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女性差別や人種差別をあからさまにする人がいますが、なぜこのような人間になるのでしょうか。

A 回答 (6件)

 周囲の協力を得るため、と言うのが適切な表現かどうかはわかりませんが、あからさまにする理由はそれ以外ないのではないかと思います。


 内心の傾向として差別している限りその判断にいちいち公正さを求められますが、自分を差別主義者であると定義してしまえば、自分が思ってもいない事をさも思っているかのように発言し、自分を批判する人を言い負かす事ができます。
 同時に、自分に対して向けられる批判も差別主義者に対するそれになるので、自分自身が批判の対象とはならない。何と言っても自分自身が「自分は差別主義者というほどではない」と思っていますから、代弁者、あるいは弁護しているかのように借り物の言葉を振り回すだけで自分の判断に対する追求をかわす事ができます。
 その意味で、差別的な考えを持っている人は周りの助けを得て、公正であろうとする努力から逃れる事ができます。

 また、想定されている人とは若干異なるであろうとは思いますが、「女性は大切に扱うべきだ」といったそれ自体は悪くないが心得違いをしているような思想の持ち主など、きちんとした考えの下に判断を下しているものの相手にしてみれば不本意な判断を下す人が、偽悪者として差別主義者を装うという場合が考えられます。説明も議論も面倒なので人に見捨てておいてもらうために悪人を装うといったものです。
 この場合も、要はその方が楽だからだと思います。差別主義者がたまに公正な判断をしてもほめられるだけですが、普通の人がたまに差別的な判断をすればたたかれますから。

 結局、(差別などの問題に対しては「差別主義者」に対する問題としてカデゴライズされるため)個々人を対象として対処していない事。個々人を対象としている時でさえ、「差別的思想」を問題としていて判断自体の公正さを問題としていない事が差別的思想をあからさまにするメリットを生んでいるのだと思います。
 もちろん、そのせいで被差別者を苦しめている以上差別者を肯定しているわけではありません。上記した目先の欲につられて公正であろうとする努力を放棄した人たちが差別主義者であると考えています。
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この回答へのお礼

非常に鋭い視点からの御回答だと思いました。
非常に×2 参考になりました。
'何と言っても自分自身が「自分は差別主義者というほどではない」と思っていますから、代弁者、あるいは弁護しているかのように借り物の言葉を振り回すだけで自分の判断に対する追求をかわす事ができます。
 その意味で、差別的な考えを持っている人は周りの助けを得て、公正であろうとする努力から逃れる事ができます。' なるほど!!!!
実は、私の元教官(フランス人。心理学的及び哲学的知識を持っている)が、わざと授業中に差別的表現を使っていたのですが、彼の場合は、hanptyさんの御回答がぴったりあてはまると思います。

お礼日時:2005/02/19 18:56

こんにちは。

現在アメリカに住んでいます。

私がこちらにきて経験したのは人種差別。白人社会ですから、やはり白人以外の人種やまたは外国人に対する差別は結構見てきています。で、私の夫(白人)の両親は白人ですが、かなりの白人主義者です。だから、結構、差別を言ってることに気付いていない事が多く、むかつく事が結構あったりしますよ(笑)

差別をするひとの中には、いろんなひとがいますけど、でも私がいえるのは、まず教養がない白人には差別をするひとが多いです。また、いくら高学歴で学校で差別問題のことを勉強したとしても、自分達が白人であるから他の人種のことなんて関係ないという感じで、いつも自分を他のひとよりも上の位置に置くことで、自分を守りたいひとにも人種差別をするひとがいます。また、田舎に育ったひとで他の人種をあまりみたことがなく、そして、肌の色や生まれた国で、そのひとの性格を勝手に決めてしまうひともいます。要するに心の狭い人間で、また他の人種の文化や習慣を理解しようとする努力もないし、また、理解をする前に、そういった異なった文化や習慣が怖いので、自分が安心できて心地よく思える場所というのが、白人文化と人を見下す位置なんじゃって思います。

でも、それは白人だけとはもちろんいいきれません。黒人でも他の人種でも人種差別をするひとはどこにでもいます。でも、結局、人種差別をすることは、他の人種のことが無意識的に怖いんじゃって思います。それに、やっぱり自分と違うところを認めたくないんだと思います。認めようと努力をするんじゃなくて、認めたくないって、直ぐに拒否反応を起こしてしまうのは、やっぱり自分の信じてきたものや自分の文化や習慣をある意味否定されるのが怖いんじゃって思います。自分を守りたい、自分がいつも一番でいたい、だから、それを否定される物があったりしたら、それが嫌だから、自分がそれを拒否することで、自分を守るって意味なのかもしれません??

私がたまに思うのが、もし、人間に目がなかったらどうなっていたかなって思いました。結局、ひとって目で何かを判断しますから、もし、人間に目が無かったりしたら、どうなっていたんだろうって考えたりすることがあります。例えいろんな文化や習慣があったとしても、目が見えない限りは相手が白人であるか、黒人であるか、アジア人であるかは分かりません。だから、少なくても外見だけで人を判断するようなことはないかなって思います。

それから、女性差別。。。これは、やっぱり昔からの考えが残っているんだと思います。人間ってある意味強いものが勝ち残る、それに力で人を負かすってありますよね。昔からどこの世界の人間も戦争を起こして、他の国を支配して、人を殺したり、そして、力で勝ったものがリーダーになるってありますよね。男性と女性ではまず力的にも男性には劣ります。だから、男性がいつも女性を守るという感じでしょうし、それから男性のほうが勉学においても仕事においても上にたつようになったのが普通になってしまいましたけど、でも、現代は昔とは違って、女性も男性と同じように大学にも行くようになり、仕事もするようになりましたけど、でも、それでもやはり差別はありますよね。それはやっぱり社会で女性の才能を認めようとしない男性に問題があるかもしれません。やっぱり男性はいつも女性よりも上の位置にいたいのかなって思います。それに、やっぱり上の組織とかにいくとどうしても男ばっかりで、女性が圧倒的に少ないですよね。女性が男性よりも頭がいいとは必ずしもいえないですけど、でも、それでも世の中には女性で頭のいいひとはいっぱいいます。けど、それを認めたくないのは、やっぱり男性でしょう。男性と女性はやっぱりある意味考え方が違いますし、それに、男性にとっては仕事のパートナーとかでも男性を好む場合があります(才能とかを別として)。だから、なかなか女性が男性よりも上の位置にいけるかっていうと、世の中がまだ男性社会ですからね。。。なかなか難しいというのが現状でしょう。男にとってはやっぱり女性よりも上の位置にいたいってのがあると思いますから(それは結婚している夫婦をみていても感じられるかもしれません。男性が働いて、女性は育児と家庭の仕事をする、でも、女性が仕事をして、男性が育児と家庭の仕事をするって「普通」だとは思われないですからね)。やっぱり昔からの性別のイメージもあったり、文化や習慣で信じられてきたものがありますから、例え男女平等と法律で決められていても、それが実社会の中で本当に実行されるためには、まず、それが出来るように平等に扱うことや扱われることに慣れ、それに対して不服に思わないように出来ない限りはずっとそういう考えは変わらないと思います。

結局、差別をしてしまうひとは、他の人から自分を守りたいっていうのがあるんで、差別をしてしまうんだと思います。差別をするひとというのは、心が狭く、弱い人間で、客観的に物事をみる目が養われていない自己中な人間かなって、個人的には思います。他のひとの立場にたって物事を考えず、人の気持ちを理解しようとする前に、まず自分が「一番正しい」と信じたいからそういう結果になってしまうのかもしれません。
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この回答へのお礼

丁寧な御回答有難うございます。非常に参考になりました。私も現在海外(ヨーロッパ)で生活していますが、おっしゃるとおり、'まず教養がない白人には差別をするひとが多いです'。それから'黒人でも他の人種でも人種差別をするひとはどこにでもいます'。
'自分を守りたい、自分がいつも一番でいたい、だから、それを否定される物があったりしたら、それが嫌だから、自分がそれを拒否することで、自分を守るって意味なのかもしれません'。やっぱりそうですよね。

お礼日時:2005/02/19 18:43

一言で説明するのは難しいですが、社会心理学ではステレオタイプ(固定観念)とソーシャル・ラーニング・セオリー(SLT、社会的学習論)によって説明する事が多いと思います。



ステレオタイプは個人の性格などをその人が属するグループ、又はカテゴリーの社会的傾向によって判断する、例えば女の人は家で家事や育児をするものだとか黒人は体力あるけど頭悪いから労働者向きだとか(これは極端ですが)、まぁ悪く言ったら偏見です。
ステレオタイプは誰もが皆持っているものであって、使い方(?)によっては素早く相手の事を理解出来るのでいいのですが、逆に悪用(?)すると差別へと繋がります。それにステレオタイプはいつも正しいわけではありません。

TLTでは、人は一つの大きな集団の中にいるとその集団を自分を含むインナー・グループ(IG、内部集団)とアウター・グループ(OG、外部集団)に分けると主張します。質問者さんも心当たりがあると思います。
そして、IG内では皆で助けあい、自分の居場所を確保すると共に、お互いの自尊心(これが重要、誰だって自分はダメなやつだとは思いたくありません)を高めあいます。そして、OGの欠点やミスを目ざとく見つけようとする(まぁ、そうしないまでもOGの不完全なところを目の当たりにする)事によってもIGの自尊心を高めようとします。これが度を越すと差別意識になるわけです。自分より劣っているものたちがいると自身を思い込ませる事で自尊心を高めようとするわけですね。

人間性心理学の権威・ロジャーとマスロウは共に人はセルフ・アクチュアライゼイション(SA、自己理想の実現)を目指すととなえていますが、これは人が生きていくうえで必要なもの・欲するもの、身の安全・衣食住・人とのふれあい・夢の現実などを順に獲得していき、最後SAに達した人は人生何が起きてもバラ色、というものです(そりゃ、欲しいもの全部持ってるんですから。実際SAに達する人はまれですが)。その中に自尊心も含まれているので、どうしてもその必要性をかなえるために差別という手段をとってしまう人がいるのでしょう。逆に、他の事で自尊心を満たせる人は一段階上の必要性を満たそうとするので差別する事には目もくれないという事でしょうか。

ここで記したものはそれぞれ簡単にしか説明してないので(それに心理学者達が正しくないときもあります。これらのアプローチで差別すべて説明できるわけではありません)、もし興味がおありでしたらその分野の本などを参考にするとよいかと思います。
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この回答へのお礼

詳しい御回答有難うございます。非常に参考になりました。

"逆に、他の事で自尊心を満たせる人は一段階上の必要性を満たそうとするので差別する事には目もくれないという事でしょうか。"

ごもっともだと思います。つぼにはまる一文です。

お礼日時:2005/02/19 18:35

まずは余談から。

苦笑
海外では、例え平等を唱えているアメリカでさえ、障害者への差別と女性差別こそ取り沙汰されていませんが、人種差別は今尚続いています。人種差別をしない事を唄っている国だけに、マスコミが取り上げる機会が多く、耳にする事も多いですね。
ここメキシコでもアメリカと同様に障害者への差別は無いにせよ、人種よりも貧富による差別はハッキリとあります。ただ、差別している側もされている側も別に気にせず、それが当たり前と言う社会構造にもなっています。これはイギリスの貴族階級と労働者階級の間での差別と同じ感覚にもなっています。彼らの感覚の中ではそれは公共的にされている区別と呼ばれるものだったりします。同じ生き物の中に区別の線をいれられるのは宗教的な背景から来ているものだと言う事も観点に入れなければいけません。

さて、自ら無宗教者と唱える日本では?
殆どの人が中産階級で、義務教育の中に道徳の時間を持つ無宗教者の日本人にとっては、それらの差別や区別をする人がいる事が大変不思議に見えるでしょうね。元々日本人が持つ神道でも、伝来された仏教でも差別や区別をするどころか、どちらかと言えば万物に同化する平等的な感覚がありますものね。

その方が日本人ならば、単純に自分が見下す相手を得る事で、自分の居場所を確保したい気持ちがあるのだと言えましょう。道徳教育も日本では偏っていますので、その教育を受ける側の知識が偏るとその様な方になるのでは無いでしょうか。

再び余談ですが、見下す相手を得て自分の立場を確保すると言うのは、中国本土では当たり前の感覚であったりもします。私も出張で中国へ行った際に目の当たりにしましたが、それは強烈でした。しかし彼らには当たり前の感覚なのです。

結論的に言って、その方が持つ宗教観、育たれた背景、受けた教育によって理由が微妙に異なってきますので、これと言って、なぜその人が差別をあからさまにするのかは一言では語れません。

参考にされるには長すぎる回答でしたか?
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この回答へのお礼

詳しい御回答、有難うございます。参考になりました。
次のパッセージが特に印象深かったです。
'見下す相手を得て自分の立場を確保する'

お礼日時:2005/02/19 18:31

まちがった知識をもった人や、その人種などの知識をもっていない人でしょう。

知らないことへの恐怖から差別の態度をとることになるのでしょう。

たとえば、今いきなり姿形が人間と全然ちがう宇宙人がやってきたら、なにもわからないがゆえに、こわがったり、いやがったりするわけですよね。
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この回答へのお礼

そうですね。'知らないことへの恐怖'はきっと関係していると思います。

お礼日時:2005/02/19 18:24

自分に能力が無く不安だからなのではないでしょうか?

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この回答へのお礼

ズバリ、だと思います。

お礼日時:2005/02/19 18:21

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