アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

日本語を勉強しているアメリカ人です。

「とは言え」と言う表現は見たことがありますけど、今日初めて「と言えども」と言う文法を見ました。どの説明や例文を読んでも意味がほぼ同じで両方でも使えるのではないかと感じました。

例えば、

失業した(とはいえ/といえども)家賃を滞納してはいけない。

この文章だと、ひとつしか使えないのですか。それとも、両方でも使えますけど、ニュアンスが違いますか。

簡単に説明していただけると助かります。

よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

>「今日初めて「と言えども」と言う文法を見ました。


 :
ここでの「…と言う<文法>を見ました」では意味が通じません。この場合は「「…と言う用例に出逢(であ)いました」とか「「…と言う表現に遇(あ)いました」のほうが落ち着きます。

この場合の「と言えども」は、「とは言え」のような会話語でも一般的な表現でもなく、かたい文章表現である「漢文訓読調」に由来する「譲歩の条件」の接続詞です。

「「たとえ……でも」というように、一歩退いて仮定してから、「それでもこうだ」と述べる場合には、「縦(たとえ)~」、「雖(いえども)~」などの接続詞を使う。これは英語の though and yet に近い。」(藤堂明保「漢語と日本語」秀英出版)

一方、「とはいえ」のほうは、先行する事柄「失業した(こと)」を受けた格助詞「と」に、係助詞「は」が付いて確認の意味を加えながら、それに反したり、またそれとは矛盾する事柄を述べる接続詞で、会話語では「そうはいっても」、文章語では「けれども」に相当し、「とは言うものの」「とは言いながら」などとも表します。

なお、この格助詞「と」はいわゆる「引用の「と」」でもあり、したがって名詞相当の体言や文を受ける構造なので、単に「失業した」の終止形での言い切りのままよりは、その終止形に理由や原因を示す「…から」や「…ため」を付けた「失業したため」「失業したから」といった表現にしたほうがより論旨が明確になります。
「いくら失業したからといっても、家賃を滞納するのはまずいでしょう。」
「いかに失業したためとはいえ、家賃を滞納してはいけません。」
「たとえ失業したといえども、家賃の滞納はなりません。」
    • good
    • 1

結論から書くと「2つの意味は同じで、意味に違いはない」です。

「とはいえ」の後ろには「ども」があることが想定できるために省略されているだけです。

 ~いえ(ども)…
 この言葉には、「前半部分の内容は把握はしているが、後半の内容が正しい(主張内容)」になります。近年では使用頻度が高いために、「いえ」だけでも多くの人が把握できています。英語でも比較の文で than の後に 主語だけで動詞等が省略されます。省略されても通じますし意味的には違いはありません。これと同じです。

 ちなみにアメリカ人ということで少し文法の内容を書きますと「~いえ」の前の部分は已然形接続です。已然形とは古文の表現で、明治維新時の言葉の改革により日本語は大きく変化しました。それ以前の文法がこの言葉に関しては残ったのです。「いえども」を考えれば分かりますが、「言う」はワ行5段活用です。未然形は「言わ」になるはずですが、今回の例文は「言え」になっています。これは古文表現の已然形と見るのが妥当です(現代文の文法でも仮定・命令形とも見れますが、文脈的におかしい内容になることがあるため)。さらに同じ表現として「あれども」がありますが、これはもっと顕著です。基本形は「ある」、未然形は「あら」ですから…。
    • good
    • 0

すみません。


回答の中に誤記(ごき)が有りましたので、一部訂正します。

時代劇のセリフにしてみましょう。の下は、

『たとえ上様とはいえ、少々お言葉が過ぎませぬか』でした。

申し訳有りません。
    • good
    • 0

正確に言葉の成り立ちや文法をご説明できるほどには知りませんが、以下の事は言えます。



元々は同じ語で「とはいえども」から変化したもので、口語に直すと「とは言うけれども」。

もう少し長くすると、「『失業した』と、そうは言うけれども」。

ここから否定的な意を表す「ども」がとれて「そうは言えても」と音便化したのが「とはいえ」。
「そう(失業したと)は言うけれども」から、『そう』(失業した事実)を強調する『は』がとれて、替わりに否定を表す『ども』が残ったのが「といえども」。

するとどうなるかと言うと、「とはいえ」は、「とはいえ」の前に有る物を否定しません。場合によっては弱く肯定すらします。「といえども」は、基本的にその前に有るものを否定します。

『失業したのは分かるよ。でも家賃は払わなくちゃね。』と言うのが『失業したとはいえ家賃は払わなければならない』(失業した事を肯定的にとらえつつ、家賃支払いの必要性を説く)。

『失業した事など理由になるか!!家賃は払え!』と言うのが『失業したといえども家賃は払わなければならない』。

時代劇のセリフにしてみましょう。

『たとえ上様といえども、少々お言葉が過ぎませぬか』

家臣が上様に言上(ごんじょう)しています。意味は「上様だから何を言っても良いんだけどいくら何でも少し言い過ぎじゃないですか」

これが『たとえ上様といえども、(以下同じ)』だと、「上様でも言ってはいけない事でしょ。今のは言い過ぎですよ」になります。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

ありがとうございました。

分かりやすい例文もあるので、参考になります!

お礼日時:2013/05/06 14:38

まったく個人的な感覚ですが。


失業した、とはいえ、家賃を滞納してはいけない
失業した、といえども、家賃の滞納はしない
「とはいえ」には後に禁止?が似合うようなきもします
とはいえ=開き直りを禁止
といえども=その事態に直面しても行動に変更なし。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!