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小学校2年生の息子から質問されました。

あがる と のぼる はどう違うのかと。

学習国語辞典(下村式)で調べたら、まったく同じ文言が書いてありました。

違いを考えてみましたが、どうもうまく説明できません。

わかりやすく説明するにはどうしたらよいでしょう。

A 回答 (6件)

 


 基本的には「上(あ)がる」はデジタル的に結果として上のレベルに進むことであり、「上(のぼ)る」の方はアナログ的に徐々に上(あ)がるための運動や過程を意味している。 これについては具体的な例を上げて考えてもらった方が分かりやすいのではないでしょうか。

1.<~に> 木・山など
○ 木に上(のぼ)る⇔木から下(お)りる─自分の力で枝に足をかけたりして、上に向かってたどりつく。
△ 木(の上)に上(あ)がる⇔木から降(お)りる─ハシゴや肩車などを使ってでも、上にいけば良い。

 台(だい)・学校・家の中などのように、上がはっきりしたものなら「台に上(あ)がる」といえるが、木のようなときは「木<の上>に」としないとおかしい。

2-1.<~が> 成績(せいせき)・地位などレベルが段階的なもの。
× 成績が上(のぼ)る
○ 成績が上(あ)がる⇔落(お)ちる/下(さ)がる

2-2.<~が> 太陽・月・煙(けむり)・気温など動きがアナログ的なもの
○ 日が上(のぼ)る⇔沈む
× 日が上(あ)がる

 ただし、特に日が(中天に)かかる状態を、その位置で動きを止めた形で「上(あ)がっている」ということもできる。

3.<~を> 山道・川
○ 川を上(のぼ)る⇔下(くだ)る、下(お)りる
× 川を上(あ)がる

 ただし、川から陸(おか)「<に>上(あ)がる」など場所を変える時はデジタル的にとらえて使える。

 こんな風に、色んな例を上げさせて、自分からその違いに気付けるようになれば良いですね。
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他の方々のご回答にあるアナログ・デジタルの見方のほかに、自動詞・他動詞の見方での使い分けもあるように思われます。



自動詞を使う「凧があがる」、「花火があがる」は、それぞれ他動詞を使う「凧をあげる」、「花火をあげる」がありますが、いずれも、自動詞の「のぼる」を使いません。

この場合は、他動詞の「あげる」の目的語である凧や花火が、あたかも自分で動く主語とみなして「あがる」を使い、一方、「のぼる」には他動詞形がないので、自動詞の「のぼる」を使わないというような感覚があるような気がします。
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私の持っている辞書では、次のように解説しています。



「上る(登る・昇る)」は「山道を走って登る」のように経過(経由点)に注目して、
「上がる」は本来一気に高くなる意で、「はしごを上って(のぼって)屋根に上がる」など、高くなった結果(到着点)に注目していることが多い。
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こんな本がありますよ。


まさにその質問に答えています。
買うか図書館などで借りるかしてみてはどうでしょうか?
非常におもしろい視点から言葉の違いに言及しています。

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582764 …
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この回答へのお礼

ありがとうございました。早速注文しました。(Amazon ではなくて、クロネコのブックサービスで注文しました。低額でも送料が無料なので、、)

お礼日時:2004/06/01 01:21

のぼる→順々にたどって高い所へ行く



あがる→位置や段階や次元が高いほうへ移る


このあいだNHKの教育番組でも同じテーマを扱っていた
ので、お子さんもそれをご覧になったんでしょうか?
(たしか光浦さんが出ている番組)

「のぼる」の方は徐々にというニュアンスがあり、
「あがる」というのは、上に行く過程をあまり
問題にしていないということだったと思います。
もちろん例外もありますが・・
いかがでしょう?
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強引ですが,



「のぼる」の方は「意図的に上に行く。」

もちろん「あがる」も同意ですが,あがるよりもより「意図」が働いています。

というのはどうでしょう。
どちらにしても明確な区別は難しいと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
ただ、煙がのぼる、頭に血が上る、、など意志がないものもあるようです。

お礼日時:2004/05/31 21:43

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