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内断熱と外断熱について質問します。

注文住宅で新築購入を検討していまして、
検討しているハウスメーカーに断熱について
聞いてみたところ、

オプションですが、
内断熱に加えて、薄めの外断熱をしています。
内断熱でもある程度の仕様になるのですが、
より高めるためにということで、薄めの外断熱を
オプションで加えることが可能です。
なぜ、外断熱を薄くしているかというと、おもに
耐久性の観点から、厚くするとデメリットが目立って
くるので、薄めにしています。

という回答がありました。

自分としては、とても納得のいく回答だったのですが、
いかがでしょうか。

A 回答 (5件)

内断熱と外断熱の違いは、外壁の熱容量を遮断するか、室内側で利用するかの違いです。


通常の内断熱は、冬期の結露防止の為及び、夏季の外部の熱を遮断する為に行っています。
木造か鉄骨造、コンクリート造で違いが出てきますが、外壁の熱容量の影響をうけやすいのは、コンクリート造、鉄骨造、木造の順になります。
木造の場合は、防火地域では外壁の防火性能が必要なので、モルタルリシン仕上げや、外壁材としてサイディングなどを仕上げに使用します。
もともと、外壁の熱容量が小さいので、外断熱にするメリットはあまり無いです。(モルタルやサイディングが一番熱容量が大きいですが、これを外断熱するのは困難ですから、内側を断熱するしかないです)
鉄骨造で、外壁が押出成型板や気泡コンクリート板(ALC)の場合は、熱容量が大きいので、外断熱をするメリットはありますが、断熱材を不燃材にしなければいけない事や、それを押さえる外装材が必要になります。
気泡コンクリート板の場合は、熱伝導率自体が気泡により、コンクリートよりは小さいですし、熱容量も小さくなっています。
基本的には、内断熱で対応した方がコスト的にもメリットがあり、外断熱にする必要はありません。
押出成型板の場合も、断熱材充填品を使って、疑似外断熱にする方法もあります。(押出成型番の厚いものは、内部に中空部がありますが、内部でブリッジになっている部分で熱が通過しますので、内断熱は必要になります)
コンクリートで、現場打ちの場合は、外断熱とした場合は、外気に湿度を放出できなくなり、室内側に放出する事になります。
この場合は、内断熱を行うと、湿度が放出出来なくなり、断熱性能によっては、内部結露がおきます。
極端な寒冷地の場合は、完全な外断熱を行いますが、寒冷地で無い場合は、日射のみを断熱して、コンクリート面と断熱材の間に通気層を取り、湿度の放出を行う場合があります。
この場合は、内断熱を行う必要がありませんが、完全な外断熱とは言えなくなります。
完全な外断熱を行った場合は、室内側の熱容量が外壁分増えます。
熱容量が増える事により、室内の温度変化はゆるやかになります。(熱応答速度が遅くなります)
換気などの、外気の侵入が大きく無ければ、室温の変動は少なくなります。
内断熱の場合は、外断熱と比較して、室内側の熱容量は小さくなります。
この場合は、外断熱に比べれば、室温変動は大きくなります。
完璧な外断熱のデメリットとしては、外壁材の外気への湿度放出が困難な事です。
ハウスメーカーの説明がそれだとしたら、ある意味妥当だとは言えます。
内断熱と外断熱を併用した場合は、外壁材の熱容量に応答遅れを緩和する効果はあります。
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皆さんからも色々な「提案」がされていますので、


僕なりの考え方を書いてみたいと思います。

まずその前にいくつかの「質問」にお答えください。

(1)建設される地域はどこなのでしょうか?

(2)窓はアルミサッシでしょうか?

(3)換気扇は「第三種換気」なのでしょうか?

基本的に「木造の建物」には「内断熱」も「外断熱」もありません!
この様な表現が使えるのは「鉄筋コンクリートの建物」だけなのです。

「木造」では「外貼り断熱」や「充填断熱」としか言いません。
それだけ「木」と言う材料は「熱橋(ヒートブリッジ)」にもならないが、
その分「蓄熱効果」も無いと言う事なのです。

こちらは北海道での外壁断熱の様子なのですが、
今や350mmでも施工をしていますので、参考の為にご覧ください。
http://www.iesu.co.jp/article/2013/05/

関西地域から西の地域でも「付加断熱100mm」+「充填断熱100mm」=合計200mmで
工事をしていますよ。

「補足」があれば「追記」が可能です。
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鉄筋コンクリートや鉄骨造りの建築物は構造体の熱伝導率が高く、また蓄熱効率を意味する比熱容量も高いために、寒冷地では断熱境界を構造体の外側に持ってくる外張断熱が効果的です。



熱伝導率が低く、比熱容量が低い木材を構造材としている木造住宅は、断熱境界を構造体の内側に配置する内張り断熱の方が断熱材の使用効率が良いので、内張り断熱(壁体内断熱を含む)を採用します。

外張り断熱では外壁材の保持性の問題があり、また内張り断熱は断熱層を厚くすると室内空間が狭くなるなどの問題がありますが、内張り断熱と外張り断熱の両方を施工するのが一番費用効率が悪いです。

木造住宅では、内張り断熱(壁体内断熱)を確実に施工すると同時に、ドアや窓サッシなど、外気に触れる部分にアルミなどの高熱伝導の材料ではなく、断熱性の高い樹脂製あるいは木製建具を使用することが重要です。
また金属に次いで熱伝導率が高いガラスの使用面積を制限し、同時にガラス使用の場所にはガラスとしてはもっとも熱伝導率が低い真空ガラスを採用することが一番効果的です。
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一時期に外断熱が流行ったのですが、今では問題点の方が多くて補助断熱になっています。

当初は内断熱よりも暖かいと宣伝されていました。その思い込みは北欧の外断熱のイメージだったのです。かれらの断熱材厚みは20~30cmはあるのです。ヨーロッパの古い建物の壁厚みも20cm以上です。ところが日本で導入されたものは5cmほどの外断熱だったのです。北海道で広がりましたが、内断熱よりも寒いので、今ではほとんどありません。

その理由は日本の建物躯体が木造や鉄骨で石作りではないためです。したがって今でもRC建物では外断熱が有効です。暖められたコンクリートが夜間でも暖かさを保つからです。
木造住宅に外断熱を導入して大きな失敗がありました。それはシロアリ被害に見舞われたのです。外断熱材の中を食い破って木造躯体にシロアリが入ったのです。断熱材が格好の蟻道になってしまったのです。木材と外断熱との相性が悪いのです。また極寒の北欧にはシロアリがいないのです。

現在では質問者が記述しているように外断熱が補助的断熱に成り下がっています。内断熱の断熱欠損をカバーする機能ですが、その程度の使い方に値段の高い外断熱をする意味合いはありません。内断熱を発泡ウレタンの現場吹き付けを行なえば良いのです。

ハウスメーカーの説明には難があります。耐久性の観点から厚くするとデメリットがあるとの説明です。断熱材が厚いと外壁材が固定しずらくなり落ち易いことを言っているのでしょうが、それは中途半端な厚みだからです。北欧のように20~30cmの樹脂の発泡断熱材にするとずり落ちることはありません。しかし日本ではそれほどの断熱の必要性がないのです。
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HMの説明は、良心的だと思います。



内断熱を実施しているHMで、断熱欠損の全くないところは無い、と思います。
それは、HMが悪いのではなく、建物の構造上の問題です。

木造の在来工法では、外壁での断熱は、「縦胴縁の間にGWを押し込む」的な
施工がされていますし、鉄骨系で外壁パネルを採用しても、パネルどうしの
ジョイント箇所、或は、パネル内部の断熱材が補強材、桟木、フレーム等で
断熱欠損が発生しています。

大体、GWがロール形状やマット形状なので、その間で必ず断熱欠損が生じます。

例えて言えば、家全体を断熱材と言う「風船」で覆う時、その継ぎ目が「胴縁」や
桟木や或は、ロール形状のGWの為に、断熱欠損と言う「穴だらけ」だという事です。

そこに、外の冷たい冷気や、厚い熱気があれば、その穴から直接的に、「熱」として
侵入してきます。

どのような優れた断熱をしても、一般的な工法であれば、この原則の範囲に
あると思います。(木造でも鉄骨構造でも、同じではないか、と思います。)

今回のHMが勧める「薄い外断熱」は、上記の「風船」の外側に新しい「風船2」を
設けるという意味です。

「風船2」も断熱欠損を持っていますが、恐らくは、非常に効果を発揮する、と
思います。

一般の内断熱に接する冷気がほぼ外気温に等しいのと比べると、「風船2」の
欠損を通過して内断熱「風船」に接する冷気は、かなり緩和された冷気になっている
と思います。

詰まり、内断熱の弱点を可なり緩和できる、という事です。

今回の説明には、サッシを含む開口部は含みませんが、これら開口部は大きな
断熱上の欠損になっています。

このため、ペアガラス等の導入が推奨されていますが、厳密には、サッシ枠、
及びその取り付け箇所も大きな断熱欠損です。

これ等の内包する断熱上の欠損を意識して、丁寧な施工をすれば、同じ性能の
断熱材でも、驚くほどの差異がでます。
(内断熱だけでも。)

まとまりも無く書いてしまいました。
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