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 日本語を勉強中の中国人です。物の状態を表す「ている」と「てある」はどのように違うのでしょうか。以前も聞いたことがあるのですが、まだよく理解していないと思います。動作主をほのめかすのはどちらの言い方なのでしょうか。

 また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えて頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (16件中1~10件)

>物の状態を表す「ている」と「てある」はどのように違うのでしょうか。


 :
それは具体的に、次の引用のテーマとマッチングするものでしょうか。

「窓が開いている。=自動詞「て」+いる=結果の状態
 窓が開けてある。=他動詞「て」+ある=対象の結果の状態。動作主を暗示する。

「~てある」の形でかならず問題になるのは、「窓が開いている」と「窓が開けてある」の異同如何というものである。簡単に言えば上のようになる。…日本語教育では翻訳をしない。なるべくしないようにしている。…よく似た文があると、このような練習をさせる一方、その違いは何あるかが、教師の間で問題になる。このようにして、「窓」の問題はつねに教師たちに関心の持たれる問題になった。」(吉川武時「日本語文法入門」(株)アルク 119-120頁)

もしそうであれば、次のように考えてはいかがでしょう。
自動詞「開く」に必須の格成分は「対象」「が」です。
他動詞「開ける」に必須の格成分は「動作主」「が」と「対象」「を」です。
そして、他動詞での「対象」を「が」格に上げることで、本体の「が」格に来るべき「動作主」をあえて省略させる表現方法があります。例題のように「開けてある」のように「対象の結果の状態」にスポットを当てたい時には、「動作主」が誰であるかは情報価値が相対的に低くなってくることから省略して煩雑を避ける方便になります。その結果は、ご質問のいわゆる「動作主をほのめかす」用法ともみなせるでしょう。

参考:「「~てある」の意味と動詞の種類との関係」(「吉川武時のホームページ」内)
http://w01.i-next.ne.jp/~g140179870/tearunoimi.h …
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この回答へのお礼

 短時間ですが、たくさんの親切な方々から詳しいご回答をいただきまして誠にありがとうございました。どれも大変参考になりました。申し訳ありませんが、頭が悪いのでまだよく理解できておりません。質問文の書き方も下手で反省いたします。下記の質問で具体的な例文を示させていただきましたが、もう一度ご意見をいただけないでしょうか(受身表現との違いも追加)。よろしくお願い申し上げます。

 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8435518.html

 No.14さんのおっしゃった「窓が開いている」と「窓が開けてある」の違いがわからないのは、今回の質問の意図です。大変残念なことに、パソコンのOSは日本語版ではないので、No.14さんの貼ってくださったホームページは文字化けになっていて読めませんでした。

お礼日時:2014/01/18 17:48

  また、登場して済みません。

No.14の方の回答で結果は出たと思います。同様の内容のNo.10の方も正答となるでしょう。その可否は質問者にまかせるとして、かなりの人が一般論的に「~ている」と「~てある」の違いを挙げていらっしゃいます。(わたしもその一人でした。)質問文だけみれば、例文がないため、そう判断して不思議ではないのですから。

「窓(が)開いている」「窓(が)開けてある」
この部分で、「が」を固定させず、「を」考えた人は当然あって不思議ではありません。他動詞を意識すれば、当然そうなるからです。
 自動詞・他動詞を並べるとき、次のように並べますね。
    窓が開く(自動詞)←→窓を開ける(他動詞) だから

   「花を(飾っ)ている」「花が(飾っ)てある」

「飾る」を固定したら、こういう対比になるでしょう。「飾る」という他動詞は「ている」「てある」の両方の言い方が出来ますので、「飾る」という動作が目前で行われていない限り、これは同じと言えるかも知れません。したがって「アスペクト」の論議の対象にならない?

 次に、「~てある」は「他動詞」につくが、「~ている」は「自動詞」「他動詞」の両方につく。
これは、事実でしょうか。当然、両方につくのは問題なく、「~てある」の方が「自動詞」につかないのかということ。
 「ハワイには行ってある」(No.8の方が挙げられた経験)これは自動詞ですね。
 「充分に走り込んである」「走り込む」も自動詞ですね。しかし、例を考えるにも骨が折れるくらいですから、主にとか主としてとか言われたら、「他動詞につく」説を認めざるを得ません。

 次に、動詞の種類によって「~ている」や「~ている」がつくか、どうかはたくさんの動詞を並べて、どれにつくかと問われた時に必要な問題で、日本語ネイティブの方なら、ほとんど自明のことですが、外国人にとっては「瞬間動作動詞」や「継続動作動詞」につくという知識が必要でしょう。

 以上、余分なことなのでしょうけれど、回答者の皆さんの労をねぎらう意味もあって書きました。
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#7です。


わたしなりに再度補足してみたいと思います。

1.
「窓が開いている」は、「窓がひとりでに開いて、その結果が現在も続いている」という意味。
「窓を開けてある」は、「窓を(誰かが)開けて、その結果が現在も続いている」という意味。
前者は「開く(あく)」という自動詞で、後者は「開ける」という他動詞ですから、別々の単語です。
他動詞の場合は自動詞と違って(「窓を開ける」という)動作主を必要とする動詞ですから、結果的に動作主をほのめかしていることになるのは当然です。

2.
自動詞の場合、基本的に「てある」は使いません。
「窓が開いてある」「窓を開いてある」のような表現はしません。

3.
残る問題は、
他動詞につく「ている」と「てある」のニュアンスの違いでしょう。
つまり、
「窓を開けている」と「窓を開けてある」のニュアンスの違いさえ理解できれば、この問題の大部分は解決するはずです。
   
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この質問に、わたしも回答しようかと考えたのですが、なかなか考えがまとまらないと同時に、難しい問題だと感じたので断念しました。

その後このサイトをみていますと、やはり決定的な回答が出て来ないまま続けられているようです。
 そこで、二つの意見を紹介して参考にして欲しいと思ったのです。わたしはこのA・B二つの考えを完全に支持するわけではありませんが、「自動詞・他動詞」の分け方と、動詞の性質にキーがあるとは考えます。

   http://www.jpf.go.jp/j/japanese/survey/tsushin/d …
A.   「日本語教育通信」<アスペクト>

○「 ~てある」

 1,人が何かをした結果に生じた状態を表す。  「 ~が+他動詞+てある」
    助詞には「が」が使われますが、「が」の前の事柄が、話し手・聞き手にとって共通の話題であるときは、「は」や「も」で表されやすくなります。

 2,何かの目的のためにしてあることを表わす。(「~ている」にはこの用法はありません。)

○ 「~ている」

 1,結果の状態を表す。   「~が+自動詞+ている」

 2,動作の継続を表す。   「~が+自動詞+ている」

   「~てある」「~ている」の違い:「 ~てある」は動作をした人の意図(intention)に焦点が当た る。 「~ている」は、今の状態(state)だけに焦点が当たる。
 

B. 「金田一春彦著:日本語 新版(下)岩波新書

 動詞の「~ている」という形を考えてみると、日本語の動詞は四つに分かれる。

(1)状態動詞 「~ている」の形を持たない。例 ある、いる、できる、泳げる、赤すぎる
(2)継続動作動詞 「~ている」の形を持ち、動作が進行中であることを表す。例 読む、書く、歩く、
   走る、降る
(3)瞬間動作動詞 「~ている」の形を持ち、動作が完了したあとであることを表す。例 始まる、
   終わる、死ぬ、結婚する
(4)状態を帯びる意味の動詞 いつも「~ている」の形で使われ、ある状態にあることを表す。例 
   似る、聳(そび)える、才気走る、坊っちゃん坊っちゃんする

 引用者注 この(4)は金田一氏が追加したもので、他はすでに使われていた分類です。『いつも「~ている」の形で使われ』はちょっと言いすぎかなとは思います。
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#10回答者です。

ちょっと補足します。
 
他動詞で,人の動作を表す場合と,(ひと)などの動作主の動作の結果,物が今どういう状態かを表す場合があります。
 
繰り返しますが,質問者様は,
>物の状態を表す「ている」と「てある」はどのように違うのでしょうか。
と質問されています。
 
「ナイフとスプーンを置いている」・・・「を置いている」(という動作をした)のはひと。ナイフとスプーンの状態を示している文ではない。ひとが何をしたかを述べている。
「ナイフとスプーンが置いている」・・・文にならない(非文?)。
 
「ナイフとスプーンを置いてある」・・・「置いて『ある』」(という状態)なのはもの(=ナイフとスプーン)。
「ナイフとスプーンが置いてある」・・・「ナイフとスプーン」の状態(どうなっているか,どんな状態か)を「が」で示している。
 

(ひとが)(花を)飾っている・・・(ひと)が動作主。動作の最中または動作の継続。
飾って「いる」のはひとです。花の状態を示す文ではなく,ひとの(動作の最中または継続または)動作結果を示す文。
 
(花が)飾ってある・・・状態。動作主はひと(「飾った」のはひと)。「飾って『ある』」のは花。
との違いです。
「(ひとが)花を飾ってある」 は,部屋?の状態を示していて,花の状態を示していない。(花を飾ってある部屋?)(花が飾ってある部屋 の方が自然な日本語だと思う=個人的感じ方)
 

 
※(アクセサリが)彼女の胸元を飾っている
では,
動作主体である「アクセサリ」が(彼女の胸元を)飾っている(動作の)最中です。

 
※ 敢えて「主語」という言葉を用いませんでした。また,他の回答者様が受け身の場合を説明なさっているので,それも触れませんでした。
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#7です。


ちょっと横レスで失礼致します。

他動詞でも「ている」を使います。
たとえば、
「ナイフとスプーンを置いている」
「ナイフとスプーンを置いてある」

「花を飾っている」
「花を飾ってある」

このような違いについてのご質問ではないか、と思います。
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人間や生き物の状態や動作ではなく,


>物の状態を表す「ている」と「てある」
が,
>どのように違うの
か?
についての限定したご質問と理解しました。
 
「ている」は自動詞につきます。「てある」は他動詞につきます。付く動詞が違います。
「動作主をほのめかす」とは,わたしにはよく理解できない表現ですが,他動詞のことをおっしゃっているのでしょうか?
 
具体的な例をあげてみます。
「ている」の例
(交通機関が)動いている,(時計が)止まっている,(車が)走っている,(草木が)茂っている,
(花が)咲いている,(ゴミが)浮いている,(船が)沈んでいる,(空が茜色に)染まっている,
など 
自動詞,「動く」「止まる」「走る」「茂る」「咲く」「浮く」「沈む」「染まる」などとともに用いられている例です。
 
「てある」の例
(ナイフとスプーンが)置いてある,(花が)飾ってある,(桜の木が)植えてある,(真っ赤に)塗ってある,
(藍色に)染めてある,(丁寧に)作ってある,(味を)付けてある,
など 
他動詞,「置く」「飾る」「植える」「塗る」「染める」「作る」「付ける」 などとともに用いられます。
 
動作主(だれか)によって(ナイフとスプーンが)置かれ「ている」状態を表すとき, 置い「てある」 と表現します。

 
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 物の状態を表す「~ている」と「~てある」はどう違うか。



 これは非常にむずかしい問題で、専門家の論文も多数あります。そのテのものは当方もよく理解できません。
 できるだけ簡略化して書いてみます。

 一般には「いる」と「ある」の違いを考えるようなので、ここから始めます。
 以前、SNSのmixiで長々としたやり取りがありました。その件に関して当方が書いた日記が下記です。とても長い話なので、要点だけを抜粋します。
「持っている」 「ある」 「いる」【1】【2】【3】 
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1212. …
================引用開始
 原則的には、生物は「いる」で、無生物は「ある」だろう。
※これは「動物」と「それ以外」のほうがいいのかもしれない(↓のコメント欄参照)。
「植物」は「ある」が原則。 

 うんと単純な例で考える。

1)部屋の中に(    )がいる。
2)部屋の中に(    )がある。

「子供」などの生物は1)。「家具」などの無生物は2)。これが原則。
 古くは生物でも「ある」と言ったかもしれないが、そんなことに(「を」だな)関知する気はない。
 植物(ex.観葉植物)は生物だけど2)だろうな。ほかにも例外は多数あるだろう。そんなことまで考慮したら話が終わらないorz。
================引用終了

 例外もあります。
 たとえば、「(私には)子供が3人ある」と言う人もいます。間違いではないでしょうが、当方の語感だと古くさい印象です。ただ、「妻子ある身」などの場合は「妻子いる身」とは言いません。「が」入ると「妻子がある身」も「妻子がいる身」も異和感がありません。
 ほかの例外に関しては↑のリンク先をご参照ください。

 このことを踏まえて「~ている」と「~てある」の違いについて。
1)基本的には、「動物」が「~ている」で、それ以外は「~てある」です。
例 犬が餌を食べている
  ベランダに花が置いてある

2)受身の場合は「~ている」になることが多い
例 犬がつながれている
  ベランダに花が置かれている 

3)微妙な例
 No.3の例文で考えます。
【基本的な形】
壁に絵が飾ってある○
壁に絵が飾っている×

【受身の場合】
壁に絵が飾られてある×
壁に絵が飾られている○

 こここまでは1)2)のとおりです。
【「絵を」の場合】
a 壁に絵を飾ってある○
b 壁に絵を飾っている○

 どちらも○ですし、ほとんど同じ意味です。
 ただ、ニュアンスが微妙に違い、当方は「a」にはほんの少し違和感があります。
「b」の主語(正確な言い方ではありませんが、ここではこう呼びます)は、「家主/この部屋の持ち主」でしょう。
「a」の主語は「絵」なのか「家主」なのか微妙な気がします。
 もし「絵」が主語なら【基本的な形】の「壁に絵が飾ってある」のほうが素直な気がします。「家主」が主語なら「(家主は)壁に絵を飾っている」のほうが素直、と感じられるからです。
 質問者が「動作主をほのめかす」と書いたのは、この「家主」のことかもしれません。

 下記も同様でしょう。
車が停めてある○
車が停めている×
車が停められてある×
車が停められている○
車を停めてある○
車を停めている○


 ほかの点に関しても少し書いておきます。
「以前も聞いたことがある」のなら、そのときのやり取りを教えてもらえると、もう少し適確に書ける気がします。「よく理解していない」のがどのあたりなのかも教えていただきたいところです。これは難問かもしれませんが。
「質問文に不自然な表現」はとくにありません。すばらしい日本語だと思います。
 
 ネットでも「存在動詞」「存在表現」などのキーワード検索をすると、専門家の論文などがヒットします。
 下記あたりでいかがでしょうか。
【存在動詞 - Wikipedia】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%98%E5%9C%A8% …
【存在表現「ある」「いる」の意味 - 愛知大学】
http://taweb.aichi-u.ac.jp/tgoken/bulletin/pdfs/ …
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#7です。


補足があります。

「ている」には、
c.経験を表す。
という用法もあります。
結果残存用法の一種なのですが、たとえば、
「彼は日本に過去3回出張で行っている」のように使います。
「彼は日本に過去3回出張で行った経験を持っている」という意味になります。
  
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「ている」


よく使われる用法として大きくわけると、現在進行形と結果残存形の2つがあると思います。
a.現在進行形→動作・状態が続いて、現在に至ることを表す。「猫が鳴いている」「花が咲いている」
b.結果残存形→動作・作用の結果が、続いて現在もあることを表す。「枝が枯れている」「窓が開いている」
「枯れる」「開ける」は瞬間的な動詞(瞬間動詞)なので「枯れ続けている」「開き続けている」のような現在進行形にはなりません。
「枯れた結果が、続いて現在もその状態にある」というのが結果残存の用法です。

「てある」
口語文の場合、これは結果残存の意味だけとお考えになって良いと思います。「窓が開けてある」「コーヒーが用意してある」

そこで、両者の結果残存の用法にどのような違いがあるのか、以下に述べます。
ただし、これはあくまで私見です。
≪基本的に、「~ている」は主格(動作主)の行為に着目した表現であり、「~てある」は動作主の行為の対象に着目した表現です。≫

1.
・社長は、部屋に絵を飾っている。→「社長が飾るという行為をしていること」に重点が置かれています。
(ex)社長は、部屋に絵を飾っている。彼はなかなかセンスが良い。

・社長は、部屋に絵を飾ってある。→「絵というものが飾ってあること」に重点が置かれています。
(ex)社長は、部屋に絵を飾ってある。なかなかセンスの良い絵だ。

2.
・わたしは、天気の良い日はいつも窓を開けている。→「わたしが開けていること」に重点が置かれています。
(ex)わたしは、天気の良い日はいつも窓を開けている。しかし、友人はいつも締め切っているそうだ。

・わたしは、天気の良い日はいつも窓を開けてある。→「窓が開けた状態になっていること」に重点が置かれています。
(ex)わたしは、天気の良い日はいつも窓を開けてある。しかし、玄関の扉は閉めている。


>まだよく理解していないと思います。
→まだよく理解できていないと思います。
  
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