butyrate と検索すると
「ブチラート; 酪酸エステル; ブチレート; 酪酸塩」
書いてある文章を見つけました。
前者のエステルは有機酸、無機酸とヒドロキシル基との縮合反応で
得られるもので、後者の塩は、Naなどのカチオンが酪酸のアニオンとイオン結合
したものだと思い、両者は物質が異なるのに、同じ表現「butyrate」で良いのか
と思いました。
英語表現だと同じですが、日本語で読むときに「ラート」と「レート」
と区別して読むのでしょうか?
英語では区別していないのでしょうか?
良く分からなくなってしまいました。
どなたか、命名法などにお詳しい方
教えていただけら嬉しいです。
どうかよろしくお願いします。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
分野の違いです。
(化学)教科書ではラートが、工学関係ではレートなにせJISと文部省の「文部省学術用語集」が違うのですから・・
【引用】____________ここから
字訳の基本となる「字訳規準表」を定めるにあたって,当時多くの有機化学者はドイツ語による教育を受けて来たので a → ア, er → エル など ドイツ語の発音に近い字訳が規準表に多く採用される結果になった。現代は英語が主流になったので,アセタート,ペルオキシドなどの字訳名に違和感をもつ化学者が増えたのは当然のことであろう。 「化合物名字訳規準」には,慣例として定着しているものには例外を認めるという項目があって,ase → アーゼ,ate → アート などと 定めてある。「字訳規準表」を定めるためのアンケートではアート,エートが伯仲し 僅差で アートが優勢だったので,アートが採用されたが,あの時,字訳の例外項目で ate → エート としておけば,現代にも通用したのにと残念に思っている。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ここまで[書く人と読む人のための化合物名-情報検索に備えて-( http://cicsj.chemistry.or.jp/14_5/hata.html )]より
その前に記載があるように
「この「日本語表記の原則」で規定されているのは〈書くための化合物名であって,口頭で話すための化合物名ではない〉ということである。この点は原典になるIUPAC命名法でも,緒言で 〈この命名法は教科書,論文誌,報告書その他の文書に書くためのもので,会話や講義・講演など口頭で発表するためには必ずしも適当なものではない〉と記されている。」
とあるように、あくまで書くときのため・・
よく話題になるのがポリエチレンテレフタラートかポリエチレンテレフタレートか・。。
この回答への補足
迅速に回答してくださってどうもありがとうございます。
大変参考になりました。
確認させていただきたいのですが、
エステルも塩も 同じ言い方をするということで
よろしいのでしょうか?
違う物なのに、ややこしくなりそうですね。
迅速にそして大変詳しく教えてくださってありがとうございました。
お陰様で理解できました。
分野の違いだったのですね・・・。
どうもありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
酪酸に限らず塩とエステルで同じ語を使います.
例:
CH3COONa: sodium acetate, CH3COOCH3: methyl acetate
Na2CO3: disodium carbonate, (CH3)2CO3: dimethyl carbonate
Na2SO4: disodium sulfate, (CH3)2SO4: dimethyl sulfate
NaNO3: sodium nitrate, CH3NO3: methyl nitrate
いずれにしても塩かエステルかは区別可能.
No.3
- 回答日時:
>エステルも塩も 同じ言い方をするということでよろしいのでしょうか?
はい、IUPACで表記するときは全く同じです--文字ですから読み方はドイツ人とアメリカ人では違うかも。
日本語の場合、カタカナに直すときは分野によって慣習的に違います。化学の教科書ではラートなのですが、一般的にはレート。
なお、pHは世間一般、医療や生物学ではペーハーなのに、化学では逆に英語読みでピーエイチ・・教科書はどちらかに統一しないと採点で困りますから仕方ないですが、かたや英語読み、かたやドイツ語読みと言うのは困った物です。
No.2
- 回答日時:
英語ではどちらも同じ butyrate で表します (相手で区別できるから問題ない).
日本語でも「アートとエートで区別する」ことはありません.
この回答への補足
迅速にお返事くださってありがとうございます。
区別はしないということですが、
エステルも塩も物質としては違うものなのに
同じ言い方をするということでよろしいのでしょうか?
たびたびすみません。
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