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放出ガスの観点から超高真空装置用の材料として相応しいのは?

a.SUS(電解研磨)・アルミ(アルピカ処理)
b.SUS(未処理)・シンチュウ
c.テフロン・アルミ(アルピカ処理)
d.鋳鉄・ハンダ

A 回答 (2件)

放出ガスの観点から超高真空装置用の材料として相応しいのは?


「a.SUS(電解研磨)・アルミ(アルピカ処理)」である。

「b~d」が相応しくない理由は以下の通り。

b.シンチュウは銅と亜鉛の合金で、亜鉛は蒸気圧が高いので真空材料としては不向き。

c.テフロンは、絶縁体であり比較的耐熱性も高く、真空装置内に高電圧を導入する場合など(例えばスパッ。タ―装置など)の構成材料として利用され、超高真空装置に使われはなくもないが「a.SUS(電解研磨)・アルミ(アルピカ処理)」に比較すると耐加熱性に弱さがある。

d.鋳鉄内部を分子的尺度で見たらトンネルだらけの素材であり、そこから吸蔵&吸着ガスが放出されるので不向き。
また、半田も蒸気圧の高い鉛が含まれているので真空材料としては不向き。

※b.の補足
亜鉛が真空材料として不向きな理由の詳細は、日本真空学会の雑誌「Journal of the Vacuum Society of Japan」の2011年7・8月合併号の記事「講座:真空技術者資格試験への手引き(4)」に載っています。(http://vacuum-jp.org/NINTEI/JVSJ54-78_p458.pdf
同雑誌の記事は公開されており他の記事もhttps://www.jstage.jst.go.jp/browse/jvsj2/-char/jaで閲覧でき、真空の基礎講座的な記事も多々あります。

参考URL:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jvsj2/-char/ja
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この回答へのお礼

詳細までありがとうございます。

お礼日時:2014/02/13 09:31

取敢えず、ベーキングが必要だから、熱に弱い半田は無し、かなぁ

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