No.2ベストアンサー
- 回答日時:
#1 補足
失礼しました。急いで回答していたので、出典が漏れています。
実は落語好きの本当によくおまとめの方のブログで紹介されているものです。
これを拝見し、なるほどと思いましたので、紹介させていただきました。
下記の通りです。ご参考になれば。
落語の中の言葉101「親子は一世、夫婦は二世」 落語大好き/ウェブリブログ http://rakugo-fan.at.webry.info/201307/article_1 …
再度のご回答ありがとうございました。
引用して頂いた資料を拝読読し、なぜ「主従は三世」について、偏向に満ちているとは思いますが、私の考えを書きます。
<「封建社会で支配者が主従の従属関係を強調し、浸透させるための観念から生まれたことばとも考えられる」>
に納得します。
と同時に、次のような考えも私の奥底に残っています。親子関係は、必然的に、決定的に決まっています。変えるわけにも取り消すわけにもいきません。一方、主従関係は、自由意思によって(もちろん100%の自由意思ではないでしょうが)互いを選択した。その選択は,決して必然でもなく、決定しているのでもない。それだからこそ、我々の知らない世界で決まっているはずだ、すなわち
<現在はもとより過去・未来にも深い因縁がある>
と当時は考えた、こともあるのだろう、と考えています。
No.4
- 回答日時:
>一方、主従関係は、自由意思によって互いを選択した。
その選択は,決して必然でもなく、決定しているのでもない。戦国時代ならそうなのだろうけれど、江戸時代は逆です。選択の余地は非常に少ない。
・親父の代も、自分も、子供の代も、主家は同じで変わらないのが普通。武士でも、農民(地主と小作)でも。
だから、現在過去未来の全部に関係あるから3世。
※現代は転職自由。4世扱いでもいいのではと思う。
・夫婦の場合、子は関係あるが結婚するまでは相手がわからないので過去は関係ない。だから2世。
あと、素直に、絆の強い順という解釈でもいいんでは?
親子:1世。代替不可能なので最強。
夫婦:子ができた時点で強固な関係。よって2世。
主従:3代続いて、はじめて裏切りの心配が消える。よって3世。
ご回答ありがとうございます。
1.<江戸時代は逆です。選択の余地は非常に少ない。>
江戸時代は、それまでの時代と違って、固定された社会なのですね。徳川時代が長期に続いた理由の一つに、この選択の余地がなかった、こともあるのですね。
2.<素直に、絆の強い順という解釈>
ということですね。たとえば、主従関係は、
<3代続いて、はじめて裏切りの心配が消える。>
ということですね。なるほど、いろいろな見方があるのですね。
No.3
- 回答日時:
#2 の補足です。
ご丁寧にご高覧いただき、恐縮です。
ご質問者様のおっしゃる、「主従関係は、現在はもとより過去・未来にも深い因縁があると当時(から)は考え(られてい)た、こともあるのだろう、」と私も思います。
というのも、そもそも、古典落語は、古い中国の笑い話から端を発しているというのが、私の認識です。
となると、基本は、主従の関係は、若い者が長老やご隠居を敬うこと、優秀で頼れる人を基本とし、弟子が師を敬うという共通の感覚があって初めて、落語の与太噺を笑えるのだと思うのです。
しかも、落語の世界で展開される話は、その一部を強調した、世間体では、しょうもない因縁だからこそ、そこに人情が加わって、初めて人は耳を傾けるのだと思っておりました。
さらに、そこに産まれる人間同士の機微、強いものから弱気ものへの温情、人情の機微が働くことで、勢い、そこに巻き起こる主従(従の主役としての与太郎さんなど)の力関係の逆転、時には、維持の張り合い(灸を据られても、ああ~冷たい! とか、 饅頭怖いなど)による力関係の固持が面白おかしく目に見えるように展開され、人々に、自然な笑いが起こると思うのです。
だから、「人間性や世情の機微、そうしたものへの本質的な理解と、それを批判的な精神で、なおかつユーモアを忘れずに語るところ」に、妙味が産まれ、これが前提にないと、落語の価値も薄れると思います。
与太噺が、与太として笑え、大家の赤ちゃんのお祝いの時に、赤ちゃんにまで気を使い、褒め言葉を無理やり覚える。それも主従の力関係の中での気遣いで、挙句の果てに、0歳の子に、どう見てもタダだと言ってしまう等。通常だったら、失礼な!とか、あってはならぬことばかりの繰り返し。これを実際にやりのけてしまうことで、より複雑な因縁すら、笑いの世界に巻き込んでしまう。
そんな蓮っ葉な考えに毒されていた私でもあります。m(_ _)m
時には、夫婦関係の恨みすら、茶漬幽霊では、亡くなった先妻の幽霊に脅された時、どうして子供が出来てから化けて出るんだと言い返すと、髪が伸びるまで待っておりましたとのオチ。
恨みまで、後世まで続くことが、ここでも笑いとして創られている。それが二世の因縁に情を添えて、古典落語の文化的な付加価値まで引っ提げてしまう。そりゃ恐ろしいことです(笑)
結局、額面通りにとれば、先に書かれたものを引用すれば、「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」という言葉は不可解でもありましょうし、年代の長さの違いのようでもあるかもしれませんが、いわば、気分的に、象徴化された表現だとも思うのです。
よく起こりそうな出来事の中で、それを皮肉って、人情の機微をくすぐる。そして、その結果、こうあったら楽しいのに!と思うような想像(色噺を含む:湯屋番のように:女房を迎える前、あれやこれやとひとりで銭湯につかりながら、恥ずかしそうに湯にもぐったり.....あれあれ、あのお客さんぶつぶつ言っていたと思ったら、遂には沈んじゃったよみたいに。)で、極端に、イメージを強調することで、より印象を鮮明にして、その落差に洒落やユーモアで、くすぐる。本来の知者が、愚劣な行動をすることで、笑える(転失気 誰もその意味を知らず、ちょうど今売り切れたところだの勝手なことを言うやり取りや、道具屋の与太郎さんとお客さんのやり取り等)
そうした中での話としての大雑把な認識でしたから、理解そのものが、不正確で乱雑かもしれませんが、要するに、感覚的な語呂合わせの面白さもあるので、正確な支配服従関係は、基本のイメージであって、それを厳密には取り上げては引っ込みがつかず、お後も宜しくないようになってしまいませんかと心配するのでございます。しかし、そのようなごまかしを主従(しじゅう)いたしますと、時そばなどのお客とのやりとりみたいで、マズいでしょうか?それでも、仮令伸びてマズくなっても、冷やしですからと、あくまでも洒落る、そんな「みせ」ものが、このお話しには隠されているようにも思うのです。
追記:まじめな質問にまじめにお答えしようとして、無理やり落語の雰囲気で創作したら、このようになってしまい、失礼いたしました。
再三のご回答ありがとうございました。
噺家が喋っているような調子で、落語という硬い話を、柔らかく理解させて頂きました。私の感じている落語は、
<人間性や世情の機微、そうしたものへの本質的な理解と、それを批判的な精神>
と思っています。ただし、批判するに際して、一見、大の男(一般に女・子供は少ない)が愚かな振る舞いをすることによって、オブラート(昔、苦い薬を飲む時、薬を包んだもの)に包み込んでいるのですね。聞き手は(ある程度優越感を持って)ユーモアを感じて笑うのでしょう。もし、人間性などを本質的に理解することができなければ、批判でなく単なるゲラゲラ・ドタバタの笑いに堕ちてしまうのでしょうね。最近流行(はやり)の言葉ですが、もったいないことですね。
No.1
- 回答日時:
古典落語の世界:5代目古今亭志ん生の「3年目」という古典落語の噺のまくらで使われる言葉。
「親子は一世」 親子の関係はこの世かぎりのものであるということ。
「夫婦は二世」 夫婦の関係はこの世ばかりでなく来世までもつながるということ。
「主従は三世」 主人と家来の関係は、現在はもとより過去・未来にも深い因縁があることを言い表したもの。
尚、間男の止せは、寄席と掛け合わせた語呂合わせの洒落。
早速のご回答ありがとうございました。
ご説明を読みながらも、未だ疑問が残っています。
1、たとえば、
<親子の関係はこの世かぎりのもの>
であり、たとえば、
<主人と家来の関係は、現在はもとより過去・未来にも深い因縁がある>
との差は、どこから来るのでしょうか?
2、間男については、(一、二、三の続きで)四世(よんせ)になり、止せ(よせ)と(苦しい)語呂合わせをした、と考えていますが、どうでしょうか?
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