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経済学の問題二つを教えていただきたいです。

①経済成長に寄与しないものは以下のうちどれか。

1投資の増加
2労働者の質を高める訓練
3高い資本係数
4新しい技術
5高い貯蓄性向

労働者の質を高める訓練が答えなのではないかと思ったのですが、どなたかこの問題が分かる方はいらっしゃいますか。

②成長会計について、以下の文章は正しいか。

資本と労働の貢献では説明しきれない部分を、技術進歩の貢献とみなす。


よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

成長会計とソロー・スワンの新古典派成長モデルをベースにして考える。


②の労働者の質を高めるなら、労働のインプットを高めることになる(労働を増やすのと同じ効果がある)のだから、成長に寄与する。
⑤高い貯蓄性向はどうか?ソローモデルによると、確かに長期均衡(定常状態均衡)では貯蓄率は成長に寄与しない(長期的成長率は労働人口の成長率と技術進歩率で定まり、貯蓄率からは独立である)。しかし、長期均衡において貯蓄率の高い経済は低い経済より一人当たりGDPはより高い。したがって、いま長期均衡にある経済を考えて、貯蓄率が高くなったとしよう。すると、新たな長期均衡に移行する過程でGDPは増加することになる。その意味で少なくても短期的には成長に寄与するといえる。
③の高い資本係数はどうか?資本係数が高いとは1単位の産出量に必要な資本量が大きいということだ(つまり、資本の生産性が低いということだ)。ソローモデルで、横軸に一人当たり資本量をとり縦軸に一人当たり産出量をとったとき、これらの関係(生産関数)は右上がりの、上に凸の曲線となる。資本係数が上がるということは、この生産関数が下にシフトすることだ。いま、長期均衡にある経済で、この生産関数の下方へのシフトが起こればどうなるか?新たな均衡では一人当たりGDPは低くなる。よって、短期的には(新たな長期均衡への移行過程では)成長率は低下することになる。よって、②や⓹ではなくて、私は③の高い資本係数が「成長率に寄与しない」項目だと思う。

2番目の問いはその通りで、〇でしょう。ソローモデルや成長会計では資本や労働のインプットに帰せられない「残差」を技術進歩と呼んでいる。
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こんにちは!



①経済成長に寄与しないものは以下のうちどれか。

5高い貯蓄性向…多くの人がお金を貯蓄(ストック)に回せば、消費が減り経済が回らなくなる為!

※労働者の質を高める訓練が答えなのではないかと思ったのですが

労働者の質を高めると、生産性の向上につながり給料が上がる(日本の高度成長時代)為、消費も中産階級も増えて、国が豊かになりました。

今は、各企業が人件費を抑える為に、「働き方改革」と言う耳障りの良い言葉を使っていますが、やっている事は「非正規雇用」にシフトしています。その為、いつでも解雇できる体制が整い、労働者の士気と能力の低下が続いています。更に安い海外労働者を入れた為、給料が上がらないという状態が慢性的に続いています。それで、上がった利益を株主(外国投資家)に株主配当で還元している為、お金が国内で回らない状態です。そして、中産階級が消滅し貧困層が拡大しているのが、今の日本の状況ですねぇ。(^▽^;)

②成長会計について、以下の文章は正しいか

「成長会計」とは、生産物(あるいはGDP)の成長を、資本と労働という二つの生産要素の増大によって説明できる部分とそれでは説明できない技術進歩(TFP;Total Factor Productivity;全要素生産性)による部分とに分解する。

という事で、「貢献」ではなく「分解」なので、正しくない!
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この回答へのお礼

わかりやすく丁寧な解説をありがとうございます!

お礼日時:2020/12/06 20:31

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