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大学2回生の者です。ある事例に関して(行動主義的・精神分析学的・現象学的/人間学的・認知論的・神経生物学的)の5つのアプローチで説明せよと大学の先生に言われたのですが、心理学研究法の知識もまだ得たわけでなく、やり方がいまいちわかりません。

ジョン40歳独身で母親と二人暮らし(会計士)
 性格:几帳面で論理的
 状態:幸福で健康にみえた
  ↓↓
しかし、内向的で抗うつな状態になってしまった。
 行動面:いつもは忘れない母親の誕生日を忘れていた。
     彼女ができ、デートを1週間後に約束していた     が、郊外の会合に集積しなければならないこと     を忘れており、デートを断らなければならなく     なった。

心理学的に説明するということは、まさか『恋人ができたりして心境が変わったんじゃない?』とか『ストレスたまってたんじゃない?』で片付けてはいけないのはわかるんですが、それをどのように論理的に説明したり検証すればよいのでしょうか??
     

A 回答 (3件)

はじめに断っておきますが、私は断じて心理学の専門家ではありません。

もし私が質問者のの立場ならどう解決するか考えてみたいと思います。

1 行動主義的説明
ジョンは会計士を職業としたこと、几帳面で論理的な性格からわかるように、規範に忠実であることを「条件づけ」られて、つまり習慣とするようにしつけられてきた人物です。しかし、母親の誕生日を忘れ、恋人との約束を守れない事態に立ち至り、自我の崩壊に至った。

2 精神分析学的説明
(精神分析学は「説明」を目的とする客観的学問でなく、治療を目的とする「行為」なので語義矛盾も感じますが、おそらく教官も精神分析家ではなさそうなのでとりあえず)
ジョンは40歳になる今でも独身であるように、「エディプス期」(母親に対する愛着から独立した成人として自立に向かう時期と勝手に定義しておきます。詳しくは勉強してください。)を順調に経過できなかった人物である。その理由は推測だが、父親を早く亡くし、成人としての「自我の理想」を確立できなかった点にあるといえる。母親から自立できないでいた彼にとって、母親の誕生日を忘れていたという事実は耐えられないものであったであろう。また、母親から自立できていない彼が選んだ恋人は母親に似たところのある人物であったと推測できる。その代償としての「母親」との約束を守れなかったことも、母親の誕生日の場合と同様に彼にとっては大きな痛手となったと考えられる。

3現象学的説明
(現象学は私の知る範囲では基礎的すぎて応用が難しいです。ハイデガー流のビンスワンガーとか日本では木村敏さんが臨床の専門家でしょうか。十分ではないですが。)
うつ的な状態は「過去に生きる」症例であると考えられる。ジョンの症例では彼の過去の過失が現在の意識を支配してしまい、抜け出せない状態になったと考えられる。
4認知論的説明
(ギブアップです。)
5神経生物学的
(知り合いの話では、脳内物質の作用として説明すればよいようです。うつ的症状といっても個人により千差万別だそうで、10種近くの様々な物質が関係するそうで、「ブロッカー」と言われる薬を使って診断・治療するそうです。同じくギブアップ。)

以上が今できる範囲の回答ですが、かなり広い範囲の勉強を要求されているようですね。がんばって切り抜けてください。
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この回答へのお礼

とても丁寧な回答をありがとうございます。ほんうに様々な分野の知識が必要だと感じられ、これはかなり勉強しなくちゃ!!と思いました。詳しく調べてみます。

お礼日時:2004/10/03 18:54

こんばんは。


大学で心理学を学んでいるものです。
大筋は#1さんと同じ様なものです。

きっと先生はこの事例に対していろいろな側面から見て欲しいのだと思います。
しかし、あくまで自分の考えだけで論議をされると、先生の方も、見るのも判定するのも大変ですよね。
ですから、心理学的な考え方を用いていろいろな面からこの人の問題を考えてみよう!というのが先生の意図です。

心理学にはいろいろな学派が存在し、その学派によって考え方や問題に対する着目点、問題自体の捉え方が異なります。

自分で調べないことには勉強にならないので、凄く大まかに書かせていただきます。

行動主義:行動自体を問題とし、行動は学習からなるとする。
精神分析学:幼少期の葛藤や攻撃性、抑圧などに注目。
人間学:人間は本来「善」であり、自己回復をあくまで待つ。
認知心理:認知は後天的に行われていることから、行動学と良く結びつき、問題に対する認知過程を注目。
神経生物学:神経伝達物質の異常。薬物療法が主要。

とこんな感じです。もちろん質問者さんがもっと詳しく各学派について調べて(私が間違えている場合も、なきにしもあらずですし)、各学派についてのアプローチ方がそれぞれありますから、そのアプローチ方でこの事例を取り上げてみてはいかがでしょうか?アドバイスになれば幸いです。

結構長文のレポート(?)になると思いますが、頑張って下さい!!
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。症状を、さまざまな学問の用語や概念で説明するというこですね。。。心理学はやはり手ごたえのある学問ですね(><)頑張ります!!

お礼日時:2004/10/03 18:56

こんにには.ある事例に対して異なる臨床的アプローチをする場合の,各アプローチを比較する問題ですね.



> 5つのアプローチで説明せよ

と,あるのならば,仮説検証をしなさいというわけではないでしょう.まさに「説明」が求められているわけです.

> 心理学的に説明するということは、まさか『恋人ができたりして心境が変わったんじゃない?』とか『ストレスたまってたんじゃない?』で片付けてはいけないのはわかるんですが、それをどのように論理的に説明したり検証すればよいのでしょうか??

質問者さんの混乱のもとは,5つのアプローチをひとまとめに「心理学的」と考えている点です.先生が求めているのは,「行動主義的に」or「精神分析学的に」or「現象学的/人間学的に」or「認知論的に」or「神経生物学的」に説明しなさい,ということです.

簡単に言えば,それぞれの立場に特有の概念・用語を使って,この事例を説明せよ,ということです.
行動主義であれば「条件付け」「条件刺激」「条件反応」「強化」などなどの用語がありますよね? これらの用語から,今回の事例を説明するのに適したものを取捨選択して,その用語・概念を使って「翻訳」するわけです.

まずは,各アプローチに特有の用語・概念を何かを整理してみて下さい.
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。取り組み方をつかめた気がします。ですがある事例を、さまざまな視点で自分で説明するというのは難しいですね・・・。selferさんのとおり、用語や概念をまとめてみます(^^)

お礼日時:2004/10/03 18:51

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