答ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
お気持ち分かります。
私もあんまりリアルで酷いと気分が悪くなります。でも私は、ちょっと怖いシーンの入った映画などには興味がでてしまいます。
例えば処刑シーンや、猟奇殺人シーンなど、実際に何が行われていたのかを知りたいという気持ちがあります。酷い話ではあるけれど、事実なわけですから。
また、娯楽の意味で恐怖映画を見たりします。ドキドキハラハラ感がちょっとした刺激になるわけですね。非日常感が良いのかも知れません。結局は画面の中の事、と割り切って楽しんでいます。
心理学的には、残酷シーンは、サディスティックな欲望の強い人が自分の欲求を抑えるための「疑似体験」としての役割もあるそうです。禁じられた行為に引かれる自分の気持ちへの代償の意味ですね。もっとも最近は、それがごっちゃになって実際に殺人を犯してしまう人も沢山いますが・・・
刺激、非日常感…
それもこれも、あくまでも映画の中だけ、と割り切ってのことなんですね。
疑似体験という観点についても納得です。
みなさん、あくまでも客観的に見られてるんだなあと感じました。
だから残酷なシーンも目をそむけないでいられるんですね…。
それを現実と混合する人がいるのは、怖いことですね。
ご回答ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
ホラーやスプラッター好きです。
「特殊メイクだから」割りきって楽しんでます。テーマパークなどはどうせ楽しませるなら派手にやろうとするでしょう?映画産業もサービス業ですから普通に殺すのは面白くないから考えるわけです。楽しむ要因は相手が人間の場合、犯人は誰なのか?動機は?殺人に使う道具や手段は?何人殺されたか?犯人の素顔を見た時のインパクトは?最後に犯人との対決、倒されてよかった。いや、まだ生きてるかも・・・と想像させる余韻など。
映画で血がドバーッ手足バラバラが許せる私でも実際の殺人現場なんて見れません。ドキュメント映画の死体や自殺の瞬間とかは胸が痛くなります。あくまでも架空の物を楽しんでいるだけです。
架空を楽しむ、というスタンスをわたしももてたらなあ~と感じました。
スプラッタシーンを見て、特殊メイクなんだとわかっていても、どうしてもそのときはそう思えずに、ただただいやな感覚だけが残されてしまい、ホラーは敬遠してしまいます。
割り切って楽しむ、という考え方があるのですね。
>映画産業もサービス業ですから普通に殺すのは面白くないから考えるわけです。
ここは納得してしまいました!
ご回答ありがとうございました。
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