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昔(戦後まもなくまでぐらい)は食事中にしゃべるのは行儀が悪いという考え方が一般的だった、という話を何度か見聞きしたのですが、間食の時はどうだったのでしょうか? 家族だけでおやつを食べる場合もですが、特に来客にお茶とお菓子を出した場合、それをずっと黙ったまま食べるというのはさすがに不自然なように思えます。
 また、外食の時や、よその家に招かれた時はどうだったんでしょうか? 高級レストランならまだしも、食堂やお蕎麦屋さんがいつもシーンと静まり返っているという光景は、私にはちょっと想像がつきません。
 間食や外食は、自宅での三度の食事とはまた別の扱いだったんでしょうか? それとも、そういった時でも会話はしなかったんでしょうか? 「食事中」にどこまでが含まれるのかが気になってます。
 昭和の話でもいいのですが、できれば明治時代や江戸時代あたりの事情が知りたいです。

質問者からの補足コメント

  • 私が知りたいのは、テーブルやちゃぶ台ではなく銘々膳で食事をしていた時代の話です。ちゃんと調査結果もあるようです。
    http://honkawa2.sakura.ne.jp/2375.html

      補足日時:2018/09/30 11:15
  • 一応もう二つリンクを張っておきます。ちょっと長い記事ですが。
    https://www.mgu.ac.jp/main/educations/library/pu …
    https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bi …
    どれを読んでも、口の中に物がある・無しに関わらず、会話自体が禁止されていたと書かれています。

    ちなみに私も、いつの時代でも各家庭による差が多かれ少なかれあったでしょうから、江戸時代でも長屋暮らしの人とかだったらそれほど厳格ではなかったんじゃないか、と想像しています。ただ、一般的なマナーとしてどう考えられていたのかが知りたいです。

      補足日時:2018/09/30 16:19

A 回答 (8件)

まず「なぜ食事中は無言なのか」というと、これは仏教的なやり方と言うか、武士が禅を取り入れて修身の方法としていたものが変化したといえます。

仏教僧侶の食事は無言どころか「音を立ててはいけない」ので、たくあんを歯で噛まずに食べる方法というテクニックがあるそうです。

これが基本で「食事の時は会話をしない」というのは戦後すぐぐらいまではそうだったと思います。私はアラフィフですが、少なくとも祖父の家に行くとそういうシキタリがありました。

で外食の時とか招待された時はどうだったか、と言うことですが、これは「ハレとケ」と言う概念が関係します。「ハレ」は冠婚葬祭の非日常的な空間、「ケ」はそれ以外の日常的な空間の事を言います。

戦後すぐまでは、日本人の生活の基本いわゆるTPOは「ハレとケ」で分けられていました。「食事の時は会話をしない」というのは躾としての「ケ(日常)」だったのです。また「食事中」というのは「いただきます」から「ごちそうさま」までの間をいいます。

  外食とか御呼ばれ(ご招待)などの非日常空間、大人なら「酒が入る空間」なら歓談しつつ喫食するのが当たり前でした。これは「ハレ」だったからです。もっとも長屋住みの親子が屋台の二八そばを食べる時は基本的には無言だったでしょう。当時は子供を連れて「ハレ」に行くのは冠婚葬祭かお祭りだけで、酒宴には子供はいなかったからです。だから屋台ぐらいなら「ケ」だったといえます。

江戸時代なども同じで「食事」は「ケ:日常」なので黙って食べ、酒宴は楽しく談笑しながら飲んだり食べたりしたのです。


銘々膳については、武士階級が階級差を食膳で表現するために主流になったというのが一般的な解釈ですが、家庭においても「食事」は基本的に無言であるというのが「躾」だったはずです。長屋の子でも、10歳ぐらいで寺子屋を出れば、どこかに丁稚に出るのが普通で、そこでは店主や番頭さんを筆頭に銘々膳で静かに昼食を取るような場所があったはずだからです。

資料の一番目には「プロテスタントの巖本善治が一番初めに、食卓での家族団らんをすべきだと言った人」と発表されているようですが、驚くにはあたりません。
なぜならキリスト教では家族だんらんが当たり前だからです。

キリスト教においては、食事は「神の恵み」です。家族そろって目の前の有る料理は「神が与えてくれた日々の糧」であり「神に感謝の祈りをささげた後、みんなで分け合っていただく」のが正しい作法であったわけです。ですから「おいしいね=神に感謝しよう」「本当だとってもおいしい=神に感謝だ!」という喜びを口にしながら団らんを行っていたといえます。

もっとも欧米の人々もパーティには子供は参加させませんでした。古い映画ですがサウンド・オブ・ミュージックの大佐の家でのパーティでは子供たちが「お休みの歌」を歌って各部屋に帰って行きます。こういう躾はむしろ西洋のほうがきびしかったようです。

間食に関しては、お菓子に限らず蒸かした芋なども入るでしょう。いつも食べられたかどうかは別にして、食べる時は膳ではなかったので、気軽におしゃべりしながら食べていたと思います。
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この回答へのお礼

詳細かつ分かりやすい解説をしてくださって、ありがとうございます。おかげですっきりしました。
時代物や歴史物のドラマでも、誰かとお酒を酌み交わしながらしゃべるシーンはよく出てきますが、そういう時にすらしゃべらなかったらさすがにおかしいだろう、とは思っていました。では、昔の人はしゃべっていい場といけない場をどこで線引きをしていたんだろう、という疑問が浮かんできたのですが、調べても今ひとつわからなかったのでこのサイトを利用しました。
屋台で食べる時に無言、というのは私の想像とは逆だったので、ちょっと驚きました。昔の人は「ハレ」と「ケ」を自然と区別していたのに、現代はそれがずいぶん薄れてしまっているんですね。食べるという行為に対する感覚も、100年ほどの間でずいぶん変わってしまったんだなあと改めて感じました。

お礼日時:2018/10/03 16:59

#7です。

お礼ありがとうございます。感想です。

>屋台で親子が無言で食事しているのをもし現代人が見たら、不思議な光景に感じてしまいそうですね。

そうでもないと思いますよ。日本人は世界的に見ても「躾」が行き届いているので、全く無言じゃなくても
・席にきちんと座って
・口に食べ物を運んでいるときはしゃべらず
・入っていない時でも大声や大袈裟な動作はせず
・歩いたり踊ったりもしない(一部DQN除く)
ので「ほぼ無言」です。

ファミレスでもやたら談笑してうるさい家族ってそんなにいないでしょう。団欒はするようになってきていますが、躾と言う部分ではそれほど変わっていないと思います。

もちろん酒が入る場合を除きます。
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この回答へのお礼

言われてみればその通りですね。ネット上では時々「子供が店の中を走り回っていて」とか「大声で騒ぐ客が」といった書き込みや記事を目にするので、昔に比べて躾が行き届かなくなっているような錯覚に陥ってました。でもこれは逆で、大半の人が行儀良くしているから、一部の人が目立ってしまっているという面もありそうですね。行儀の良い子供を見ても、それをわざわざ書き込む人は少ないでしょうし。
単純な疑問から質問を投稿しましたが、思いがけず、躾ということについて改めて考える機会になりました。昔の躾についても、自分なりにちょっと調べてみようかと思ってます。

お礼日時:2018/10/04 09:42

#6です。

お礼ありがとうございます。

屋台は「子供がいるときだけ」です。

サウンド・オブ・ミュージックの例を出したのは「昔は西洋も日本も、躾の最中の子供はハレの場には出なかった」ということを説明したかったからです。

ですから大人だけで屋台に行くなら酒も入って楽しくやったでしょう。

食事の時に無言なのは修身つまり躾の意味合いが強かったということです。
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この回答へのお礼

昔は庶民の子供でも、私が漠然と思い描いていた以上にきちんと躾がされていたんですね。長屋暮らしの庶民の子供=自由奔放というようなイメージをなんとなく抱いてましたが、それがちょっと変わりました。ただ、躾のためとはいえ、屋台で親子が無言で食事しているのをもし現代人が見たら、不思議な光景に感じてしまいそうですね。

お礼日時:2018/10/03 20:25

70歳に近い爺さんです。



>銘々膳で食事をしていた時代の話です。

うーん、銘々膳で食事をしていた時代ってそれこそ江戸、明治時代だと思いますよ。
私の世代でもちゃぶ台ですね。

>昔(戦後まもなくまでぐらい)は食事中にしゃべるのは行儀が悪いという考え方が一般的だった、
>という話を何度か見聞きしたのですが、間食の時はどうだったのでしょうか?

私の小さい時代は、「食事中しゃべるな」はあたりまえでした。
口の中に物を入れて食べるというのは今でもマナー違反ですが、当時は食事は無口でした。
いわゆる、一家団欒という記憶はありません。
すき焼きや鍋でしたら喋ったと思うのですが。

なお、間食を家で食べる習慣そのものがなかったですよ。
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この回答へのお礼

貴重な実体験を教えていただいて、ありがとうございます。
今でこそ誰でも気軽にお菓子を食べたり外食したりできるようになりましたけど、昔だったらそれができるような家自体、ある程度限られてきますよね。そのことに改めて気づかされました。

お礼日時:2018/09/30 19:32

それは勘違いです。


口の中に食べ物を入れながらしゃべることが行儀悪いのです。
それとテレビを見ながら食事をすることが行儀悪いとされていました。
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公式には、料理の皿と皿の間に会話し、皿がテーブルの全員に渡ったら黙ってその皿を終わらせるのが、テーブルマナーです。



西洋式とは異なり、同時に幾品も並ぶ、日本式や中国式の正餐では、「皿の間」とう時間がないので、口を空にして会話すれば良い良いと言うことのようです。
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いや、一般的では無いですよ、厳格な家庭の話でしょう


先の回答のように口に物を入れた状態で話すのはダメという事です、それは今でも普通のマナーです
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口に入れたまま喋るのは今でもご法度でしょ

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