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織田作之助全集を買おうと思っていますが、講談社から出ているものと文泉堂から出ているものと二種類あります。どちらを買うべきでしょうか?

文泉堂の方が出版年は新しいです。しかし色んなアンソロジーを見ていると底本とされているものがどちらとも見受けられます。

どなたかご回答お願い致します。

A 回答 (1件)

国会図書館データベースでさくっと調べました。


織田作の全集の刊行は以下の通りです。

『織田作之助全集』(講談社)1970
『定本織田作之助全集』初版(文泉堂書店)1976
『定本織田作之助全集』2版(文泉堂)1978
『定本織田作之助全集』3版(文泉堂)1995

文泉堂版は講談社版を復刊させる形で出版されたので、収録順や解説・解題の担当者などはどちらのものも同じです。ただし、いまだ原稿の新発見がされている作家なので、出版年にしたがって全集も収録作が増えていっています。

第1巻を例にとると
講談社版は13作品収録
文泉堂初版は14作品収録…「初姿」を追加
文泉堂3版は15作品収録…「蛇仲間」を追加
となっています。

結論としては文泉堂の最新の版を購入されるのが最良です。
もっとも、最新とはいえ1995年の刊行です。
『夫婦善哉完全版』(雄松堂書店)
『俗臭―織田作之助初出作品集 』(インパクト選書)
などもあわせて購入するとよいかもしれません。

それにしても今手に入る全集の解説が40年以上前に書かれたものというのも寂しい話で。
最新の研究を取り入れた新全集が出版されてもよいころですね。
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