No.2ベストアンサー
- 回答日時:
「免疫グロブリンの種類」の定義がクラスを意味するのであれば
IgGは母体由来の胎盤通過性があり、新生児では成人レベルです。出生時から自身の産生はあるが、半減期が20日余りであることから母体由来のIgGは急速に低下します。結果、総IgG量としては生後3~4ヶ月で最低となります。その後、産生組織の発達に伴い、血中濃度は徐々に増加し10歳頃成人レベルに達します。
IgAは新生児ではBリンパ球培養上清からの産生を認めません。加齢に伴い徐々に漸増し、15~18歳で成人レベルに達します。
IgMは免疫グロブリンのうち、Bリンパ球の成熟分化過程で最も早期に出現するクラスであり、新生児で既に活発な産生が行われており、血中濃度も成人レベルとほぼ同様です。
IgDは新生児で検出感度以下。8~10歳でピークに達し、以降徐々に低下して成人レベルが維持されます。
IgMは新生児ではほとんどありませんが、生後7ヶ月くらいで成人レベルとなります。
「免疫グロブリンの種類」の定義が可変部を意味するのであれば
同じということはありえないという結論になります。
母体と母体由来の抗体を持つ新生児のみは例外ですが。
可変部は人それぞれ異なる遺伝子をランダムに組み合わせた結果、偶然生まれるものです。
同じ病原体であっても、他人同士で同じ抗体を持つということはあり得ません。
この回答へのお礼
お礼日時:2012/08/08 20:59
hiddenleafさま
大変興味深く読ませてもらいました。
知りたかったのは前者のほうでした。
これから熟読させていただきたいと思います。
ありがとうございました!
No.1
- 回答日時:
免疫グロブリンは入ってきた病原体によって可変部と呼ばれる所が変わるので、同じ病原体に成人と新生児が感染すれば、同じ免疫グロブリンが出来ると思います。
種類は、病原体一つ一つによって異なる免疫グロブリンがあるため、大量にあります。
よって、年齢に関わらず、身体の中に全く同じ免疫グロブリンを持つ人は、この世にはほぼいないのではないでしょうか。
この回答へのお礼
お礼日時:2012/08/08 20:55
可変部については、勉強不足でした・・・
病原体に対応した免疫グロブリンがあるのですね。
新しく知ることができて良かったです。
ありがとうございました。
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