1つだけ過去を変えられるとしたら?

活性酸素の分解するSODについて質問です。
調べる中で、活性酸素が
スーパーオキシド→過酸化水素→ヒドロキシラジカルへという変化工程をたどることがわかりました。
その中で、スーパーオキシド→過酸化水素を補助するのが最近よく取り上げられるSODであることが分かりました。
ですが、強い酸化力を持つヒドロキシラジカルへの変化工程に一役買うという構図であるならば、SODは活性酸素を除去しているとはいえないのではないでしょうか?
にも関わらず、SODが活性酸素を除去する酵素として謳われているのはなぜでしょうか?
その構造を調べるうちに分からなくなってしまいました。どなたかお詳しい方、そのあたりを教えていただけるとありがたいです。

A 回答 (2件)

はい、元それで喰っていました。

空中の酸素分子は非常に強い毒なのですが、なぜ毒かというと有機物・通常生体物質と反応して莫大なエネルギーを出すため、反応が激しく制止出来ないからです。
ですが我々が生きていられる、つまり「好気性生物」で居られるのは、ミトコンドリアのお陰です。ミトコンドリアは可哀想に現在我々の奴隷です、増殖に不可欠なDNAを奪い取られ、その部分は
なんと我々のDNAが有る核に組み込まれているからです。さてではなぜ猛毒な酸素分子の中で生きて行けるかと言いますと、酸素分子は三重項というラジカル二つを持つ変な状態に居るからで、
コイツは反応性が低いのです。ここから先が私の渡米時の仕事ですが、酸素分子を活性化してやるには、どこからか電子を貰ってきて、スーパーオキシド陰イオンラジカル、あなたのおっしゃる
スーパーオキシドにしてやらねばなりません、さらにこのスーパーオキシド陰イオンラジカルも非水性条件ではボケで余程弱い結合をしている水素しか引き抜けないのです。
ところが水性条件ではpKaが水酸化物イオンと同じ程の強アルカリとして働き、出来る物もヒドロペルオキシラジカルH-O-O・という激烈な「活性酸素種」になります。
なお「活性酸素」などと云う物は無く、この色々な酸素分子の還元段階で現れる高反応性化学種をまとめて「活性酸素種」と呼びます、「活性酸素」という言葉を使うのは素人さん。
さて、スーパーオキシドを過酸化水素と水に分解するSODが何故あるかと言いますと、多くの生物は水と脂質膜で出来ています。脂質膜の中のスーパーオキシド陰イオンラジカル
はボケなのですが、水素イオンをつかまえてヒドロペルオキシラジカルになると非常に強い酸化剤に化けます。ですが物質不滅の法則という中学校レベルの原理からコイツはなんとか
しなくてはなりません。そこでヒドロペルオキシラジカルよりは余程温厚な過酸化水素を先に作って仕舞おうと言うのがSODの存在理由なのです。
過酸化水素はカタラーゼで酸素と水に分解されてしまいます。
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この回答へのお礼

非常にお詳しいご回答ありがとうございます。
大変参考になりました!
①スーパーオキシド→ヒドロペルオキシルラジカル(水性条件)
②スーパーオキシド→過酸化水素→酸素、水
という構図なのですね。

ちなみに以下のサイトを参照したのですが、
http://www.miotsukushi.com/oxygen/oxygen2.htm

過酸化水素→ヒドロペルオキシルラジカル
この化学変化はあまり重視しなくてもよいものなのでしょうか?

ご助言いただけると大変ありがたいです。

追伸
活性酸素は専門用語ではないのですね。。以降気をつけます、、

お礼日時:2016/04/26 17:23

#1です、レス有り難う御座います。


引用されたURLはとても良心的です。多分お医者様か、高校の化学の先生が書かれたものでしょう。ここで大事なのはヒドロキシラジカル「OH・」に触れている事です。
私は過酸化水素で止めましたが、それは先が長くなりすぎるからです・言い訳臭い・過酸化水素がカタラーゼやペルオキシダーゼで酸素と無害な物質に分解されれば良いのですが、
体内には大量の鉄分があります、ヘモグロビンやチトクロームと呼ばれるヘム鉄を持つ分子群で通常赤血球同様タンパク質の奥深く仕舞われています。
しかし、仕舞われっぱなしでは意味がありません。もちろん電子がタンパク質の外殻をすり抜ける反応もあるのですが、通常これらの鉄は二価鉄で二価鉄は過酸化水素と
反応しフェントン試薬と呼ばれる反応を生じます、これがイヤラシイ反応で、多分いまだに詳細は不明でしょう。この時莫大なヒドロキシラジカルが生じ、発がんの引き金
になると考えられていますし、暴れ回ります。ですので水系ではビタミンC、脂質膜系ではビタミンEの出番です。少し脅かすとビタミンCが足りず、電子を二つ抜かれると
デヒドロアスコルビン酸となりアスコルビン酸・ビタミンCと出会うと非常に危険なビタミンCラジカルが出来てしまいます。通常は体内の電子伝達系や莫大なビタミンC
に囲まれて排出されてしまいますが、ビタミンCが常に味方だとは考えない方が良いと思います。
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この回答へのお礼

ご回答いただきありがとうございます!
>この時莫大なヒドロキシラジカルが生じ、発がんの引き金
>になると考えられていますし、暴れ回ります。
なるほど。こういうことなんですね。

ヒドロキシラジカルを大量生成する元となる過酸化水素は、元はSODによってスーパーオキシドから生成され、なおかつヒドロキシラジカルはスーパーオキシドよりも酸化力が強く毒性が強いとなると、素人感覚では「SODは余計な働きをしている」ように思えてしまうんですがどうなのでしょうか?(それでも、SODを摂取するための商品が健康食品として販売されている以上、SODが身体に利益をもたらしていることは事実だとは思うのですが、どうしても腑に落ちないのです)
理解が悪くすみません。。。

お礼日時:2016/04/27 10:13

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