No.8ベストアンサー
- 回答日時:
今、振り返って思うと、やはり第一次安倍内閣の時は、政局に対する対処がいろいろと未熟だったのだと思います。
確かに、あの頃はマスコミのパッシングがひどかったけど、そのマスコミにつけこまれる隙を見せたのも安倍さんだったし(※)、しかし当時の失敗が糧になって、今の実力へと結びついていると思うと、まあ無駄ではなかったかなと思います。
(もっとも今に至るまでの間、日本の社会と経済に与えた被害、特に民主党政権の悪行を思うと、手放しで喜んでもいられないのですが)
まあ、政策にはいろいろと批判もあるだろうけど、やはり小泉さんの政局運営は見事だった。
見事だった分、後を継いだ安倍さんが小泉政治の負の側面をおうことになったんだけどね。
結論として、第一次安倍内閣の末期には、参議院選挙での敗北と、年金問題を始めとする役人の反乱、事務所費の問題で次々と内閣を追われる仲間たち、元大臣の自殺者まで出す中、精神的に追い込まれ、最後には体調悪化(言うまでもなく、心と体には密接な関係があり、精神的に不調だと病にも弱くなります)で、首相の座を退かざるを得なくなったのだろうと私は捉えています。
今なお、健康面では不安がありますが、今のところは過去の失敗をよくよく学んだのか、慎重な政権運営をしているようです。
安倍さんの悲願である憲法改正が成るまで、無事でいただきたいと願っています。
(※)第一次安倍内閣では、「美しい国づくり」を掲げ、防衛庁の省への昇格や教育基本法改正などに取り組みんだが、同時に公務員の天下り問題解決のため、人材バンクの設立などを行った結果、役人の離反を招き、主に役所側からのマスコミへのリークで、年金記録問題が勃発。さらには、事務所費の不正利用の問題で主要閣僚が次々とマスコミに叩かれ、支持率低下とさらには参議院選挙での敗北へとつながった。
No.7
- 回答日時:
間違いなく、投げ出していますね。
無論、病気と言うのが理由だというのはあるでしょう。しかし、安倍氏がかかっていた潰瘍性大腸炎というのは、難病ではあっても、昨日まで症状が無かったのに、いきなり行動できなくなるほど悪化する、というような病気ではありません(例えば、脳梗塞とかに倒れた、というのであれば、これは仕方が無いです)
もし、病気療養に専念をするのならば、国会を召集する前に辞職をし、専念するのが筋というものでしょう。
国会を召集し、所信表明演説をして週末を向かえ、代表質問だ、というタイミングで辞職する意味がわかりません。
しかも、総理大臣というのは、辞任を発表しても、次の内閣が決まるまでは暫定的に仕事をせねばなりません。ところが、その当の本人は病気で入院で公務が一切出来ない、という状況です。
それにもかかわらず、自民党は臨時代行などを作ることしませんでした。もし、このタイミングで、国際的な紛争などが起こったらどうするつもりだったのでしょう?
国を纏め上げるリーダーは不在。その代行も決まっていない。突然の辞任で、国会は混乱状態。とんでもないことになっていたことでしょう。
まさしく、無責任で危機管理能力のかけらすら感じられない投げ出し、と言うに相応しいと思いますが。
No.6
- 回答日時:
当時はまだ自民党内を完全に掌握できておらず、参院選でも敗退して、政権維持の見通しがつかなくなったので退陣したのでしょう。
思えば安倍さんもまだ若かったし、小泉の後継者の肩書きが重すぎた。だから、あれは実質的に投げ出しだったと思いますが、マスコミの書きっぷりもひどかった。朝日新聞は安倍下ろしのためにありとあらゆる表現をして煽った(社説にも「投げ出した」と言う表現を真っ先に用いてます)けれども、今になってみるとこの時のネガティブキャンペーンが、今回の衆院選で安倍への同情票につながったのかもしれません。
ちなみに朝日は鳩山退陣の時には「やめないで鳩山さん」と言う主旨の社説を展開しました。やはり朝日新聞、どこかずれてるぞ。
少し長いですが。。
■安倍内閣退陣時の朝日新聞社説(2007年9月13日)
なんとも驚くべきタイミングで、安倍首相が辞任を表明した。文字通り、政権を投げ出したとしかいいようがない。前代未聞のことである。
内閣を改造し、政権第2幕に向けて国会で所信表明演説をし、国民に決意と覚悟を語ったばかりである。その演説に対する各党の代表質問を受ける当日に、舞台から降りてしまった。国の最高指導者として考えられない無責任さだ。 首相は記者会見で、辞任の理由として、11月1日に期限が切れるテロ特措法の延長が困難になったことをあげた。海上自衛隊によるインド洋での給油活動を継続することに「職を賭す」と発言していた。
■路線の破綻は明白だ
そのために民主党の小沢代表に党首会談を申し入れたが、それを断られたため、「テロとの戦いを継続させるには、むしろ局面を転換しなければならない。私がいることがマイナスになっている」と、身を引くことを決めたという。 だが、それほど給油活動が大事だというなら、方法はほかにも考えられたろう。実際、政府・与党は新法による打開を画策していた。その成立に全力をあげるというなら分かるが、辞任することで道を開くという理屈は理解に苦しむ。 辞任に追い込まれた真の理由は、7月の参院選で歴史的な惨敗を喫し、明確な「ノー」の民意をつきつけられたにもかかわらず、政権にとどまったことにある。 内閣改造で出直そうとしたけれど、すぐに遠藤農水相らが辞任。他の閣僚たちにも政治資金にまつわる不祥事が次々と噴き出し、ついに政権の求心力を回復することができなかった。 新内閣で首相を側近として支えた与謝野官房長官は、辞任の理由として健康問題を指摘した。盟友の麻生太郎自民党幹事長も「迫力、覇気がなえ、しんどいのかなと思った」と述べた。 精神的に首相職の重圧に耐えられない状態になっていたのだろう。そう考えれば、今回の異常なタイミングでの辞任表明も分からなくはない。民意にさからう続投という判断そのものが誤りだった。 だが、つまずいたのは参院選後の政権運営だけではない。その前からすでに、基本的な安倍政治の路線は幾重にも破綻(はたん)をきたしていた。 小泉改革の継承をうたいながら、郵政造反議員を続々と復党させた。参院選で大敗すると「改革の影に光をあてる」と路線転換の構えを見せるしかなかった。 首相の一枚看板だった対北朝鮮の強硬路線も、米国が北朝鮮との対話路線にハンドルを切り、行き詰まった。従軍慰安婦についての首相発言は、米議会の謝罪要求決議を促す結果になった。せっかく中国と関係を修復しながら、「歴史」をめぐる首相の姿勢は米側の不信を呼び起こし、日米関係に影を落としていた。 そして、宿願だった憲法改正が有権者にほとんど見向きもされず、実現の見通しも立たなくなった。選挙後、「美しい国」「戦後レジームからの脱却」という安倍カラーが影をひそめざるを得なかったところに、安倍政治の破綻が象徴されていた。もはや、それを繕いきれなくなったということだろう。 戦後生まれの52歳で当選5回、閣僚経験は小泉内閣での官房長官のみ。この若さは武器にもなるけれど、日本という大国のリーダーとしては不安でもある。ベテラン議員を多く起用した改造内閣で、首相の姿がいかに小さく見えたことか。 1年前、安倍氏が自民党総裁につくにあたって、私たちは「不安いっぱいの船出」と題した社説を掲げ、安倍氏の経験や準備不足に懸念を表明した。その不安がはしなくも的中した。
■自民党の衰弱あらわ
深刻なのは、そうした安倍氏を総裁に選び、首相の座につけた自民党の判断力の衰えである。 昨年の自民党総裁選には安倍氏を含め3人の候補者が立ったが、優位が予想された安倍氏に雪崩をうって党内の支持が集まった。ベテラン議員らも露骨な「勝ち馬に乗る」思惑からはせ参じた。 政治家としての本当の見識や経験、政策は二の次三の次で、選挙で勝てる「顔」にふさわしいかどうかだけで党首を選ぶ。そんな自民党の見識と活力のなさこそが、今回の突然の政権放り出しを招いた要因ではなかったか。 その意味で、安倍氏を重用することで後継者の位置に押し上げた小泉前首相の責任は重い。参院選後、安倍続投に動いて幹事長におさまった麻生氏も責任は免れまい。続投の流れに乗った有力者や連立与党の公明党もまたしかりだ。 首相は政治空白を最小限にとどめたいと語ったが、遅きに失した退陣表明で参院選後の1カ月半を空費してしまったのは首相自身だ。 政治空白が長引くのは困るが、どたばたで後継総裁、新首相を決めてしまうのでは、参院選の惨敗を踏まえた党の出直しにならないのではないか。きちんと候補者を立て、開かれた党内論議を徹底的に行うべきだ。 次の総裁、新首相は有権者の支持を得られなかった安倍首相の後継だ。新たな政権は自らを「選挙管理内閣」と位置づけ、可能な限り速やかに衆院を解散し、総選挙をする必要がある。 今回の政権放り出しは、民主党を第1党にした参院選がもたらした結果でもある。自民党政権がこれだけ混迷してしまった以上、総選挙で有権者にきちんと政権選択を問うべきだ。国民の信頼に基づく政治を取り戻すにはそれしかない。
■鳩山内閣退陣時の朝日新聞社説(2010年6月2日)
首相退陣論―これで逆風はかわせない
目前の参院選を何とか乗り切るために、鳩山由紀夫首相に辞めてもらう。そういう狙いが見え見えである。考え違いというほかない。 首相が米軍普天間飛行場の移設問題で大きくつまずき、社民党は政権を離脱した。それをきっかけに、民主党内で首相退陣論が噴き出している。 確かに深刻な失政である。外交・安全保障分野に限らず、首相の言葉の軽さと判断のぶれは目に余る。国の指導者としての資質に疑問符がつき、内閣支持率の危機的な水準は世論が首相を見放しつつあることを示している。自民党政権時代なら間違いなく引きずり下ろされているだろう。2001年の森喜朗首相から小泉純一郎首相への交代が典型だ。
目先を変え、逆風をかわそうという発想である。しかし、時代は決定的に変わったはずではなかったのか。
昨年の政権交代の大義は、永久与党の地位に甘え、有権者を差し置いて自分たちの都合だけで首相の座を「たらい回し」してきた自民党政治との決別ではなかったか。
その動きの先頭に立って有権者を引っ張り、巨大な支持票を集めたのが、ほかならぬ鳩山民主党だった。 トップリーダーの力量、理念政策の方向性、政治手法や体質といった政党の持つ統治能力そのものを有権者が見比べ、直接選ぶ。それが「政権選択」時代の政治の姿であるはずだ。鳩山政権の迷走でかすんだ感があるとはいえ、政治の質を根本的に変える試みの意義は大きい。 そうした政治の流れから誕生した首相を退陣させようというのなら、早期に衆院解散・総選挙を実施し、有権者に再び政権選択を求めるべきではないか。それなしに「たらい回し」に走るのは、民主党の自己否定に等しい。いま民主党がなすべきは、政権8カ月の失敗から何を学び、どこを改めるのか、猛省することである。 政権への期待はなぜしぼんだのか。政治とカネの問題はもちろんだが、政権与党としての統治能力のほころびが限界に達しつつある。 とりわけ政権公約(マニフェスト)という有権者との約束の取り扱いを誤った。予算の見直しにせよ普天間にせよ、「やるやる」というだけで実現に結びつかない。財源の裏付けを欠いたままのもの、理念に逆行する利益誘導的な施策も目立つ。努力の上での挫折ならまだしも、最初から約束を守る気があったのかという疑問すら浮かぶ。本来の理念や方向性は生かしつつ、公約を少しでも実現可能なものに書き改め、参院選で有権者に投げかける。 それしか失われた政権への信頼を取り戻す道はない。
そのための議論の時間が退陣騒ぎで奪われるのは、民主党自身にとっても愚かしいことである。
No.5
- 回答日時:
病気療養するために 政権を投げ出した、ですよね。
実際は病気+政権の八方塞りの両方で 投げ出した、です。
病気療養は言い方を好意的に表現しただけです。
実際、辞任表明をできる程度の状態でした。
その状態で辞める、となるなら「投げ出した」と言われても仕方ないでしょう。
No.4
- 回答日時:
マスコミが原因であることは間違いないのですが、
辞任の理由を詳しく伝えなかった事は後に自民党を
下野させた大きな要因の一つになり、結果として
国益を損ねてしまった。
一国の総理が体調を問題に辞任することを安倍さんは
公表しなかった事はそれなりの理由があるとおもいますが、
結果としては間違った選択であったでしょう。
投げ出しと捉えられてもしかるべきですね。
私は第一次安倍政権をとても評価していただけにとても
残念な気持ちになりました。
マスコミにつけいる隙を与えないことも政治家としての
技量の一つでもあります。
しかしながら、第二次安倍政権ではとても緻密に政権運営
をされているように感じます。
我々もマスコミのミスリ-ドや印象操作などに騙された事も
反省し、真実は何か?自分たちで追求しなくてはなりませんね。
No.3
- 回答日時:
”当方の認識では、病気療養に専念する為と思ってましたし、今でも思っています。
何故、投げ出したと言う方がおられるのでしょうか? ”
↑
逆にお聞きしたいです。
どうして、病気療養だと思うのでしょうか?
おそらくですが、それは安部さん本人がそう説明
したからではないでしょうか。
しかし、政治家の言葉を鵜呑みにするのは
どうかと思われます。
本人の説明が一番信用出来ません。
安部さん退陣の理由については、諸説あります。
政治家の言うことをそのまま信じる、というのは、
私に言わせると、なんとまあ素直な、という
感じがします。
・wik
健康説に疑問
・英国BBC
精神的に衰弱
・週刊現代
3億脱税スキャンダル
・麻生裏切り説
・年金説
・小沢説
・週刊文春
宗教説
No.2
- 回答日時:
マスコミが「投げ出し」と言っていたからです。
このマスコミの悪質な報道を鵜呑みにしている人間が、
同じく「投げ出し」と言っているのです。
安倍氏は、前政権時の辞任会見で、
自らの体調不良に関しては何ひとつ言及していません。
当然、世間一般的には知る由もなく、
さらにマスコミによる「政権投げ出し」報道がまかり通っていたので、
仕方がないといえばそれまでですが。
前政権時、朝日新聞を筆頭に、
どうしても安倍晋三を総理大臣の座から
引きずり降ろしたい人間は沢山いました。
「安倍の葬式はうちで出す」、「安倍叩きは当社の社是」と
発言した朝日新聞の幹部=若宮氏は有名。
その背景には色々とあります。
西村幸祐さんの反日に関する本や、
小川栄太郎さんの「安倍晋三試論」などを読んでみると
おもしろいくらいに分かりますよ。
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