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カテを迷いましたが、こちらで質問させて頂きます。
今、船(LNG船)に関する本を読んでいるのですが、「冗長性」という言葉が良く登場します。「船船そのものが比較的冗長性のあるシステムとなっていて」とか「目的地まで安全に到達するための高い信頼性や冗長性も同時に要求されている」等、いったいどんな意味なのでしょうか。
イメージとしては、機器類の調子が悪くなっても、バックアップが利く、という感じで捕らえているのですが。ご存知の方教えてください。

A 回答 (5件)

> 機器類の調子が悪くなっても、バックアップが利く、という感じ


ご推察の通りです。冗長性は、信頼性を向上させるための1つの手段です。

例えばコンピュータの世界では、電源が急に壊れても稼動しつづけるように、電源を2つ用意したり、バッテリや無停電電源装置(UPS)を経由したりします。データが壊れた時のために、2か所に同じデータを保管することも、冗長性の1つです。

また、電気の世界では、発電所から需用地(工場など)に電気を送るルートを2つ以上確保しています。普段は要らないのですが、1つのルートが何らかの原因で落ちてしまった時に、ルートを切り替えてう回できるようにしています。電力会社どうしが協力し、「東京電力から送れない時は中部電力から送る」ための設備もあります。

favreさんが自動車で通勤なさっているとします。1台しか所有していないと、バッテリー上がりなどで乗れないときに困ります。でも2台持っていると、片方がダメになってももう1台に乗れます。このように、「普段はムダだけど、いざという時のために持っておく」のが、「冗長性」です。現実にはこんなことはしませんけどね。

LNGタンカーの場合、タンク内部の防壁を2層持つことが、「冗長性」に相当するのだと思います。
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この回答へのお礼

#1~4を見ながら、お礼を書かせて頂いております。

電源やデータのバックアップ。確かに冗長性ですね。
普段は必要ないけれど、いざという時の為に備えておくもの。
まさにLNGタンカーの二重壁も。
外側の壁が役立つ時がくること自体が問題なわけですが、それでも大事故を小事故で済ませることができるわけですからね。
※実は偶然にも、昨日、我が通勤車のバッテリーがあがってしまいました。モヤっていたので、フォグランプをつけて通勤したら消し忘れ。気付いた時はエンジンがかかりませんでした(苦笑)。同僚の車からバッテリー分けて貰って復活しましたけど。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/02/10 13:00

ハードの冗長性がメインの話題になっているようですが通信の世界でも


冗長性が「縁の下の力持ち」の役目を果たしています。
1.通信データの誤りチェック・・余分のデータを付け加えて送ることによりチェック。
 (例)100と200を送るとき和の300を付けて送る。
  受信側で計算すれば伝送誤りがわかる。

2.通信データの自動誤り訂正・・冗長データを増やす事により自動訂正が出来る。

余談ですが、航空機のシステムはすごい冗長性を持たせて信頼性を挙げているそうです。
また、有人宇宙船では一つの事をするのにコンピュータを4台用意するそうです。
常時3台運転で結果を突き合わせ、多数決で出力を出すそうです。1台はもちろん予備です。

いずれにしても冗長性による信頼性向上は表舞台で脚光を浴びる事の無い
黒子の世界です。
だから冗長性という言葉がポジティブな意味での市民権を得る事は今後も無いと思います。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなりました。
人類は、危険性の高い領域に足を踏み入れようとすると、あらゆる角度から、より高い信頼性を求めるようになるのですね。
通信の話、そして航空機の話、大変参考になりました。
>冗長性という言葉がポジティブな意味での市民権を得る事は今後も無いと思います。
これも頷けます。ただ一般市民の間で「冗長性」という言葉が話題となるような世の中にならないこと、これこそが安全で平和な証なのかもしれません。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/02/13 13:29

 工場においては、生産を確保する為に(設備の冗長性を確保すると言っています)



 「待機冗長」と「並列冗長」で設備装置を考えています。

 待機冗長:設備が故障しても、据え付け予備設備に切り換えたり
      予備品で修理して、生産を確保する冗長方式。
      (一般的なバックアップ方式、
       例では#3の方の回答での通勤車を2台用意する方式)

 並列冗長:設備の故障に備え、必要能力以上の複数台を常時
      運転しておき、その内の1台が故障しても必要な
      能力を確保できる冗長方式。
      (一例では#3の方の回答での無停電電源装置を備える方式)

  一般的な工場では、多くを待機冗長でやっていますが、
 瞬断が許されない設備では、並列冗長を採用しています。
 (待機と並列の設備コストと維持コストでは、
  普通は待機方式が安価、しかし信頼度は求められる能力に
  よっては、ロングライフでみると待機方式のほうが信頼度が
  高い場合がある)


 待機冗長では、予備品(予備設備)の点検運転間隔や
 切り換え成功率を考慮します。

 並列冗長では、設備故障時の他設備への波及率(引き倒し)を
 考慮して設備設計・維持をします。

一度、船舶関係の電装品メーカーを見学させて貰った時の説明では
大型の外洋タンカーでは、電気部品レベルで100%予備品を準備して
冗長性を確保しているとのことでした。
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この回答へのお礼

#1~4を見ながら、お礼を書かせて頂いております。
普段意識していないものの、冗長性は沢山あるのですね。
「待機冗長」と「並列冗長」の話は納得です。
船舶の場合は、活躍の場が海上なのでトラブルが起きたときの事を考えると、重厚なバックアップが必要になるというわけですね。
やっと「冗長性」に対するイメージが固まりました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/02/10 13:06

データベースで冗長性があるというと、無駄があるダメな設計であることを意味しますが、このような使い方があるんですね。

「高い信頼性や冗長性のある」なんて妙な感じがしてしまいますね。

回答でなくてすみません。。
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この回答へのお礼

#1~4を見ながら、お礼を書かせて頂いております。
辞書で調べると、「冗長性」って良いイメージの言葉ではないですよね。
冗長:くだくだしく長いこと。「-な文章」
データベースの場合もこれに当てはまりますね。

「普段は無駄でも、いざという時役に立つ物」。工場や船の世界では、そんな意味で使われているようです。
ピンとこない方が他にもいらして安心しました。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/02/10 12:51

>イメージとしては、機器類の調子が悪くなっても、バックアップが利く、という感じで捕らえているのですが。


そんなイメージで問題ないと思います。

冗長性というのはある種の"無駄"のことです。
例えば船にエンジンが1つあれば十分だとします。しかしそれが故障したら立ち往生してしまいますよね。そこで故障がなければ不要だけどもう1台エンジンを積んでおく、といったニュアンスです。
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この回答へのお礼

#1~4を見ながら、お礼を書かせて頂いております。
なるほど、バックアップという考え方でおおよそ合っているようですね。
システムの信頼性を高めつつ、それでも万が一不調になった場合は、直ぐにバックアップに切り替えて、問題なく航行できるようにする。そんな所ですね。
ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2005/02/10 12:46

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