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 クラシック初心者です.指揮者のタクト捌きについて質問です.

 コンサートやテレビで演奏会などを聴いて(見て)いると,どうも指揮棒の動きと音楽とが合っていないように見えます(もちろんそんなことはないのでしょうが).例えば,ベートーベンの5番の冒頭とか,チャイコフスキーの6番の最終楽章の冒頭など,「なんでこの動きでオーケストラが揃うんだろう」と不思議でなりません(その一方で行進曲なんかは普通に受け入れられます).

 素人としては,指揮棒が振り下ろされたときにジャン! と鳴ってくれるとすっきりします.

 いったい,指揮者の,そして団員の頭の中ではどういうリズムが流れているのでしょうか.音楽について深く勉強しないとわからないのでしょうか.

A 回答 (7件)

クラシックを聴いてのご感想ですよね。


弦楽器奏者としての立場からいいますと、下ろした指揮棒を振り上げるタイミングが弾き始め、という指揮者の方が弾きやすいですね。特にゆっくり弾き始めるときなど指揮棒を引き上げる動きにつられて、かがみ気味に構えていた身体を伸ばしつつ弓を引き始める方が身体の動きが自然に感じられます。

最初の振りに入る一つ前の動き(この指揮棒の事前運動をアウフタクトといいます)でテンポが決まりますから(というか、指揮棒を構えた時から奏者にテンポを予測させる事が出来ればオーラを放つ上手な指揮者)その後は通常テンポを示してもらう必要はあまりなくなります。テンポを一拍ごとに揺らす場合はしっかり指揮者をみなければなりませんが通常は出だしにチラと指揮者をみればいいです。

後は奏者がお互いの音を聴きあいながら音楽は進行します。曲の中でソロを弾く場面では指揮者と一対一の関係になります。

で、指揮者が無理な棒振りをして皆とタイミングが合わなくなった時にどうするかと言えばファーストバイオリンのトップ(コンサートマスター、略してコンマスといいます)の弓の動きに合わせます。そんな時コンマスは補助指揮者として(そんな言葉はありませんか)身体を大きく使って団員にリズムを知らせます。普段からコンマスの身体の動きは大きいですよね。忠実に彼の任務を果たしているのです。
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バイオリン弾きです。


オーケストラにも何度か参加しています。

理由としては、
楽器はすぐに音が出るものではないということと、
「振り下ろすのを見てから弾いている」というものがあるかと思います。

電子ピアノなどの楽器はすぐ弾けば音が出ますが
アナログの、特に大型の弦楽器や管楽器は
弾きだしてすぐに音が出るものではありません。
弦楽器なら弓が弦に触れて、弦に噛まないときちんと発音しないし、
管楽器も同様に発音に時間がかかるものらしいです
(管楽器には詳しくないので詳細は控えます。)

そういった楽器を抱えた面々が、指揮者が振り下ろすのを見てから楽器を弾きだす訳なので、
実際に音が出るのは、指揮者が振り下ろした瞬間からは遅れます。

あと、心理的な要素として
特に曲の冒頭部分や、全員での休符のあとはフライング厳禁なので、みんなで息を合わせて弾き出しますので
指示よりちょっと遅れるというのもあるかと思います。

100m競走のスタートみたいなものじゃないでしょうか。
あれも、合図より遅れてスタートしてるように見えません?

指揮者は、確かに指示はするのですが、団員は指揮者だけを見ていればいいというのではありません。
指揮者よりコンサートマスター(リーダー)を見なければいけないとき、
かくパートのリーダーを見なければいけないとき、
お互いの楽器を聴きあわなければいけないとき、
ソロで自由に弾ける時、等
色々なシチュエーションがあります。
極端な話、指揮者が演奏者にまかせて振らない部分があったりもします。


「運命」の冒頭は、下の方も仰っている通り、
一番最初はよく「ダダダダーン」と思われがちですが、
実際には「(サン、ハイ)ッダダダ ダーン」なので
とくに遅れてますが、それが正しいのです。

プロの有名な指揮者でも、振りがうまい人、わかりにくい人といますので、いろんな指揮者をみると面白いかもしれません。

長々失礼しました。
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 行進曲などでは違和感がないというのですから、質問者さんの感性はよく音楽に合っていらっしゃると思います。

No.2の回答にもあるように、強拍が休符だったり、アクセントの移動があるような曲では、振り下ろしたところに音がないこともしばしばです。これは楽譜を見るとすぐにわかりますので、興味のある曲は、ぜひスコア(総譜)を見て聴いてみてください。有名曲のポケットスコアならそんなに高くありません。初めは複雑そうに見えますが、聞こえている楽器のパートを探していくとだんだんわかってきます。スコアを見てから指揮を見ると動きが納得できるものも出てくると思います。
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こんばんは。



テレビの場合は、単なる編集ミスということもあり得ます(笑)

コンサートの場合は、ステージから遠い席になると時差が生まれると思います。
それは光の速さ(視覚)よりも、音の速さが段違いに遅いためです。
「バンダ」という言葉をご存じでしょうか。ステージ以外(客席など)に演奏者を配置する手法ですが、バンダの奏者がステージから離れれば離れるほど、ステージ上のオーケストラとタイミングをあわせるのが難しくなる、という体験を幾度となくしていますので。

また曲想によって、オンタイムで音を出す場合、または指揮棒より遅めにジャーン!と鳴らすこともあります。
No.1の方も仰っていますが、それらの使い分けの判断は、指揮者を見ていれば結構わかるものです。
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私も昔不思議に思った事があり、経験上、指揮者などに聞いた話では、オーケストラは指揮がワンテンポ前に動いた方が演奏の上でも演奏者にとってもいいみたいです。

逆に吹奏楽での指揮はジャストで振る事が多いです。ハッキリした答えになってなくてスミマセン。
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ベートーベンの5番の場合は合わなくてあたりまえです。


なぜかというと1拍目は8分休符だからです。だから振り下ろしたあとにあの「・ジャジャジャジャーン」という旋律が演奏されるのです。この曲の指揮が素人には難しいのはオケとあわせるときにこの休符がうまく取れないからなんです。
あと、余談ですが、オケはリハーサルや練習の時にすでに指揮者の振りになれていて、別に指揮者なしでも演奏できるのです。本番の指揮者はいわばある意味「飾り」みたいなものです。まあ、でもいた方が細かい指示はできるのでもしもの時はありがたいものです。
指揮者によっては振り下ろしたところが拍の頭の人と振り下ろした後、上に持ち上げるときが拍の頭の人がいますので、その辺も違和感を感じるせいでしょう。特にゆっくりの楽章なんかは顕著です。(これは指揮法ではなく解釈の違いだと思います)
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おはようございます。



実はオーケストラの団員は、指揮者の手の動きはそれほど見ていないのです。
では何を見ているのか、というと、指揮者の目、表情、全身からふき出すオーラを感じ取っているそうです。

昔、岩城宏之さんがTV番組で実験をしたそうです。
(1)表情が見えないように自分の無表情のマスクをつくり、それをかぶって指揮をする。
(2)手を動かせないようにして、顔だけで指揮をする。

その結果、(1)ではまるで音楽にならず、(2)だとまともなオーケストレーションになった、とのこと。

この話は岩城宏之さん自身の著書「指揮のおけいこ」よりの受け売りです。
よかったら文庫で出ていますので読んでみてください。
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