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フェインベルクのピアノ・ソナタ1番を5小節目まで和声分析してみたのですが、これであっているでしょうか。
また、Ⅶの和声はどのような機能をしているのでしょうか?(ドミナント? トニック?)ご教授お願いします。
 ちなみに楽譜と音源はアイスキュロスさんのサイトで取得できます。
http://forpianofan.blog.fc2.com/blog-entry-9.html

「S.フェインベルクのピアノ・ソナタ1番の」の質問画像

A 回答 (1件)

分析は必ずしも簡単ではありません。

和声の理論は世界各国でいろいろな方法が行われていて、表記のしかたにも機能の分類のしかたにも著しい違いがあります。ですので、唯一正しい分析というのはありません。
リンク先の解説に従ってFis-moll(嬰ヘ短調)で分析なさっていますが、この曲の最期を御覧いただければわかるとおり、主調はA-durです。この方がなぜE音が半音上がらないFis-mollという不自然な考え方をしたのかはっきりはわかりませんが、1小節目の最初の和音がFis-mollのIのように見えるのと、2小節目4拍目の右手旋律がFis音で終わっているのに惑わされたのだと思います。たしかに調性が少し浮遊している感じはありますが、耳で聞いても大体A-durに聞こえるはずです。
添付されている楽譜中の分析記号に「3転」と書かれてあるのが見えるので、日本方式で分析されておられると判断し、その方法に従って分析します。A-durとして分析するので、内容は全く変わってしまいます。和声表記をできるだけ簡潔にするために、赤色の×印をつけた音は、非和声音(和音の構成音に含まれない音)として解釈しておくことにします。もちろん、場所によってはこれらの音を和声構成音ととらえて別の形の和音として分析表記することも可能ですが、このくらいがわかりやすいと思います。機能は青色のアルファベットで示しておきます。

数字が小さくて読み取れない恐れがあるので、下にも書いておきます。
IV7の1転(サブドミナント)→ V7の1転(ドミナント)
I(トニカ=トニック)
V7の2転(ドミナント)→ I+6[付加6](トニカ)
IV(サブドミナント)→ V7の2転(ドミナント)
Iの1転(トニカ)→ VI(トニカ)
IIの1転(サブドミナント)→ VII(ドミナント)
「S.フェインベルクのピアノ・ソナタ1番の」の回答画像1
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この回答へのお礼

解答ありがとうございます!!!
>>リンク先の解説に従ってFis-moll(嬰ヘ短調)で分析なさっていますが、
はい、Fis-mollと言われて聞いてみれば、そう聞こえるもので・・・なんら疑うことなくFis-mollで分析してしまいました。

>>この方がなぜE音が半音上がらないFis-mollという不自然な考え方をしたのかはっきりはわかりませんが、
私も正直、疑問ではありましたが、そこが作曲家の狙いなのかな、と思っていました。フェインベルクはスタンチンスキーあたりの影響を受けている旨の記述がありましたので(ウィキペディア)、スタンチンスキーお得意の教会旋法(特にエオリアスケールあたり)を意識した曲なのかな?と思い込んでいました。

詳細な分析をしていただき、大変たすかりました、またわからないことがありましたら是非お力をお貸しください。今回は本当にありがとうございました。

お礼日時:2016/05/20 00:45

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