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20歳の大学生です。

私は90年代のドラマが好きで、再放送やCS放送で熱中して見てしまいます。
「誰にも言えない」「高校教師」「101回目のプロポーズ」「お金がない」など他にもたくさん見てきました。最高に面白いです。
最近ネットで、90年代のドラマはよかったけど、今はあんまり・・と回答している人が少なくない印象を受けたのですが、90年代のドラマと現代のドラマでは何が大きく変わったと思いますか?

もし今のドラマが昔に比べ、面白くなくなっているのであればその理由が知りたいです。

A 回答 (3件)

わたしも80年代、90年代のドラマが大好きでよく観ています。



今のドラマとの違いを感じるのは

ひとつめは、コマ割りでしょうか。
テンポも最近のドラマは速い。
漫画のコマのようになっている気がします。
昔のドラマは、「間」がありました。
台詞の後に、出演者の表情を長い時間映し、前の台詞の意味を視聴者が噛みしめる時間がありました。
そのため、台詞がとても重要で、響いていた気がします。

2つめは、主題歌。
ドラマの初めに流れて一気に世界観に引き込まれます。
後半の盛り上がりで効果的な主題歌が絶妙なタイミングで流れる。
最近はタイアップ前提といいますか、いつも同じ事務所の、出演しているアイドルの曲が流れます。
ドラマの世界観と合ってなくてもそれが主題歌として採用される。

3つめは、2つめと被るところもありますが、キャスティングが事務所ありきになったこと。
子供のような容姿のアイドルが大人の恋を演じていたり。
とにかく今、事務所が売りたいというメンツは揃ってはいるけれど、役に合っていない。

私は昔のキャスティングの方が、意外な俳優さん、実力のある俳優さんが多く、その人達が適切にキャスティングされていたと感じます。

主題歌もドラマに合っているもので、とてもドラマティックに使われていましたし、最近のJポップの衰退も影響はあるでしょうけれど、やはりパンチに欠けるアイドル曲ばかりで。

個人的な意見ですが、とにかくテンポが早くて目まぐるしく、とても演技をじっくり堪能できるような内容ではなくなってきていると感じます。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
ベストアンサーをどなたにするか、かなり迷いました。
すごく勉強になりました。

お礼日時:2017/05/11 16:56

今のドラマと昔のドラマが変わっているのではなく「それを見ている視聴者のマインド」が変わったのです。



一番変化したのは「ドラマにリアリティを感じる感性が変わった」ということでしょうか。
たとえば、「誰にも言えない」などもそうなのですが、こういうドラマは基本的に「現実にはあり得ない」ものであるといえます。嘘というかホラーというか、そういう要素を組み合わせてドラマにしているわけで、これを「現実にはあり得ないから」という理由で面白くない、という評価は昔はありませんでした。

一つには、20年前はまだ情報の流通が悪く、フィクションであっても「どこかに本当にこういう世界があるかもしれない」というイメージを持つことができたからだと思います。たとえていえば、昔は「暗いところには魔物がいる」と恐れることができたのに、電灯ができたおかげでそういう「想像」の余地がなくなった、ということです。

また、20年前に比べると社会がシュリンク(縮小)している、とよく言われます。「高校教師」なんて今、放送したら「教師と生徒の不適切な関係を助長するのか!」とクレームがつくでしょうし「101回目のプロポーズ」は「ストーカーが、僕は死なない!と叫んでいるのが気持ち悪い」という評価になるでしょう。

作り手は良質な作品を作っていても、それを見る視聴者側の「受け止め方」が変化しているのです。

この考え方を延長すると、10年前に起こったヨン様ブームからの韓流ブームも読み解けます。日本では「リアル」が透けて見えるようになってきた時代でも「韓国ならこういうヨン様みたいな人が本当にいるかもしれない」とドラマの世界に入ることができた、ということです。

逆に最近の大ヒットドラマを見ると「リアリティ」が追求されているか「地に足のついた面白さ」があるか、が高評価につながっているように思います。

たとえば昨年の「逃げ恥じ」は「結婚できない(と思いこんでいる)草食男と、自分は痛いと思いこんでいる高学歴女子」の物語で、個人のパーソナリティーの痛々しさがリアルで共感を呼んでいたのだと思います。
また2年前に大ヒットした「半沢直樹」もドラマ化しにくいリアリティーさ(華やかな女性が出てこないし、内容はかなり難しい銀行の仕事が舞台)を追い込んで表現したうえで、勧善懲悪ものという「地についた面白さ」があったから大ヒットになったのだと考えています。

逆に今の月9が全然ダメなのは「1話目からリアリティーに欠けている」ために導入部分で「ドラマは所詮ドラマ」と思われてチャンネルを変えられてしまうからでしょう。

かなり架空のドラマであっても「視聴者が共感できるリアリティー」の基準が、今はものすごく低いというか、自分の身の回りのレベルになってしまっているのです。そして、逆に身の回りにない情報はネットで仕入れて構築できるから、見る側の情報量はものすごいものがあって、すぐに「これって嘘だよね」という評価になっていくのだと思います。

だから、昔の刑事ドラマ、たとえば「西部警察」とか「あぶない刑事」のようなリアリティーのかけらもないような刑事ドラマ、それでいておしゃれというかスタイリッシュというようなドラマはもう生まれないと思います。

逆に「相棒」なんかはリアリズムというより「杉下右京の推理」を見るというのが「地についた面白さ」につながっているのでしょうし、今やっている「緊急取調室」なんかは、刑事ドラマのリアリズムを無視して取調室という特殊な密室に限定することで「面白さ」を出そうとしているのでしょう。

そういう点では「お金がない」なんて、今やったら最初は「こんなに都合よく出世する奴なんていない」と総スカンを食らって、最後は「結局、人生をとるなら金・金と大騒ぎしたのはなんだったのか、見て損した」となるのかもしれません。

そういう「見る側の受け取る視点」が相当に変化した20年なのだと思います。
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マンネリが原因ではないでしょうか?

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