
全世界で学校制服は一般的なようです。
何故、どういう発想で、生徒学生全員を同じ服装にしたいと思ったのか、発想については、ウィキペディアで学校制服の歴史をを読んでも書いていません。
軍隊なら分かります。全員が1つの全く同じ目的に向かって、滅私して目的を完遂する。反抗や異見があっては成り立たないし、多様性とは無縁の世界です。同じ服装に統一する必然性を感じます。
しかし、各人各様の潜在的な能力を引き出す、教育の場で、制服というのは「何故だ?」となります。
元々、学校制服が発生したのはどこの国で、どういう考えの下に生まれたのでしょうか?
また、それが何故これほどまでに全世界に広がったのでしょうか?
宜しくお願い致します。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
きちんと調べたわけではないので、読み流して頂いて結構です。
学校のルーツを辿ると、究極的には宗教施設に行き当たりますね。世界中どこでもお寺や教会が原初の学校になります。お経を読むために文字を習い、寺院を建てるために数学土木を学び、真理を極めるために哲学を学びます。古代エジプトでも、日本でも、ヨーロッパでも、知識階級というのは宗教施設にいました。
宗教に所属する人たちは制服になりますよね。ひとつの目的(その宗教の教え)に向かって結束しなければならないし(どの宗教も他の宗派から激しい攻撃を受けます)、お坊さんが派手な格好をしちゃいけないので内部規定もできてきますし、一目でお坊さんと分かるようにする権威づけの意味合いもあると思います。
ヨーロッパの場合は歴史ある大学のほとんどが教会から生まれていますので、その時点で「この宗教に帰依する者として決められた服装で生活すべき」というのがあったのではないでしょうか。つまり、教育から制服が生まれたのではなく、元々制服がある施設(お寺、教会)から学校が生まれた、と。
それに教育が各々の能力を引き出すというのは割と近代的な考え方です。学校というのは「教わる場」ですよね。じゃあ何を学ぶのかというと、前述したように元が宗教施設ですから、「神(仏)の教え」となるわけです。各々の能力の引き出しとなると、私塾であるケースが多いですよね。
実際、現代日本の教育システムも、義務教育レベルは知識の付与にあるわけです。最近は小学校でも「考える授業」なんかをやっていますが、まずは文字が読み書きできるようになり、計算ができるように教えるわけで、そのレベルでは各々の能力の引き出しというのはありません。そのレベルとなると、基本的には大学以上ですよね。奇しくも大学では日本でもあまり制服というのはありません。ヨーロッパでも服装が決まっているような大学は、キリスト教系か貴族階級向けだったりしますよね。貴族階級向けの場合は完全にある種の特権意識ですよね。俺たちは特別な階級の人間だから、そう分かるような服装をするべきだというわけです。アメリカでさえアイヴィーリーグなんかはそうだと聞きます。
そう考えると、やっぱり日本でさえ制服が厳しい学校というのはあまり生徒の個性を伸ばそうということには無関心で、むしろ「我が校の歴史と伝統に相応しい人材に云々」とカタにはめるところがあり、自由や個性を尊重する校風の学校は制服がないところが多いですよね。
ここまで書いて、「だーかーら、現代の話しじゃないの」と質問者さんが言い出しそうなのに気づいてしまいました・笑。つまり結論としては、「元々学校の歴史は宗教施設と切っても切れない関係にあるので、元々学校には制服があったのではないか。だって宗教施設ではみな同じ服装をしているでしょ」ということです。
ついでにいうと、近代以降の教育システム(例えば明治以降の日本の教育)の場合は「優秀な兵士を育成するため」という側面もあります。だから、中世以前の学校(主に宗教施設)と、中世以降の徐々に宗教関係者以外にも施されるようになった学校と、近代以降の国家の中での教育システムとしての学校というのは別々に考えないといけないのかもしれませんね。近代以降の学校の制服は軍隊の制服的な意味が強いと思います。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
私の質問に、急所をついた回答をして下さり、大分に整理が付きました。
問題点が分かりました。
>それに教育が各々の能力を引き出すというのは割と近代的な考え方です。
現在の日本では、教育は一定の型にはまった人間を作る、というよりも、各自の能力を伸ばすという認識が圧倒的に優勢ですよね?
この認識からすると、どうしても「制服」とは相容れないもののように思えるのですが、教育は能力を見出し伸ばすものという考えは、どこから来たのでしょう?
戦後アメリカから来た民主主義の中に入っていたのでしょうか?ひょっとしてそのルーツはルネサンスの人間主義なんでしょうか?
他の回答者が紹介されたリンク先に以下の文があります。
今日では、英国政府は学校の制服は学校精神への貢献という点で価値ある役割と認識している。 英国の子供学校家族局では、学校が制服を持つことは
自尊心の形成
助け合うポジティブ行動力
規律心
アイデンティティ形成
全ての人種的社会的背景の生徒を受け入れるという心
子供を区別して飾ることで、社会的圧力から子供を守る
結束を育み、異なる生徒グループ間によい関係をもたらす
以上ですが、制服の役割は、今日の英国でも、規律とかアイデンティティとか結束とか、個人を外に向かって開放するという意味合いよりも、内に閉じ込めるという意味合いが強いです。
その意味合いしか教育にないのであれば、それはそれで納得がいくのです。それなら制服は必要だろう、と思います。
ところが、少なくとも日本では「教育は個人の能力を引き出し伸ばすもの」という認識があります。そういう認識なら制服は廃棄すべきだろうと思うわけです。
学校の前身が宗教施設で、宗教者が皆同じ服装をするのは当たり前で、その流れで学校にも制服が導入された---なるほど、よく分かりました。ありがとうございました。
No.10
- 回答日時:
No8です
文章A
元々、学校制服が発生したのはどこの国で、どういう考えの下に生まれたのでしょうか?
また、それが何故これほどまでに全世界に広がったのでしょうか?
文章B
確かに、学校を軍隊や工場と同列視して来ましたが、少なくとも現在の日本では「教育は各人各様の潜在的な能力を引き出すのが目的」という認識はありませんか?
No8の回答は元来の質問 文章Aに対するものです。
イギリスの現状がどうだこうだというのは、元来の質問には関係ない。
http://nces.ed.gov/fastfacts/display.asp?id=50
アメリカでは、制服の比率が上がってきている。
教育効果の向上や、犯罪防止などの目的らしい。
http://educhatter.wordpress.com/2013/08/21/schoo …
No.9
- 回答日時:
原因というか要因は幾つかに分けられると思います。
思いつく限り列挙・整理してみます。
1・ドレスコードとして
ソレスコードというのは,「その場に相応しい服装をするためのルール」のようなものです。
その起源は,西洋の貴族社会で発展したと考えられています。
理由として,身分を表す印として,その場に合った服で場を保つ,ドレスコードを守ることで教養を表す・・・などの理由があったようです。
極端な話,パーティーの時間やプログラムに合わせて10回以上衣装直しをすることもあったようです。
この慣習は今日でも残っていて、例えば高級レストランではネクタイ着用必須,短パン・ジーパン禁止だとか,イベントの案内で「当日はフォーマル(orカジュアル)でお越しください」とか,冠婚葬祭での相応しい服装など。
これらのドレスコードは,一種のマナーとして残っています。
日本でも,ドレスコードとは言いませんが,一応はるか昔から公家と武家では違う着物を着たり,政治の場と社交の場で変わったりしてますね。
まぁ,一種の社会ルールとして発展してきたといえるでしょう。
2・帰属意識・仲間意識を共有するため
服装を他と差別化することで,その組織に属しているという帰属意識・仲間意識を高めるのが目的ですね。
そういった意味では軍隊と同じでしょう。
ただ,学校制服として考えた場合,お上が決める場合(近現代に多い)もありますが,仲間内で自然に出来上がって行くことも多かったようです。
他の方が挙げておられる世界最古と言われるクライスツ・ホスピタルも学校側が自主的に作ったものです。
日本でも,江戸時代の寺小屋や道場ごとに着物の着こなしや特徴的な装飾をつけたりしていたようです。
3・イデオロギーと社会規範の教育のため
主に戦前の帝国主義体制化の社会では,民族意識が政治的に大きな意味をもった時代でした。
そんななかで,社会の要請として社会規範が大変重要視された時代でもあります。
また,教育というのが強く意識された時代でもあり,義務教育が制度として生まれたのもこの時代です。
子供たちを統制するためにも制服を定めるというのは大変有効な手段と考えられていました。
また,制服は学校のシンボルともなっており,制服を見ればどこの学校の生徒か分り易いというのも重要です。
では,こうした制服がいつ広まったかですが,おそらく16世紀移行,つまり大航海時代による西洋化にともなってだと考えられます。
特に戦後には国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が設立され,「万人のための基礎教育(=義務教育)」の普及を国際的に目指すようになりました。
当然,その思想は西洋的なものがベースとなっており,(意図はともかく)「学校=制服」的なステレオタイプが存在していても不思議ではないと思います。
纏めると,その場に相応しい服装をというドレスコード・学校組織の内側からくる仲間意識・国家政府によるイデオロギーと統制のために発生。
世界的に広まったのは世界の西洋化と「義務教育」という人権意識の高まりのため。
・・・といったところだと思います。
ではでは、参考になれば幸いです。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
制服には多面的な歴史が刻まれていることが分かりました。
現在「各人各様の潜在的な能力を引き出す」という考えが教育の場で優勢になったとしても、一朝一夕では制服というものはなくならないということが分かりました。
No.8
- 回答日時:
世界最古の学校制服と言われている
http://histclo.com/schun/hist/schun-hist.html
各人各様の潜在的な能力を引き出す、教育の場という理解自体がおかしい。
↓
近代において、軍隊・工場・学校というのは三つ子の社会制度と言われています。
例えば
「近代」の意味―制度としての学校・工場 (NHKブックス (470)) [ハードカバー]
学校は軍隊に似ている―学校文化史のささやき [単行本]
この回答への補足
回答ありがとうございます。
>各人各様の潜在的な能力を引き出す、教育の場という理解自体がおかしい。
確かに、学校を軍隊や工場と同列視して来ましたが、少なくとも現在の日本では「教育は各人各様の潜在的な能力を引き出すのが目的」という認識はありませんか?
紹介されたリンクを読むと、現在の英国でもそういう認識はないようですね。とすると、日本だけに流行っている浮ついた風潮なんでしょうかね?
No.7
- 回答日時:
そもそも義務教育の目的は均質な社会の実現です。
「各人各様の潜在的な能力を引き出す」というのは今日的社会の要請であって、明治期からつい最近までの日本では「出る杭は打たれる」という格言通り、「みんな同じ」であることが重要でした。
ですから、質問の前提は少々異論があるところでしょう。
学生の制服の起こりがいついっかか正確にはわからないと思いますが、1180年のパリ大学(いわゆる寄宿学校の元祖)は規律維持のため学生に制服の着用を義務づけました。
それ以前の教育機関は今日的システムとはかなり様相が異なるので、おそらく制服の始まりはこのパリ大学の制服ではないかと思われます。
つまり制服の導入目的とは、軍隊と同じく、規律を維持するためということですね。
学校制服としてはセーラー服が有名ですが、これは1846年にヴィクトリア女王がエドワード皇太子に子供服として水兵の服をアレンジして着せたのが最初ですね。
近代服飾の創始国はイギリスです。
背広をはじめ様々なファッションはイギリス王室がリードしてました。
王室が新たなファッションを提示し、それを貴族階級から庶民へと普及していく流れがありました。
セーラー服の場合も、そこから一気に庶民の子供服として流行し、それがドイツやオーストラリアなどの関連諸国に広まりました。
日本でも昭和の頃は皇室のファッションなどが国民の生活に取り込まれることはよく見られましたね。
日本において最初に制服を制定したのは平成女学院で、1903年のことです。最初ははかま姿でしたが、1920年にこれまた日本で最初にセーラー服を採用しました。
この回答への補足
回答ありがとうございます。
>「各人各様の潜在的な能力を引き出す」というのは今日的社会の要請
ひょっとして、これは、現在の日本だけに流行している考えで、世界では主流ではなく、依然として教育は統制の場であるという意識なのかなあ、と疑問を持ち始めました。
>つまり制服の導入目的とは、軍隊と同じく、規律を維持するためということですね。
元々は矢張り、規律ですね。規律=制服、納得できます。
そして現在でも世界各国で、規律=制服なんでしょうかね?
No.5
- 回答日時:
爪入り五つボタンの制服は軍服に似ているデザインですが、学徒動員でそのまま軍服として使用すると言うのが起源と中学生時に授業で教わった記憶があります。
昨今のブレザータイプに変わって来ているのは、社会人になった時のスーツにも早めに慣れ馴染む事も目的の一つとも聞いた事がありますので、そういう所なのでしょうね。
男性については上記ですが、女性についてはセーラー服の起源だけは聞いた事があったと思いますが覚えていないので答えられないのが残念です。
No.3
- 回答日時:
質問者自身が、非論理的な俗論に染まってませんか?
もっと自由に創造的に物事を考えてください。
>各人各様の潜在的な能力を引き出す、教育の場で、制服というのは「何故だ?」となります。
では、服を自由にしたら、絵が上手になりますか?創造的な文章を書けるようになりますか?概して、創造的な人は服装に無頓着な人が多いです。制服は、人の創造性に対しては「中立」です。
>軍隊なら分かります。全員が1つの全く同じ目的に向かって
砲兵と歩兵は目的が違いますよ。軍隊の事ももっと調べたらどうでしょうか?
学校の制服は軍隊のマネではありません。そもそも、軍の制服は、古代の市民軍や近代の国民軍にあり、中世にはありません。
制服=軍隊 ではありません。
教育施設の制服は、古来、寺院のモノであり、軍隊由来ではありません。制服のデザインに軍隊由来はありますが。
回答ありがとうございます。
>服を自由にしたら、絵が上手になりますか?創造的な文章を書けるようになりますか
「名は体を表す」その可能性は大きくなるでしょう。
>砲兵と歩兵は目的が違いますよ。
百も承知です。
>制服=軍隊 ではありません。
水平の軍服が女学生のセーラー服に変身したり、詰襟が軍服になったり、つまり
制服≒軍隊ですね。
No.1
- 回答日時:
>ウィキペディアで学校制服の歴史をを読んでも書いていません。
「学校制服」で検索すると書いてあります。宗教的な理由、貧富の差を隠すため、風紀を乱さないためなど各国で理由は違うようです。一読を勧めます。
>軍隊なら分かります。
戦場では敵味方の区別、兵士と市民の区別が必要なのです。スポーツのユニホームと同じ役割です。精神論や団結力は付随的、二義的な理由です。
回答ありがとうございます。
歴史カテで質問したのは、制服の生まれた当時のことを知りたかったからです。現在行われている制服の施行理由ではありません。それは分かっています。
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