推理小説で、トリックの代名詞として通用する作品がありますよね?
通常、トリックを明かすのはご法度の推理小説ですが、暗黙の了解で『事実上ネタバレになってもいいだろう、まがりなりにも推理小説を読もうって人間なら誰でもこの作品のオチは知ってるよ』という感じで扱われている作品が。
たとえば推理小説内で、「今回の事件は『赤毛連盟』のパターンです」と、『誰でも知っている』前提で話を進めたり。
「まさか『モルグ街の殺人』じゃないだろうな?」「使い古された、『ソア橋』のトリックの応用ですね」「『オリエント急行の殺人』のような事が現実にあるとは思いませんでした…」のような感じで語られたり。
これら以外に、作品名がトリックの代名詞となっているような例を教えてください。
「『そして誰もいなくなった』や『悪魔の手毬唄』のような、童謡殺人…」のような、トリックよりもモチーフ面が強い代名詞は希望とは少し違います。
よろしくお願いします。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
典型的パターン例として挙げられることの多い「ABC殺人事件」「アクロイド殺し」「オリエント急行殺人事件」は既に出ていますね。
いずれも同じトリックを使って、違う味付けをした作品が後に多く書かれています。「黄色い部屋の謎」は心理的密室トリックを使った作品として有名ですが、ディクスン・カーの「ユダの窓」も密室トリックの代表例として、名前が挙がることの多い作品です。余談ですが、この質問のタイトルを見た時、作品のタイトル自体が実はトリックの内容そのままであったという作品をたずねているものと誤解しました。
そういう作品を知っていて、お気に入りの作品なのですが、質問の内容を読むとそういう内容ではありませんでした。ネタバレになるので、具体的なタイトル名は書きませんが、海外の作品で、作者の頭文字はH、人類史上最もスケールの大きなトリックが使われている作品です。
『典型的パターン例』という言葉で考えると、私が求めている情報がスッキリします^^
そういう言葉を使えば、誤解させる事もなかったですね。
#4さんのお礼欄にも書きましたが、カーにはほとんど手を出していないというか、最初に読んだ一部の作品のせいで読む気をなくしてしまってたんですよね…。
密室トリック=カーの作品って代名詞は当然として、その中でも特に「ユダの窓」が代名詞となるって認識はなかったです。
せめてこの1作と、#4さんの挙げてくれた2作だけでも、確認しておくべきですね^^
ありがとうございました
No.4
- 回答日時:
ジョン・ディクスン・カー 「三つの棺」
第17章「密室の講義」(The Locked Room Lecture)で作中の探偵が密室トリックを分類、論評することで有名な作品。
カーター・ディクスン 「白い僧院の殺人」
雪に覆われた建物で入り口には発見者以外の足跡が残っていないという状況下の「雪の密室殺人」を題材にした作品。
横溝正史 「本陣殺人事件」
日本家屋が舞台の純日本密室殺人ミステリー。
松本清張 「点と線」
日本における鉄道の時刻表によるアリバイトリックの先駆作品。
4つも挙げていただいて、ありがとうございます。
後者2つに関しては、TVドラマ化された際に見て内容を把握しているつもりですが、原作にもあたっておくべきですかね?
カーの作品は、訳が悪かったのか2、3読んだのみで、以降敬遠していました(^^ゞ
毛嫌いせずに、読んでみようと思います^^
カーは敬遠するくせに、『ジョン・ディクスン・カーを読んだ男』は大好きな作品で、もしかすると未読が面白さを半減させているかも知れませんね。
カーを読んでから、読んだ男も読み返してみたいと思います^^
ありがとうございました
No.3
- 回答日時:
中井英夫の「虚無への供物」あたりもそうじゃないかなあ。
犯人の意外性という点で。古典だと、初めて密室ものとして成立させたと言っても良い、ガストン・ルルーの「黄色い部屋の謎」あたりうかな。後は、これも古典だけど、ウィルキー・コリンズの「月長石」。
『虚無への供物』
読んでないです、ご容赦。
そう言えば、三大奇書として名前だけは聞くけれど、その中身は伝わって来ない。
きっと、奇書の名にふさわしいネタバレを嫌う何かがあるに違いないと期待しつつ、是非とも、読ませていただきます<(_ _)>
『黄色い部屋の謎』
そう言えば、これも代名詞ですね。
「黄色い部屋はいかに改装されたか?」なんて使い方は、まさにその通りで。
ウィルキー・コリンズの「月長石」
これは、作者の名前も、作品名さえも知らなかった。
これも、是非とも読ませていただきます<(_ _)>
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
アガサクリスティなら、カーテン。
バーナビーロス(エラリークイーン)なら、最後の悲劇。
ただ、ご質問のものは、チェスタートンの作品に多い気がします。単アイデアで、短編のものが多いので。
>アガサクリスティなら、カーテン。
>バーナビーロス(エラリークイーン)なら、最後の悲劇。
アガサクリスティのポアロものなら『ABC殺人事件』
エラリークイーンなら『Xの悲劇』あたりもそうですね。
それとも、『Xの悲劇』のトリックなら『ブラウン神父』の方を挙げるべきですかね?
なんか、色々と忘れちゃいけないはずの作品がどんどん出てきます。
>ご質問のものは、チェスタートンの作品に多い気がします。単アイデアで、短編のものが多いので。
なるほど、長編だと物語の要素が強くなって、トリック=作品名のような代名詞が成立しにくいですね。
『チェスタートンの作品にありそうな』ってトリック傾向を代名詞のように使う場合もありますね。
「ワンアイデアを大胆に使う」って感じでしょうか。
チェスタートンは一冊しか読んでないので、これから読んでおきます。
ありがとうございました。
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