プロが教えるわが家の防犯対策術!

どうしてもわからない点があるので教えて下さい。
八重の上京を知って弓坂さんは後を追いますが、時子の家を訪ねた際に、「弓坂さんの前に八重ちゃんを訪ねてきた男がいる」というような事を言われてましたよね。
あの男は結局誰だったんでしょうか?
風貌からして犬飼ではないし、警察でもないというし、竹中だったんでしょうか…
単なる読み落しだったらすみません。
登場人物一人一人にドラマがあって、皆が死に物狂いでその時代を生き抜いていて、本当に色々と考えさせられました。
読了後どっと疲れた気がします…

A 回答 (4件)

こんにちは。

きのうやっと本を手にいれて、いませっせと読んでいるところです。ご質問の「時子の家を訪ねてきた男」ですが、そこは読み終わりましたから、そこだけさきにお答えします。

東京の刑事です。土地に不案内な弓坂刑事に力を貸すつもりで、さぐりを入れに訪れたのでしょう。名乗らなかったのは、弓坂刑事が追っている事件ですから、出すぎないという気配り、つまり刑事の仁義ですね。

ついでに、もうひとつ。
犬飼が八重に大金をわたすところは疑問に思いませんでした。
犬飼は犯罪者から名士になりあがるほどの男です。人並みはずれた器量とやさしさ、人間的魅力を多分に持ちあわせていることでしょう。そうした犬飼の人間像を刻むのに核となるできごとだと思います。それに、殺人をしたことの贖罪意識もあるでしょうし。罪深いお金が、不幸な女の窮地を救うなら、それは浄財にもなりうるとの考えが無意識にも働いた、という理解のしかたはおかしいでしょうか。その行為は、犬飼本人にも救いだったはずです。殺人という衝撃的な行為のあとの動揺が、思いもよらぬ行為に走らせてしまった、という理解のしかたもありえますね。

もうひとつ。これは新しい疑問点ですが、網走刑務所看守部長が田島刑事をたずねてくる件。これには首をかしげてしまいます。捜査に関する情報なら、捜査本部に足をむけるのが筋でしょう。捜査本部を指揮する立場ならともかく、田島刑事は一捜査員にすぎません。なぜ田島刑事なのでしょう。親戚関係か、面識があったとすれば不可解でもなかったのですが。作者もそれが気になったとみえ、そのあと、札幌署の警部に「どうして、札幌にきていて、そんなことをこっちへはなしてくれなかったんかね」と電話で看守部長へ苦情を言わせていますが、欠陥をカバーしきれてません。

以上、とりあえず、です。
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この回答へのお礼

100%納得できるわけではありませんが、お答え頂き有難うございました。
新たな疑問点については、私なりに思う事もありますが、うまく伝わる自信が無いので控えておきます。
かなり犬飼寄りのお考えのようですね。

お礼日時:2005/03/28 22:49

読み直してみます。

また同じところで立ち往生するかもしれませんが。

それで図書館の予約画面をひらくと、現在でも人気があるんですねえ「飢餓海峡」は。
置いてある五つの図書館、すべて貸し出し中か予約がはいっていました。
こころみに「越前竹人形」を調べてみると、飢餓海峡ほどではないので、がっかり。肩の入れ方があなたとはちがうようですね。

再読の感想をまたお伝えします。
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途中まで読んだだけなので、ご質問にはお答えできないのですが、この作に夢中になったあなたにぜひお聞きしたくて。


傑作とされているようですから、私の読み落としによると思うのですが、ある箇所から先、読み気がしなくなるのです。
八重は、いまは名士である犯罪者にお礼を言うために会いに行こうとするところで、ありえない話だと読む気がしなくなるのです。
犯罪を犯したことを知っている八重の出現は、男にとって脅威以外のなにものでもありません。そうした男の心理が読めないような知恵遅れの女性に八重が設定されていれば話はべつですが。
ひと目会って、昔の礼をいいたいのはやまやまだけれど、男のためを思って断念する。それがふつうの人間の当然の配慮で、八重もふつうの人間に描かれている以上、それができるひとりと思うのですが。
そんな疑問は起こりませんでしたか。それとも私が目を通していない後半で、私を納得させるような処理がなされているのでしょうか。
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この回答へのお礼

八重の行動をそう感じてらっしゃるのは残念ですが、あなたのようなご意見も理解できます。
確かに私が八重なら行かないかもしれない。
(ただしそれは男のためを思ってのことではありませんが。)
けれど人の心というのはそんなに機械的なものではないし、同じ場面で誰もが同じ選択をするとは限りませんよね。
いつもの自分なら絶対しないような事をしてしまうこともあるでしょう、それこそふつうの人間なら。
ふつうの人間なら、と言ってしまえば、もっと最初の方で犬飼が八重に大金を渡すのも疑問に思いませんでしたか。
同じ感動を味わって欲しいというのが本音ではありますが、人それぞれ好みもありますし、仕方ないですね。
納得はできないと思いますが、折角ですので是非最後まで読んでみて下さい。

お礼日時:2005/03/11 20:08

全く自信ないけど、犬飼ではないでしょうか。


ショーケンと若村真由美のドラマに感動し、原作読み、三国連太郎の映画も見ました。
傑作中の傑作ですね。機会を見て再度原作読んでみます。
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この回答へのお礼

有難うございます。
でもその男は体が大きくなかったらしいんです。
大男なら間違いなく犬飼でしょうが…
教えて頂きながらスミマセン!!
映像化されているのならばそちらも観てみたいですね。
私は原作しか知らないので…

お礼日時:2005/01/26 18:24

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