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生物の本能に食欲がありますがこれは生存目的(栄養補給)の為ですよね。しかし食欲自体は食べたいという欲求だけで目的の方は結果になります。結果とはいえ何故生存という目的より欲求という手段の方が強い?優先? されるのでしょうか・
他にも、睡眠欲(目的:休息/手段:寝たい)性欲(目的:繁殖/手段:性行したい)

A 回答 (1件)

機械の仕組みについての一般論を理解すれば、割と簡単に理解できます。


キーワードは「制御」です。


機械の本質は、「現象を利用して目的を達成する仕組み」です。
ここで大事なのは、「現象」は目的のためにあるわけじゃない、ということですね。

例えば、帆船の動力源は風です。
では、風という「現象」は帆船を動かすために吹いているのでしょうか?
そうではありませんよね。だから当然、風は帆船が動くのにちょうどいいエネルギーを
供給してくれるわけではなく、したがって、風のエネルギーを適切に調整して受け、
推進力に変換する制御系(帆)が必要になります。

こんなふうに、機械というのは生物も含め、
「別にそれが動くためにあるわけじゃない現象」を利用して駆動するのが普通なのです。

ですから、「ちょうどの量の出力」を最初から求めるのではなくて、
現象からの過剰な出力を受け、後から制御系で制御するようになっています。


さて、生物の話に戻ります。


「食べる」「寝る」「性交する」どれもその欲求自体は、実は生存を目的とした欲求ではありません。
それ自体が独立した欲求であり、それが生存のために利用されているわけです。

例えば「食欲」はそれ自体、生存のためでない独立した欲求であり、
その上限は脳の視床下部にある「満腹中枢」で制御されています。
ですから、この満腹中枢が機能しないと、過食症になります。

つまり、制御しない限り、生存に有利だろうが不利だろうが、本来食欲には上限がないのです。
満腹中枢で制御することによって、生存に適切なレベルの栄養摂取に抑えられているわけですね。


ですから、ご質問の内容を少し整理すると
「生存目的に不必要なレベルの基本的欲求が生じるのは何故か」ということになると思いますが、
「帆船が進むのに不必要なレベルの風が吹くのは何故か」という問いと同じで、答えは

「欲求はそれ自体独立した欲求であり、本来は過剰で、生存のために適切な量に制御されているから」

ということになると思います。
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