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抗酸化物質とか抗酸化効果とか抗酸化浴とかいう言葉を耳にします。α・βカロテン(ビタミンA)やトコフェロール(ビタミンE)は抗酸化物質として有名です。こと健康に関しては、抗酸化及び抗酸化物質の定義として以下のとおりでよいのでしょうか。

◉抗酸化=活性酸素除去
◉抗酸化物質=直接に活性酸素を除去する物質および、活性酸素を除去する生理機能を強化させる物質

抗酸化健康住宅で使用される抗酸化液なるものがありますが、これは人体に取り込まれて抗酸化効果を発揮するものではないですよね?建材や塗料、接着剤等に混ぜて有害物質を中和消滅させ物質の酸化による劣化を防ぐ(遅らせる)と理解しています。ということは、抗酸化健康住宅の抗酸化物質は

◉家から出る(ホルムアルデヒド等の)健康を損なう物質を消去することによって健康に貢献している
のであり、
◉呼吸や接触を通して体内に取り込まれて抗酸化健康効果を発揮してはいない
という理解でよろしいでしょうか?

一般的な物質と人体、それぞれの酸化と劣化はどれくらい同じようになぞれるものかと思いご質問します。一般的な物質は不可逆的に酸化します。一方の人体(生命体)には抗酸化機能が備わって酸化/劣化に抵抗します。さて、抗酸化住宅は?体外にある抗酸化物質がどうやって健康に貢献するの?
と考えているうちにこんがらがってまいりました。

A 回答 (1件)

「抗酸化」というのは、言葉としては酸化を抑制するという意味しかありません。

その中に活性酸素による酸化が含まれると考えても差し支えないでしょう。
「抗酸化物質」は酸化を抑制する物質ということになり、「活性酸素を除去する生理機能を強化させる物質」という意味にはなりません。
『抗酸化健康住宅の抗酸化物質は◉家から出る(ホルムアルデヒド等の)健康を損なう物質を消去することによって健康に貢献している
のであり』という認識はでたらめです。抗酸化物質がホルムアルデヒドを消去するということにはなりません。ホルムアルデヒドは還元性を示すと高校で習ったはずです。これは言い換えれば、他の物質を還元するということであり、作用としては抗酸化物質ということになります。
そもそも、抗酸化物質として機能するということは、それ自身が何かの身代わりになって酸化されることを意味します。言い換えれば、抗酸化物質はそれ自身が極めて酸化されやすいと言うだけの話です。ということは、抗酸化物質が酸化されてしまえば、それ以上、抗酸化性を示すことはありませんし、酸化された残骸が残ることになります。だとすれば、その残骸が害を及ぼすかどうかも議論すべきことですが、そういったことに言及するのはあまり好まれないようです。

抗酸化健康住宅とやらの機能は知りませんが、その機能を果たすためにはその住宅の素材が酸化されやすくなければダメです。酸化されるということは、見方を変えれば、その素材が劣化することを意味すると言ってもよいでしょう。たとえば、食品に酸化防止剤の小袋が含まれていることがありますが、その中身に鉄粉が使われていることがあります。その場合、鉄粉の役割はそれ自身が錆びることによって食品を守っているんです。つまり、ピカピカの釘が、赤茶色に変化しているようなものです。抗酸化作用というのは要するにそういうことです。

まあ、そんなこんなで抗酸化物質をありがたがる風潮はいかがなものかと個人的には思います。個人的には、抗酸化住宅といわれると、素材が酸化によって劣化しやすい住宅じゃないの?と懐疑的に思ってしまいます。それが事実かどうかは知りませんけど。

ホルムアルデヒド云々と住宅の話であれば、むしろ光触媒の話の方が妥当なんじゃないですか。光触媒は、その名のとおり『触媒』ですので、反応の際にそれ自身は変化せず、種々の化学物質と空気中の酸素の反応を助ける作用をもちます。したがって、抗酸化物質の場合とは異なり、反応に伴って、消失したり、劣化することはありません。もちろん、素材としての経年劣化などはあるでしょうけど、いわゆる抗酸化物質とは作用の仕方そのものが大きく異なっています。
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この回答へのお礼

なるほど。ありがとうございます。とても分かりやすい解説でした。僕自身には、今回指摘していただいた部分と同様の「?」があったことに気付かされました。それは抗酸化健康住宅を、つくるときに使われる『抗酸化液』に関する説明を聞いた時に抱いた違和感でした。

むしろ触媒的な機能のようにも思えます。これについても知識がないので調べてみます。感謝申し上げます。

お礼日時:2015/08/18 18:09

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