イギリスはイングランドではなくグレートブリテンと言うのは何故ですか？

イギリスはイングランドではなくグレートブリテンと言うのは何故ですか？

No.6 回答者： 真魚 回答日時： 2016/08/20 17:47

イングランドはイギリス（英国）の本国を構成する4か国のうちの一つです。

グレートブリテン島：　英国の主要部（イングランド、ウェールズ、スコットランド）
アイルランド島：　英国の一部（北アイルランド）、南は別の国家（アイルランド共和国）

英語正式名称： United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland
日本語正式名称： グレートブリテン及び北アイルランド連合王国
英語通称（略称）： United Kingdom（UK） または Great Britain（GBR）
日本語通称： 英国、イギリス、（かつては「連合王国」とも）

東京・半蔵門にあるイギリス大使館の看板には「英国大使館」と書いてあったような気がします。

サッカーのFIFAワールドカップや欧州選手権には4か国が個別に参加していたりします。
2014年にはスコットランド独立の住民投票が行われた結果、僅差で否決・残留となりました。

No.5 回答者： phj 回答日時： 2016/08/14 18:58

この疑問の元になっている知識は「国はひとつの塊である」というものです。

実際には、国の中に国があったり、国同士が合併して大国になっている場合もあります。グレートブリテンは大英帝国、つまり国同士が合併した大国（連合国）なのです。

イギリスの歴史を見てみるとこれが良く分ります。
イギリスの歴史は古代ローマが攻めてきたときに始まる、というか国が整備され始めます。
ローマ軍はグレートブリテン島の半分までしか侵攻せず、その先に居た原住民からローマの領地（イギリスに作ったローマの領地）を守るために防壁を作りました。1世紀ごろに出来たものをハドリアヌスの長城といい、この長城の南がイングランド、北がスコットランドと別の王様が支配する別の国になりました。

スコットランドはそのままイングランドなどとは別の国のままの歴史を保ち、グレートブリテンに参加した後もイングランドなどとは別の法体系をもった別の国家体系をいまでも維持しています。ですからスコットランド独立運動というのが時々話題に上るわけです。
スコットランドは独立しても殆ど変わりません。せいぜい、スコットランドのパスポートを発行すること、イングランドとの国境警備をどうするか決めること、各国に独立した大使館などを作ることという外国向けの仕事をするだけで、国内は今でも別の国なのです。

また、イングランドの西側にはウエールズという別の王国もありました。これはローマが崩壊した後に、イングランドには小国が乱立し、その後ウエールズ地方を束ねた王がウエールズ王で、13世紀には公国として成立したのですが、イングランドとの政争に負けて、おなじ13世紀の後半にはイングランドの支配を受け入れます。しかし、独立した国である建前はやめたくなかったので、イングランドの王太子をウエールズの国王とすることでイングランド合意しました。チャールズ皇太子などのイギリスの王太子は「プリンス・オブ・ウエールズ」という称号をもつのは、王太子がいまでも事実上のウエールズ国王だからです。
（名称として正しいのは王太子、ただしチャールズは慣例的に皇太子と呼ばれているのでそう表記してあります）

アイルランドは少々ややこしいです。
もともとアイルランドはグレートブリテン島とは別の島に存在していたわけですが、古代はあまり人が住んでいませんでした。そのため国というほどのものはなく国家として認識されたのは、16世紀にイングランドのヘンリー8世が「アイルランドはイングランドの支配下に置く」と宣言したあたりからです。
　しかし、アイルランドに土着していた人々特に貴族たちはこれを了承せず、ずっと政治的な争いがつづいていました。このあたりはウエールズも同じですが、アイルランドは別の島だったためずっと植民者と原住民が争っていたのです。
　そして1920年にアイルランド独立戦争が起きます。
　その結果、アイルランドは自由国家としてイギリスの保護領扱いで別の国になったのですが、イングランド人の入植者が多かった北アイルランドの６州はイングランドに残ったのです。展開としては最近のロシアからウクライナが独立した問題で、ロシア人が多かったクルミア半島は「ロシアに残る」と言ったのと同様、そこには政治的・軍事的な圧力があったわけです。

ということで、日本人が普段「イギリス」と呼んでいる国は本当は「グレートブリテン島にある３王国と北アイルランドの６州の合同国家」ということになります。
ですので正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国（the United Kingdom of Great Britain and the Northern Ireland）ということでUnited Kingdomが王国の連合ということになります。

蛇足ですが、アメリカもアメリカ合衆国：United States of Americaといいますね。Statesは州、ですので「アメリカにある州が連合した国家」というのが正しい意味です。
　実際にカルフォルニアとかテキサス・ハワイなどの各州は独自の法律をもち、たとえば死刑がある州と廃止した州があったりします。アメリカ人に「どこから来たの？」と質問すると大体州の名前を答えます。アメリカ人にとって日本と同じような感覚での「国」は州であり、ＵＳＡはそれを纏めた大国家、と言う意識だからです。

さらに蛇足をしておくと、イギリスの連合王国はグレートブリテンと北アイルランドにとどまりません。実は植民地だった、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなど１６カ国がイギリス王（現在は女王）を自国の王とする約束を結んでいて英連邦王国：Commonwealth realmとよびます。イギリス女王がカナダに行くと「カナダ女王」になるのです。
これらの１６カ国は世界的には独立国ですが、イギリスと親密な関係を築く「同じ君主をいただく連合国」という性格もあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E9%80%A3 …

日本人は長い期間同じ統一王朝が続いている島国に住んでいるので「国」というのはひとつの単位だとおもっているのですが、世界を見てみると実際にはそうではない場合もけっこうあります。グレートブリテンもそのひとつです。

No.4 回答者： hanhangege 回答日時： 2016/08/14 11:57

イギリス、というのは日本が勝手に呼んでいる呼び方で、正式名称じゃないです

イングリッシュ、が元だと思いますが。

日本が「イギリス」と呼んでいる国の正式名称は

「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」
です
正式には「イングランド」は国ではなく
イングランド、ウェールズ、スコットランド、を統合したグレートブリテン島と
アイルランドの北部、も併合した「連合王国」なんです。

特に先にイングランドと一緒になっていたウェールズは別として
スコットランド、北アイルランドはイングランドとは一線を画しているところもあり
今でも独立議論、投票が行われたりします。
一昔前まではスコットランドなどは、独自の紙幣も持っていました。

だから「イングランド」と呼んで、イギリス全体を指すのは、ある意味失礼なことになります。

英語だと
United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland

ですね。私はU.Kを使用することが多かったです

で、ここから先はスポーツの代表とかの話ですが
その出場枠を、どういう形でもっているか、によってまた呼び名が違ってきます。

たとえばサッカー選手権だと、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド、と
植民地の離島など、複数の出場枠を持っています

オリンピックは連合国として第一回から出場していますが
名前が長いから略したのか分かりやすいからかはわかりませんが、グレートブリテン、という名称で出場しています
そのため慣例的に「グレートブリテン」がオリンピックでの名称になっています。

だから質問者さんがもし、サッカーなど見ていて
「あれ？イングランドと前は聞いたけど、今回はグレートブリテンとやたら聞くなあ」

と思ったとしたら、世界大会とオリンピックの違いだからかもしれません。

だから出場枠が変更になるとかしない限りの世界選手権や
ヨーロッパの試合のニュースとかだと
今後も「イングランド」という言葉は聞かれると思いますよ

No.3 回答者： raizo-ichikawa 回答日時： 2016/08/14 11:54

グレートブリテンと言うのは、イギリス本国を構成している一番デカい島。

グレートブリテン島。日本で言うと本州に当たる島。
　元はグレートブリテン島＋アイルランド島でイギリスだったが、アイルランドの南側が独立したので、現在の正式名称はレートブリテン及び北アイルランド連合王国。
　なぜ連合王国かというと、ロンドンのあるイングランド、南西部のウェールズ、北東にあるスコットランドと北アイルランドの４つの国で構成されているから。
　国連やＥＵ、オリンピックはイギリス１国扱いだが、サッカーのワールドカップにはそれぞれの国が参加している。

No.2 回答者： goold-rnan 回答日時： 2016/08/14 11:44

イングランドは日本人が呼ぶイギリスの一部なんです。

>イングランドではなくグレートブリテンと言う
これも実は不十分です。

正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」になり、もうすこし細かく言うと、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドがあわさったのが日本人が「イギリス」と呼ぶ国です。

国旗を見るとよくわかると思います。
http://matome.naver.jp/odai/2133708607579266401

No.1 回答者： oshiete_bitte 回答日時： 2016/08/14 11:20

正式には「United Kingdom of Great Britain and the Northern Ireland」なので、イングランドだけだと一部分だからです。