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明らかに建物や障害物の無い場所で高圧線の垂直配列がなぜ生じるのか考えています。
高圧線の捻架の方法に水平配線と垂直配線を交互に行いながら入替える方法が
ある事を知りました。これは不完全捻架の一種なのでしょうか?

また水平配列で開閉器に接続する際に入替える方法もあるらしいのですがなぜこういった
捻架をしなければならないのでしょうか?

A 回答 (2件)

高圧配電線では捻架は必要ありません。


送電線でも電柱方式の場合は、各相の線間が狭く対地との距離もあまり違わないので対地静電容量の不平衡が生じにくいので捻架は実施していません。

それと垂直配列の件ですが、これも捻架が目的ではなく、造営材等との離隔対策あるいは空中での十字交差などの目的で実施されます。
離隔対策ですが、これは現状なにも障害物がなくても、過去に障害物があった、もしくは将来障害物が見込まれるというようなケースもありえます。
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垂直配線による高圧線の装柱には、障害物から避ける目的や上空で隣地敷地内に入らないようにするためや、降雪や強風による影響から高圧線の異相短絡や断線を極力防止するために採用されます。


また腕金を使用した水平配線に比べて垂直配線は電柱に直接支持させるので取付が強固にできます。
逆に垂直槍出アーム取付による方法は水平配線同様に装柱そのものの強度は落ちます。

特に水平配線と垂直配線を交える事だけで高圧電線の相の位置替えを行うものではありません。
両引留め箇所で腕金に高ピンを立ててジャンパーの入替えで行うほうが多いです。
そのことの理由は各系統からの相順を合わせるためです。
複数の変電所からの電源やフィーダーの違いがあるため、ループ配線でバンキングさせるためには相順を合わせる必要があるからです。

垂直配線は水平配線に比べて装柱部材の点数も増えますし、単価が高額になります。
垂直配線箇所用の開閉器なども水平配線式と比べて高額ですし、何よりも装柱の自由度が低くなります。
配電線を複数垂直で配線する事によって地上高の確保が困難になる事もあり、電柱の長尺化をしなければ対応できなくなります。
それ以上になんと言っても間接活線工法による配電線工事には非常に危険が増して障害になります。
そういった様々な観点から、ここ近年では垂直配線は極力避ける方向で施工されていると思います。
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