No.14ベストアンサー
- 回答日時:
まあ、いくら待っても望む答えは出てこないだろうね。
なぜかというと、前回の DASH_R1氏の回答にもあるけれど、自分自身の世界観が明確化していないというのは、その周囲に関連する知識や情報の重要度や優先順位がわからないということ。つまり、モノサシがない状態。例えば江戸時代から昔は特に階級にうるさかったから、そういった背景情報を読み込んでいないと、清水湊の次郎長のように、あやふやな話を作ってしまう可能性がある。
かといって、知識を大量にもっていても、引き出し活用するためには、そういった関連知識がどこで繋がっているかといった風に体系化されていないと、素早く出てこない。よくできたミステリー小説のように、小さな疑問から芋づる式に出てくる状態が理想。(最近、スペースオペラの「嬢王陛下の航宙艦(Ark Royal)」ハヤカワ文庫)を読んでいたけど、上役が第一航宙軍卿。その上タイトルが女王陛下というんだから、結局イギリスはどこまでいっても階級制を維持し続けるんだろうな、と思ってしまった。)
だから自分の好きな分野を徹底的に読み込んで、頭の中にその分野のデータベースを準備する必要がある。ただこの自分だけのデータベースを作る作業にはまず終わりがない。さらに重要なのは、ただの固定的な知識としてではなく、現在自分自身が生きているこの世の中での意味、を考えておく必要がある。なぜなら人の活動はどうしても似たようなものになるから。
(参考・「世界史を創ったビジネスモデル」新潮選書)
同じ空間では、同じような思考の型になりやすい。よくあの国はいいとか悪いとか言っていることがあるが、でもその空間に自分自身がいるとすると、はたしていまと同じ意見になるだろうか?
(先ごろお亡くなりになった、ハワイ州日系人の重鎮だったダニエル・イノウエ議員の論文を、昔読んだことがある。内容は日系だからという甘さはまるでない、アメリカの力を背景とした論理が展開されていた。)
小説だからといって、(その世界の)論理が矛盾してはいけないし、背景情報を膨大な知識で支える必要がある。
とりあえず知識を仕入れておくこと。雑学的な役に立たない知識でも、あるとき突然、まさに目を見開かれたように理解できる時がくる。
No.11
- 回答日時:
No10は、知識と経験は、読者を納得させるとき、特に必要になることを言っています。
別の言い方をすれば、闇雲に知識を吸収するのでは小説家にはなれません。情報を整理するうえでも効率が悪いのです。
自分にとって、書いている作品にとって、必要な知識と経験を取捨選択することが大事です。
知識の質というものも気をつけなければいけません。
普通の人ならば書くのに必要なだけの知識を得ようとします。
でもそれは、読者を納得させる知識とは少し違います。
前者は、自分が満足するところまでですが、
後者の読者は、その辺の学生さんから主婦、専門家までさまざまです。通用する知識でなければ意味がないのです。
No.10
- 回答日時:
何のために知識や経験が必要なのかを考えたほうがいいと思います。
普通に生きているだけで、アイデアなんてそこらじゅうに溢れています。
小説を書きたいならば、自分に書けるものを書きなさい。できることをやるのがいいです。
その積み重ねだけが、その先に行く力になります。
さて、知識や経験がどこに必要でしょう。
ベストセラー作家さんたちのインタビューなどでは、小説は読者のものという言い方がよく出てきます。
あなたが歴史ものを書けば、長年歴史本を愛読していたようなおじいさんが読者になるかもしれません。
サラリーマンが恋をする物語を書けば、サラリーマンのプロたちが読者になってくれるでしょう。
読者を納得させない限り、あなたの文章が読まれることはありません。
SFなどはSF用語というものが多数存在します。その意味、使い方は世界で共有されているものですから、自分の都合で解釈を勝手にかえるなどということは許されません。
読者と歴史を共有し空想を楽しむにしても
ファンタジーを楽しむにしても
読者が納得できなければ、何も始まらないのです。
知識として、調べることもできますが、サラリーマンやアルバイトなどは経験したほうが早いかもしれません。
知人に取材して聞いてくるのもいいと思います。
最後ですが、本当に大切なことは読者を納得させた後にあります。知識も経験も勝負どころではないですよ。
No.9
- 回答日時:
時代小説の場合、時代考証の為に多くの文献等を調べて、史実として適正か
どうかを検証する事が良く有ります。
また小説の舞台となる場所に実際に行って、取材をする事もあります。
SF・ファンタジーといった、現実の話でない場合にも、世界観をどういった
物にするかによって、考証の為の資料を集める/作成します。
しかし、歴史小説で実在の人物・事象を登場させる場合には、全ての会話や
行動を実在の文献だけで書く事はできません。
基本的には文献に沿った史実を元にして、こういった事を話しそうだ、行動
しそうだという事を、作者が補完するケースや、本当の史実は◯◯だったと
創造するケースが有ります。
そういった、補完や創造には、作者自身が経験した事、他人が経験した事、
想像・創造した事等の、多くの知識が必要です。
1作だけ書いて終わりというのではなく、何十作・何百作もの作品を書く
作家の場合、その間に集めた資料・知識は膨大な物になります。
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