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大学の授業で統語論を学んだのですが、統語論につて自分で疑問に思ったこと何でもいいのでトピックを決めてレポートを書かなければなりません。私は空範疇を参考に、His hobby is going fishing.といった文のisがhobby'sと縮約できないということについて議論をたてようと思ったのですが、どう書いていこうか困っています。よかったらアドバイスお願いします。授業で使ったテキストは「Syntax A minimalist introduction」(Andrew Radford)です。

A 回答 (4件)

私なりの答えとしては、まずこの文のisはbe動詞ではなく進行形アスペクトのヘッドです(Core Syntax:David Adger)。

それでhobby is がhobby's になるにはヘッドムーブメントがなければいけないのですが、ここがポイントで、主語であるHis hobbyのhobbyはDPの中のDのコンプリメントであるNPなんですね。つまりDPのヘッドではない。DPの内部構造をよく見ると、なぜhobby'sにできないのかとういのが分かる。ヘッドムーブメントはヘッドからヘッドです。ですから進行形アスペクトのisは主語のDPの中のコンプリメントのNPには移動できないのです。
これでどうでしょう?
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mai-chokoさんは前回も統語論について質問されていた方ですね。

先ほど見直して気づきました。

日本語の統語論も考えてみましょうか。
【別の質問への回答にて】
a. 誰がPCを壊したの?
b. *誰はPCを壊したの?
c. ?彼が誰を愛したの?
d. 彼は誰を愛したの?
【適当にサイト巡りをしていて見つけたもの】
e. ?*仮に努力をすれば、成功するかもしれない。
f. 仮に人でも殺せば、世間は私に注目するかもしれない。

いずれも純粋な統語論の問題ではなさそうですが、面白いところです。

ますますRadfordから離れますが、
g. The leaves have[are] fallen. => the fallen leaves
h. The girls have danced. => *the danced girls
もかなり有名なトピックかもしれません。

ま、いろいろあるということで…
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> traceが関わってくるのでしょうか??


関わってきません。traceは、何かが「移動」していないと生じ得ないわけですから、traceによって分析するのは苦しいんじゃないでしょうか。それに、#1で挙げたようにIt's going fishing.はOKのようですので、主語とbeの間に「何か」があると考えるのではなく、別の要因が関係していると考えるのがいいと思います。

ところで、Radfordのテキストは、最後まで終えたのでしょうか。もしまだならちょっと難しいかもしれませんが、次のような問題がhotだったことがあります。
a. Who do you think [t´that [Bill saw t]]
b. *Who do you think [t´that [t left]]
c. Who do you think [t´0 [t left]]
        (いずれもRizzi(1990:29))
bの例がoutになるのは"that-t effect"によるとされています。では、そのthat-t effectとはどういうものなのか?ここにECPが関わってきたり、局所性が関わってきたり… 

まだ終えていない(もしくは終えたが理解不能)場合は、次の文の「文法性」を考えましょうか。
d. Colorless green ideas sleep furiously. (Chomsky(1957:§2.3))
この文はgrammaticalだがmeaningful/significantではない例として、Chomskyが挙げた有名な例ですね。

Radfordといえば、Shakespearean Englishを引き合いに出して、こんな例を論じたりしてましたか?
e. Know you not the cause? (Tranio, _Taming of the Shrew_, IV.ii; cited in Radford(1997:225))
#1の回答とも関わるのですが、現代英語でeの例が許されないのに、初期近代英語(ま)では許されたのか。
疑問文で主語と動詞が倒置しているということは、動詞が義務的にどこに生じていないといけないのか。eの例を平叙文になおすと、動詞とnotとの位置関係はどうなるのか。そこから何が分かるか。前置された動詞はどの種類の範疇に移動するのか。この移動を何移動というか。ミニマリストの枠組みでは、どういった要素に原因を求めているのか。…

あとは、教官の研究分野からトピックを選ぶという手もあります。下手したら八つ裂きですが、たいていの場合は丁寧に教えてくれるはずです。

Chomsky, Noam (1957) _Syntactic Structures_, Mounton, the Hague.
Radford, Andrew (1997) _Syntactic Theory and the Structure of English: A Minimalist Approach_, Cambridge
   University Press, Cambridge.
Rizzi, Luigi (1990) _Relativized Minimality_, MIT Press, Mass.
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この回答へのお礼

いつもありがとうございます。たくさんアドバイスを下さってといぇも助かります。テキストの方は授業期間が終わってしまったこともあり、一致投射の初めまでで最後までは終わりませんでした。しかし、私は一致投射以前のところを全て理解できたとも言い切れませんので正直苦しいです。統語論の先生が非常勤の先生で連絡先も分からないので、自分で全て乗り切るしかないのでそれもまた苦しい理由の一つです。

お礼日時:2005/01/06 14:55

> 空範疇を参考に、His hobby is going fishing.といった文のisがhobby'sと縮約できないということについて議論をたてようと…


もうちょっと具体的にしましょう。
縮約できないというのはRadfordが教科書中で述べているのか、それともmai-chokoさんの見解なのかを明白にすること。

もしその論が正しい場合、ECはどこにあるのか(ありそうか)。そもそもECとは何か。
1. NP-trace
2. pro
3. PRO
4. wh-trace
あとはnullな要素がいくつかあったと思います。
Who do you think's helping him?
のような例では、null complementizerが「某所」にあるのでしたよね?

仮に*His hobby's going fishing.である場合、これを非文たらしめている要因をECに求めるとすると、以下のように構造が書けるはずです:
[IP His hobby [I e/φ] [VP [V is][NP going fishing]]]
ただこの場合、疑問文で倒置ができなくなります(∵非常に簡単にいってしまうと、Iの要素が倒置対象;一般動詞はdo-supportされる)し、文否定のnotがcliticizeしません(∵VP-specに生じる;*it not is mine.などを予測)。
*[IP His hobby [I e] [VP not [V is][NP going fishing]]]

It is [=> it's] going fishing.
が全くOKなところを見ると、情報構造なんかを考慮する必要があるんじゃないかな、と思います。純粋に統語の問題では済まなさそうな気が…

大学の図書館や研究室などで『英語構文事典』を読まれると、もっと簡単な(笑)トピックが見つかると思いますよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。正直言って難しくて私もこのトピックでレポートが書けるのか悩んでいます。連結詞のbe動詞は縮約できないというのは、何らかの文法書で読んだのですが、なぜできないのかが自分でもいまいちよく分かっておらず、RadfordのSyntaxでは連結詞は触れられていなかったので自分でトピックに選んだのですが・・・traceが関わってくるのでしょうか??レポートのトピックも実はなかなか決まらず、考えに考えて出したトピックなので、今から違うトピックを探すのも難しくて・・・。

お礼日時:2005/01/05 23:39

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