プロが教えるわが家の防犯対策術!

アメリカ大統領選挙が複雑すぎてよくわかりません。最近「ロムニー氏が勝った」とかききますが、大統領に当選したわけではないようです。アメリカ大統領選挙についてその流れを簡単にお教え願いたいと思います。よろしくお願い致します。

A 回答 (7件)

アメリカ大統領選挙のポイントは、大統領選挙そのもの(本選挙)も、その前に民主・共和の2大政党が大統領候補を選ぶ予備選挙も、大統領を直接選ぶのではなく投票する人を選ぶ間接選挙になっていることです。

つまりいわば二重の間接選挙であることが制度を非常に分かり辛くしています。

まず、大統領選挙そのもの(本選挙の一般投票)は、4年ごとの11月に行われ、ことしがその年です。立候補するには35歳以上のアメリカで生まれたアメリカ人であることなどの要件を満たす必要がありますが、別に民主党または共和党の2政党しか候補を出せないわけではありません。ただし近年この両党の候補以外が勝ったことはありませんので、大統領になるには事実上まずはこの2党のどちらかの候補になる必要があります。

現在行われているのは、この両党の中で大統領候補を決める争いです。民主・共和両党とも、最終的には党の全国大会で候補者を決めることになっていますが、それまでに各州で各党ごとに、予備選挙または党員集会で、「民主党(共和党)の大統領候補を選ぶ人(代議員)」を決めます。なお予備選挙や党員集会で代議員を選出する方法は政党や州ごとに異なりさまざまです。

現在のオバマ大統領は民主党で一期めなので、民主党の大統領候補は特別なことがない限り、再選を目指すオバマ氏で事実上決まりです。(正式には党大会で民主党の大統領候補として指名を受ける必要があります)

一方共和党は、去年から多数の政治家が指名獲得に名乗りをあげてきましたが、次々に選挙戦から撤退し、現在ではロムニー前マサチューセッツ州知事とギングリッチ元下院議長、ポール下院議員の3人が残っています。ロムニー氏が獲得した代議員の数はすでに指名獲得に必要な人数に近づいており、指名獲得はほぼ確実だと見られています。最新のニュースでは「事実上の勝利宣言」をしたとも伝えられていますが、もちろんこれはあくまでも「共和党の大統領候補を選ぶ予備選挙の勝利」であり、「大統領選挙の勝利」ではありません。また正式には党大会で代議員によって共和党の大統領候補に選ばれ指名される必要があります。

そこで大統領を選ぶ11月の本選挙の一般投票ですが、有権者は各州ごとに「大統領候補と副大統領候補のペアに対して投票することを誓った選挙人団」に対して投票する形式になっています。ほとんどの州では、一票でも多くの票を獲得した選挙人団が、その州に割り当てられた全部の選挙人の数を獲得する「勝者総取り方式」ですが、これ以外の方式をとっている州も一部あります。

選挙人の数は全州の合計で538人いて、もっとも多くの選挙人を獲得した「大統領候補と副大統領候補のペア」が最終的な勝者です。このように複雑な制度のため、接戦の場合には、有権者の得票数がもっとも多いペアと獲得した選挙人の数がもっとも多いペアが食い違う場合があります。最近では2000年の大統領選挙がこの例で、投票した有権者の数では民主党のゴア大統領候補ーリーバーマン副大統領候補のペアの方が50万票あまり多かったのですが、獲得した選挙人の数では逆に共和党のブッシュ大統領候補ーチェイニー副大統領候補のペアの方が5人上回り当選となりました。

手続きとしては、このあと12月に選挙人による投票が行われ、翌年1月に開票されて、正式に大統領・副大統領が選出される運びとなります。(複雑な制度で細部を詳しく説明すればするほど分かりにくくなるおそれがありますので、簡潔に説明したつもりですがそれでも長くなって恐縮です。)
    • good
    • 0

> ・・しかし、そもそもどうしてこの「選挙人」という人達が存在するのでしょうか?



 今日の朝刊によると、共和党のロムニーさんが「事実上」の勝利宣言を出して、副大統領候補を選び始めたそうです。

 なぜ、本当の勝利宣言ではないのか、というと、共和党の大統領候補も、各州で決まった「代議員」(ロムニー支持者:選挙人といっしょ)たちが夏の全国大会に出席して、決議をもってロムニーさんを「共和党候補」に指名するまでは「勝った」と言えないし、ロムニーさん自身が受諾演説をするまでは共和党候補ではないからですねえ。

 仕組みは大統領選挙と同じ。


 なんで、こんな複雑なことをやっているかというと、形式的には選挙方法の大筋が合衆国憲法で決まっているから、ではないでしょうか。

 日本国憲法ほどではないにしても、改めるだけの大きな弊害がないと憲法は改正・修正できません(できては困る)。

 なくたっていい、とか、もっといい方法がある、程度では変えられません。それだけの話だと思います。


 が、もう一歩深く、なぜそんな制度ができたのか、考えてみると建国当時の状況が直接選挙に合わなかったからでしょう。

 国土が広すぎる、文盲も多い、貧しくて生活するに手一杯・・・ 結局、「信頼できるあの人がオバマが良いって言ってるんだから、オバマでいいんじゃないか」という話になります。

 オバマへの信頼よりも、身近な有力者への信頼。

 「ついでに党大会へ行って、オバマに投票してきてもらおう」

 「ヒラリーのほうがいいって言っている有力者もいるそうだ」

 「じゃあ、党大会にどっちの有力者に行ってもらうか、投票で決めよう」

 と、まあそんなところではないでしょうか。


 また、私個人としては、以下のようなことへの配慮もあるのかな、と思います。

 選挙は全国一斉には行われません。

 広くて、全国一斉の選挙運動ができないから(マスコミを通じてやろうとしたら現職が絶対有利で不公平)であり、やろうとしても、広大で時差がありますから不可能(夜中にテレビを見ろ、投票に行けと言っても無理)。

 なのに、単純に得票数で決めていくと、人口の多い州のいくつかで勝つと、ほかの州が選挙していなくても次期大統領が決まってしまうことになります。

 来週投票するのに、もう大統領がテレビで受諾演説などしていたら投票が馬鹿らしくなります。

 形ばかりでも、選挙人全員が一か所に集まって投票し、それが開票されて初めて当選者が決まるということにしておいたほうがいいとか。


 どうせ聞かれると思うので、ついでに「なぜ勝ったほうがその州の選挙人を総取りするのか」という点に触れておきますと、

 あるテレビ解説者が、アメリカは、ユナイテッド・ステーツ、つまり、州それぞれが1つの国だ。国家の意思は1つに決めて表明するべきだからだ、と言っているのを聞いたことがあります。

 日本人がよくやる両論併記というのは、自ら「幼稚だ(決める力がない)」ということを認めることだ、と考えられるのだそうです。

 アングロサクソン的というか、狩猟民族的というか、・・・
    • good
    • 0

f(^^;  簡明にザックリ書いたので、省略したり一般的な言葉で書いた部分について、質問が繰り返されると、例外を書いたり、正確な用語をつかったりしなければならず、段々わかりにくくなるかも知れませんがいいですか?



 まあ、極力そうならないように・・・ 。


> 民主党指名の選挙人ABCの三名、共和党指名の選挙人DEFの三名、

 A~Fまで、厳密に言うと、まだ選挙人ではありません。

 民主、共和の両党が、「我が党がこの州で勝ったら、この人たちを選挙人にしますよ」ということで作った名簿に載っている人たちです。

 「選挙人候補」とでも言ったらいいですかね。


> (1)GHIJKLNはオバマさんに投票
> (2)Nロムニーさんに投票

 Mさんが棄権して、Nさんが2度、それも対立候補に投票しているみたいです。

 得票数が微差だと、大騒ぎになるケースですね
(^_^;\(^O^ )ペチッ!


> (3)民主党のオバマさんが勝利・・・よって共和党の選挙人DEFはクビ。

 後日選挙人としてロムニーさんに投票する仕事から解放されるという意味で、わかりやすく「クビ」という言葉を使いましたが、

 どちらかの大統領候補の、その州での勝利が確定するまでは、ダレも正式には選挙人になっていませんので、厳密には、DEFは「選挙人をクビ」になるわけではありませんね。

 オバマさんがその州で勝ったと確定した瞬間、民主党が用意しておいた名簿の人たちが「選挙人」に就任します。

 この時、マスコミは「○○州は、オバマ勝利。選挙人を3名獲得!」と伝えます。


> (4)ABCは民主党の指名選挙人なので、当然オバマさんに投票。

 はい。

 選挙人の投票は、無記名投票らしいので、寝返ろうとすれば寝返られるようです(ちょっと調べて初めて気がついた)が、寝返ったケースを私は聞いたことがありません。


> (5)ABCはオバマさんに投票。・・・よって○○州はオバマさんの勝利。

 めんどくさいことをいうと投票日には決まりがあるのですが、まあ12月中旬に投票して、翌年の1月6日開票だそうです。

 前述の通り、寝返りは可能らしいですが、まあ、自分側の選挙人が「選挙人の定員」の過半数(270名?)を越えた時点で、つまり投票を待つまでもなく、次期大統領が決まったと思って良いでしょう。

 どうでもいいかもしれませんが、A~Cがオバマさんに投票したから○○州はオバマ勝利、なのではなくて、○○州はオバマ勝利なので、A~Cが選挙人になりオバマに投票する、という順番になります。

 選挙人の投票で○○州でのオバマ勝利が決まるわけではありません(選挙人の投票は無記名投票なので、○○州の選挙人が本当にオバマに入れたかどうか分からない)。

 ゆえに、「・・よって○○州はオバマさんの勝利。」はないほうがいいと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。ご指摘頂きました下記部分は



(1)GHIJKLNはオバマさんに投票
(2)Nロムニーさんに投票
Mさんが棄権して、Nさんが2度、それも対立候補に投票しているみたいです。

(1)GHIJKLNはオバマさんに投票
(2)「M」ロムニーさんに投票

の記載誤りでした。申し訳ありません。
・・しかし、そもそもどうしてこの「選挙人」という人達が存在するのでしょうか?
上記になぞらえて言えば、
(1)GHIJKLNはオバマさんに投票
(2)Mはロムニーさんに投票

よって、マサチューセッツ州はオバマさんの勝利!・・で完結すれば良いものを、なぜよって「マサチューセッツ州はオバマさんの勝利」従って、民主党が勝利となり、民主党の選挙人の残留が確定し、民主党の選挙人の投票によってオバマさんの勝利・・というように回りくどい段取りを踏むのでしょうか?非常に理解に苦しみます。

↓下記回答者様コメントによる作業を選挙の際に行うことに何か意味があるのでしょうか?「○○州はオバマ勝利なので」とありますが、「○○州はオバマ勝利」で終わりではいけないのでしょうか?

どうでもいいかもしれませんが、A~Cがオバマさんに投票したから○○州はオバマ勝利、なのではなくて、○○州はオバマ勝利なので、A~Cが選挙人になりオバマに投票する、という順番になります。

お礼日時:2012/04/25 19:30

えっと 2番回答者です。



> 各党とも自分にとって都合の良い投票をしてくれる人を選挙人として設置すると思います。

 それはそうですが・・・。

 もう一度説明します。

 たとえば、選挙人の人数が50人と決まっている州では、民主党・共和党それぞれが自分の都合のいい人50人を「選挙人」として用意します。

 この段階では、それぞれの党が、選挙人の名簿を用意するだけです。


 大統領選挙になると、まずその州の一般の「有権者」が投票します。

 日本と同じく、"私"や"隣の家のじいちゃん" 向かいの"かあちゃん"など、ふつうの有権者です。

 ただし、アメリカに戸籍制度はありませんので、自分で登録しない人は投票権がありません。自動的に入場券が送られてくるということはないのです。

 また、厳密にいうと、アメリカでは「有権者の皆さん」とは言わず、タックスペイヤーつまり「納税者の皆さん」と呼びかけますけど、違うのはそんな程度。


 私や彼・彼女が投票所で投票用紙に書く名前は、「オバマ」か「ロムニー」です。上記の(両党合計)100人の選挙人のうちの誰かの名前を書くわけではありません。

 その結果、その州で、たとえば民主党のオバマさんが51%、共和党のロムニーさんが49%の得票を得たとしますか。

 すると、(超わかりやすく言うと)投票が確定した瞬間、共和党が用意していた50人の選挙人は、全員がクビになるのです。

 代わって、民主党が用意した名簿の50人全員が、「正式に」、その州の「選挙人」に当選(就任)します。


 民主党が選んでおいた選挙人ですので当然ですが、その州の人民(共和党支持者を含む)を代表して、50人全員がオバマに投票することになります。

 (その時になって、嫌だ、俺はロムニーに入れる!と言うのは許されない)

 前回の回答で、1票でも勝った方が「総取りする」と書いたのはこの意味です。


 逆に、選挙で「ロムニー」と書いた票が多ければ、民主党の用意した50人は全員がクビになり(名簿の破棄)、共和党の50人全員が、正式にその州の選挙人に当選・就任します。

 そして、間違いなく全員が、その州の人民全員を代表してロムニーに投票します。

 というわけで、25対25のイーブンになることはないのです。
    • good
    • 1
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

つまりこういうことでしょうか?

民主党指名の選挙人ABCの三名、共和党指名の選挙人DEFの三名、普通の有権者GHIJKLNM(=タックスペイヤー)。

(1)GHIJKLNはオバマさんに投票
(2)Nロムニーさんに投票

(3)民主党のオバマさんが勝利・・・よって共和党の選挙人DEFはクビ。
(4)ABCは民主党の指名選挙人なので、当然オバマさんに投票。
(5)ABCはオバマさんに投票。・・・よって○○州はオバマさんの勝利。

こういうことでしょうか?

お礼日時:2012/04/24 23:10

概略はfujic-1990さんの回答の通りだと思います。


その他に次等も参照下さい

Wikipedia: アメリカ合衆国大統領予備選挙
Wikipedia: アメリカ合衆国大統領選挙
Wikipedia: 2008年アメリカ合衆国大統領選挙

選挙に当ってはPAC:政治活動委員会が大きな役割を担っているとの事です。

http://en.wikipedia.org/wiki/Political_Action_Co …
>アメリカの企業・組合などが組織する団体で、支持する議会議員の選挙運動に対し資金援助などを行う。

各政党毎に大統領候補者を先ず選びます。それが予備選挙です。
次に各政党:2大政党の民主党と共和党の大統領候補間で大統領選挙が行われます。
与党は現大統領が立候補するのが普通です。但し最大在任期間は10年とされ、通常第2期迄で3選は無しとされています。

順次各州毎にどの候補者を支持するかを明らかにした選挙人を選ぶ選挙が先ず行われます。

これは初期:1776~の大統領選挙時代にはラジオ(1906以降)も全国的な新聞も無く、候補者が幌馬車で全国を回っても実際に見聞きする人は少なかった頃から始まった選挙システムの名残のようです。

地方の名士が誰を大統領に選ぶかを宣言して先ず各地の選挙に臨み、各選挙人はその名士を選び、名士が全国大会に集まって実際に大統領の演説を聞いて最終的に大統領を選ぶ事になります。
第一回の投票では各地の選挙時に宣言していた候補者を選び、決選投票になった場合は宣言していた候補者とは無関係に、大会での候補者演説などを元に投票するとされています。

しかしテレビ等の発達した現在では上記の話とはかなり変ってきているようです。

最近の選挙ではテレビ広告費用等も青天井となり、大量の選挙資金を使い、真に国民の為を考える候補者はマスコミのネガティブキャンペーンで弱虫呼ばわりをされたり、些細な事を取上げて追い込む、場合によっては捏造情報まで流されたり、選挙資金が続かずに途中で脱落させられたりしています。

若者達の草の根運動等でオバマ大統領は勝つ事が出来たとの報道がされたりもしましたが、実際は一億ドル近くの献金をした金融企業等に支えられていたのが実状であり、当選後は低所得者への支援よりも巨大金融企業のバブル破綻の防止に多額の資金を投入し、若者達や低所得階層の人気が急落していったのはご存知の通りです。

米国の選挙の内情については次等を参照下さい。

http://www.fec.gov/disclosure.shtml
http://www.fec.gov/press/bkgnd/pres_cf/pres_cf_E …
http://www.fec.gov/press/bkgnd/pres_cf/pres_cf_o …
予備選挙費用
オバマ:3.90億ドル
クリントン:2.35億ドル
http://query.nictusa.com/pres/2008/30G/C00431445 …
http://query.nictusa.com/pres/2008/30G/C00446104 …
本選選挙費用
オバマ: 7.70億ドル
マケイン:4.28億ドル

http://www.opensecrets.org/index.php
http://www.opensecrets.org/pres08/contrib.php?ci …
Barack Obama (D) Top Contributors

University of California $1,648,685
Goldman Sachs $1,013,091
Harvard University $878,164
Microsoft Corp $852,167
Google Inc $814,540
JPMorgan Chase & Co $808,799
Citigroup Inc $736,771
Time Warner $624,618

>....The organization may support one candidate, or hedge its bets by supporting multiple candidates.
>会社は特定の候補を支持する事もあるし、複数の候補を支持する(献金して賭ける)事も行われる。


http://www.opensecrets.org/pres08/include/contri …
Why (and How) We Use Donors' Employer/Occupation Information

また、アメリカ大統領選挙に当っては数多くの不正が行われているとの事です。

有権者登録時の不正(住民票等とは直結していず、死亡者等でも投票可能)、投票機によるカウント時の不正(特にタッチスクリーン方式の機械(例えばブッシュ大統領支持の会社が作った投票機)ではプログラムによる不正操作が行われ、投票の再確認も出来ない)

ブッシュ大統領の当選はカリフォルニア州等の不正選挙があった為だと言われています。

中東やアジアやロシア等の国で不正選挙が行われたと世界のマスコミで良く報道されたりしますが、多額の選挙資金を集めてマスコミで相手候補のネガティブキャンペーンを繰り返した上、投票機の不正操作迄行われているアメリカも自由を守る正義の味方だとして大きな顔をする事は出来ないのではないでしょうか。


以下のような情報も参照下さい。

"アメリカ大統領選挙 投票 不正操作"  にてサーチ
==>
http://tanakanews.com/e1008election.htm
不正が横行するアメリカ大統領選挙

http://www.snsi.jp/tops/kouhou/1585
アメリカの共和党予備選で公然と囁かれる不正投票の横行

"america election OR voting machine cheat OR injustice site:slashdot.org"
==>
http://it.slashdot.org/story/11/07/26/1238211/co …
http://truth-out.org/index.php?option=com_k2&vie …

他多数
    • good
    • 0

 複雑すぎる制度を簡単に、とはまた難しいご注文ですね。


(^o^;

 わかりやすくするため、端折りますので、ご承知ください。


 現在、アメリカ大統領になれるのは、民主党か共和党の「指名」を受けた候補だけです。

 それで、次に大統領になろうと思う人は、大統領選が終わったころから、それぞれの党内で動き始めます。

 公然と動くのは、大統領選の2年くらい前からかな。「党の指名」を目指して選挙戦を戦います。

 但し、一期めの任期中の大統領がいる党の場合、(本人が望むなら)自動的に次回選挙でも党の指名を受けることになっていますので、指名のための選挙は行いません。

 つまり、今回民主党では、オバマさんが指名されることに決まっているので指名選挙はやりません。


 アメリカは、州が連合して国になったものですので、選挙戦も州ごとに行います。

 その際、候補者同士で運動資金集めの競争をしたり、ネガティブキャンペーンと言って「あら探し」をやったりしますので、ドンドン脱落していきます。

 あら探しというのは、例えば、A候補は10年前脱税したぞ、とか、B候補はスピード違反をもみ消したぞ、とか暴露しあうのが典型的です。

 根拠のない中傷も行われます(前回、オバマにはアメリカ国籍がないとか言われました)。

 テレビ討論会で、無知ぶりを発揮して呆れかえられる事件もありました。田中防衛大臣なら一発退場。

 呆れかえられると、選挙資金が集まらなくなりますので、どんなに良い人柄の人でも結局脱落です。

 各州で予備選挙や党員集会を行って指名し、脱落しないで最後まで生き残った候補(有能で、資金集めもうまく、クリーンな候補)が、7・8月ころの党の全国大会で、それぞれの党から大統領候補として指名されます。

 まだ、正式にはダレも共和党の指名を受けていない段階です。


 共和党の候補が決まると、今度は民主党の指名候補との間で、正式に大統領選挙運動を行います。

 前述の通り、今回の民主党の候補はオバマさんです(一応、オバマさんも民主党の全国大会で民主党候補として指名されるはず)。

 各地で演説会などを開いて、自分の人柄や政策を訴えて回ります。

 家族を大切にするお国柄ですので、候補者のみならず奥様や子供たちの活動も大切です。

 テレビ討論会などもやります。

 で、いざ「大統領選」になると、中学で習ったと思いますが、「間接選挙」が行われます。


 と言っても、本当は難しく考える事はありません。

 人口によって、各州の選挙人の数は違いますが、とにかく、あらかじめ、共和党、民主党のそれぞれが、州毎に決まっている数の「選挙人」を用意しておきます。

 アメリカには戸籍がありませんので、あらかじめ登録した州内の選挙権者が、州毎に、自分が大統領にしたい人の名を投票するのです。

 その点は直接選挙と同じです。

 その結果、1票でも多く投票を受けた候補が、その州の選挙人を「総取り」します。これがアメリカ流「間接選挙」です。

 例えば、選挙人の数が50人の州で選挙した結果、とても僅差で、A候補は51%、B候補は49%の得票を得たとしても、得票率に応じた按分はしないのです。

 2%多いだけのA候補の所属する党があらかじめ用意しておいた選挙人50人が、A候補に投票します(一人1票だから頭数を数えるだけだったかな?)。

 それぞれの候補が、あの州で50人、この州で36人、というぐあいに獲得した選挙人の数を合計し、1人でも多い候補が当選し、次期アメリカ合衆国大統領になります。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。しかし、下記の部分がよくわかりませんでした。

「人口によって、各州の選挙人の数は違いますが、とにかく、あらかじめ、共和党、民主党のそれぞれが、州毎に決まっている数の「選挙人」を用意しておきます。
 アメリカには戸籍がありませんので、あらかじめ登録した州内の選挙権者が、州毎に、自分が大統領にしたい人の名を投票するのです」

この部分なのですが、各党とも自分にとって都合の良い投票をしてくれる人を選挙人として設置すると思います。そうすると結果は常にイーブンになってしまうのではないでしょうか?例えばマサチューセッツ州の選挙人の数が50人で、民主党は25人、共和党は25人の選挙人を置くことができるとしたら、当然、自分の党に投票してくれる選挙人を置くことになるのでしょうから、結果は必ず25対25で引き分けになってしまうのではないでしょうか?稚拙な質問で申し訳ありませんが、その箇所がいまひとつよくわかりませんでした。

お礼日時:2012/04/24 08:07

「ロムニー氏が勝った」のは共和党内での代表選にて勝利したという状態です。


この後、民主党 VS 共和党 での選挙戦です。

選挙は各地方の代表者の票数によって決められます。各地の代表の選挙票を集計してアメリカ大統領が選ばれます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます!

お礼日時:2012/04/24 08:07

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!