シャーロックホームズの「あの女性」

ホームズの言う「あの女性」エレナは、
ホームズにさえも魅了し、知的で聡明でと言わしめるほどであるにも関わらず、
なぜボヘミア国王を恐喝したのでしょうか。
知的で聡明な女性が、自分にも婚約した相手が居るのにかつての恋人の婚約を知って、恐喝に及ぶなど考えられません。
また、一度恐喝をした女性を国王とホームズが、「彼女の言うことならば信用できる」と言うのも納得がいきません。
そこは軽く流さなければならない処なんでしょうか。

No.1 ベストアンサー 回答者： metalic 回答日時： 2004/12/19 18:21

恐喝というのは、人をおどして利益を得ようとすることですが、この場合アイリーン・アドラーは、ボヘミア国王に捨てられたことをうらんで復讐しようとしたもので、特に利益を得ようとはしていないでしょう。

実際、国王は手紙の買戻しを求めたが断られたと言っています。
ある程度国王を悩ましたあと、他の男と結婚し、手紙による脅迫も自主的にやめようとしていたようです。
この結婚の経緯がはっきりしないのですが、国王への思いを断ち切るため、結婚の道をえらんだのでは。

そして、ホームズが手紙を奪おうとしたのを見破り、ホームズをまんまとだしぬいて国外へ去ってしまったということなので、ホームズが感嘆して「あの女」と呼ぶのもおかしくないかと。

なお、その後アイリーンは死ぬわけですが、死因は不明で、ボヘミア国王が安心できずに殺害したのではないかとの説もあります。