No.4ベストアンサー
- 回答日時:
冬至の祭りと関係があるとされています。
冬至(最も夜が長い日)は古代の多くの国で一年の始まりとされました。
この日以降は夜がだんだん短くなる。
つまり、太陽が戻り始める日と考えられました。
古代ローマは武力国家であった同時に農業を重要視しました。
この農業を司る神としてサトゥルヌス(ギリシャ神話ではクロノス)という神がいました。
人類に畑作を教え葡萄を育てた神とされました。
この神の祭礼が12月18日から7日間に渡って行われました
サトゥルナリアと呼ばれました。
年季明けの奴隷は自由になり、人々は贈り物を交換し、ローソクを灯して祝いました。
一方で旧約聖書の天地創造で神は七日目に休息をとったとされています。
サバットゥムとよばれました。いわゆる安息日です。
これが土曜日を意味するサタディの語源です。
キリスト教では,日曜日が安息日ですが、旧約聖書を奉じるユダヤ教では土曜日が安息日です。
前記したサトゥルナリアの最終日が実は冬至でした。
この最終日を征服されざる者の誕生日と呼ばれていました。
古代ローマでは征服されざる者とは太陽を意味しますが、これをキリスト教が流用しました。
この世の光であり太陽であるキリスト=征服されざる者の誕生と日としました。
ここに太陽神ミトラとキリストの重ね合わせが起きています。
聖書では受胎告知の後の九か月目の12月25日にキリストは生まれたとされています。
太陽が復活する日である冬至は12月25日でしたが、その後の暦の編纂作業の現在では一致していません。
冬至=太陽の復活=キリストという連想があったのでしょう。
キリスト教が広くローマ帝国内で広まる為にも冬至祭りとの関係づけは重要な意味があったのだと思います。
エルサレムよりも緯度が高いヨーロッパ地方では冬至は重要な意味を持っていたのでしょう。
民衆にしてみれば、何時の間にか祭神がすり替わっていたということですかね。
エルサレムに残るユダヤ教がキリストを神とは認めないのもある意味でうなずけます。
以上ざっと説明しましたが、沢山ある説明の中の一つです。
No.3
- 回答日時:
はい、カトリックでも別にこの日をキリストの誕生日とは言っていません。
あくまでも「降誕祭」です。判りやすく言えば、誕生日と誕生会の違い。今でも誕生日ではなく都合のいいときに誕生会をするでしょ。誕生日は別でも成人式は1月ですよね。こんな感じです。
他の回答にあるようにミトラ教の当時の祭りの日に当たります。
古代ヨーロッパやインドなどでは春に向かう冬至が大切だったんです。否、欧州に限らず世界中で春分、秋分と当時というのは暦の中で最も重要な日でした。
カトリックは布教に当たり、古来の宗教を否定していきました。
でも現代でも農家の人は月齢を大切にするそうです。それは農耕のタイミングは太陽暦ではなく太陰暦の方が適切だからです。自然は突きを基準にしているのです。
同じようにミトラ教を信じる人たちにとって冬至は非常に重要な日なのでカトリックに改宗させられてもこの暦を捨てることは出来ませんでした。ではどうするか、カトリックは考えました。
答えはかんたん、冬至をカトリックの祭りにしてしまえばいいのです。そうすれば冬至はミトラの祝日ではなくカトリックの祝日となるわけです。
カトリックにとって最も大切な祭りは復活祭ですが、その次に需要なのがイエスの誕生です。
なので降誕祭、つまりキリストの誕生会を冬至にあわせて開くようになったわけです。
(まぁ諸説あるのですが)
しかしクリスマスは25日だけではありません。1月6日まで続きます。コレには暦の変更に従ってクリスマスの日時も変化したという経緯もありますが、もともとカトリックの祭りは多くは幅があるものです。
降誕節、待誕節、復活節などがあります。
No.2
- 回答日時:
そもそもユダヤ教の多くの分派の単なる一つである古代キリスト教が
一大勢力となっていった理由は、他の宗教のように神への忠誠を重視することではなく、
他の宗教の祝祭をパク・・・じゃなかったリスペクトし、取り入れるという
戦略をとったことにあります。言ってみれば大衆娯楽の
面白い部分だけを節操なく取り入れていったわけです。
古代キリスト教のスタンスは、現代の我々が知る、中世に二次創作された
キリスト教とは正反対のものであったと言えるでしょう。
"12月25日のお祭り"もそのパク・・・じゃなかった、なんだっけ・・・
そう、オマージュの一つで、古代宗教の一つ、ミトラ教のお祭りです。
ミトラ教はキリスト教が広まる前、2世紀ごろまでにローマ帝国で人気の宗教で、
ナタリス・インウイクティという「不敗の太陽神を祭る祭典」が
まさに12月25日に行われていました。
では、そもそもミトラ教の祭典はなんで12月25日?しかもなんで不敗で太陽の神?
というと起源はさらに前、紀元前217年にローマで制定された、冬至の戦勝祈願
「サートゥルナーリア祭」が延長した結果ではないかと考えられています。
第二次ポエニ戦争でカルタゴのハンニバルという戦争の天才が
ローマ国内で暴れまくり、ローマ共和国は建国以来の危機を迎えていました。
ローマという国は、市民が国を守ろうという気概を持ち、
自ら剣を握り団結することで国を保ってきたのに、
その軍を気概ごと粉々に打ち砕かれてしまったわけです。
ここで、市民の士気を回復させるために盛大などんちゃん騒ぎをしよう!
というイベントが冬至の前に開かれました。これがサートゥルナーリア祭です。
当時の冬至は、星占術の観点から夏の恵みをもたらした神は空に漂ってしまうので、
それを呼び戻すお祭りが元にあって、お祭りによって
勝利を呼び戻す力があると考えられていたようです。
市民はお互いに小さなプレゼントを作り、特別に開かれた市場は
活況、その日だけは奴隷も公に賭博への参加が認められたりもしました。
町は夜でもロウソクの飾りによって煌びやかで、ごちそうの後に
詩を書いたカードと共にプレゼント交換!
このイベントは非常に好評だったため、どんどん期間が延長していったわけです。
結果としてローマは戦いに勝ちましたが、戦後もサートゥルナーリア祭は続き、
その期間皆が働かなくなるため、慌てて勅令で期間短縮を命じたのですが
・・・・もはや手遅れで、余談ではありますが
今なおクリスマス前後に仕事を依頼しても働かない
イタリア人の原型になったのではないかと思うのです。
というわけで、12月25日のお祭りはどんちゃん騒ぎの商業主義が真の姿です。
中世においては人間の負の部分、つまり宗教が支配した暗黒時代のハイジャックにより
その崇高な理念が捻じ曲げられ、統治者の都合によって祭りも縮小してしまいましたが、
その暗黒時代も過去のもの。現代の我々も、歴史と黄金時代のローマの気概に学び、
精一杯、力の限りどんちゃん騒ぎをするべきではないでしょうか!
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