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 近年米国等で注目されているタイトオイルはこれまでの在来・非在来系石油資源(オイルシェールなど)とはどこがどう違うのですか?

 また、タイトオイルの可採埋蔵量(技術的・採算的に採ることが可能な量)はどれだけあると思われますか(但し、地球環境保護のためにもむやみやたらに採って使うわけにはいかないと思いますが)?

A 回答 (1件)

言葉の定義も実情と共に移りゆくものですが、石油に関しては特に激しく変化が起きています。



2000年から原油の高騰が始まり、2003年には非在来型原油であるカナダのオイルサンドが可採埋蔵量としてカウントされる様になりました。
その時点で原油が$40/bになってオイルサンドが可採化した訳ですが、当時非在来型原油とされていたのは、2010年に可採化したオリノコ原油と、シェールガスと同じシェール(頁岩)に含まれるオイルシェールでした。
但しオイルシェール成分の大半は、原油の前段階の炭化水素であったため、原油埋蔵量とは言えないと言うのが当時言われていました。
その後シェールガスの開発が技術革新により進んで行き、その技術をシェールも含む浸透性の悪いタイトな油層からの採油に応用して得られるのがタイトオイルです。

つまり、オイルシェールとタイトオイルは別の定義であるが、オイルシェールの中で原油成分に近いものは双方を重複するというのが「違い」になります。

シェールガスについては単年度の調査で、今の天然ガスと同量の埋蔵量が発見されましたが、その調査にはロシアや中東産油国の様に必ず埋蔵量がある国は除かれています。

オイルサンドやオリノコ原油の究極埋蔵量は、何れも2兆バーレル程度と言われますが、この両者は地上で確認出来る部分が大きく推定がし易いと言う特徴があります。

タイトオイルについては枯れた油田の底や、既にシェールガス採取をしている場所からの採油が始まったばかりで、シェールガスの様に全体調査をする予定(も意味)も無い様です。

と言うのは天然ガスや原油について、非在来型を加えれば今までと比べ無尽蔵と言って良いほどの生産が見込める事ははっきりしており、それによる値崩れはエネルギーで食っている誰にも得にならないと言うのが実情だからです。

ご存じの様に可採埋蔵量と言うのは値段によって変わりますが、WTIは$80-100/Bに留まっても非在来型を合わせれば2兆B程度はあると思います。
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