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魯迅「故郷」は、建物が売却の決まった故郷を訪れ、
残置物を処分することにまつわる物語です。
少しでもお金にしたいので、勝手に持ち去れる事を警戒はしています。

そんなある日、雇い人の息子だったルントウが現れるのです。
作者にとっては、お気に入りの遊び仲間でした。
暮らし向きの楽ではない事を知らされ、作者は母親と相談し、
「持っていかぬ品物はみんなくれてやろう」という気持ちになります。
そのルントウの選んだモノは、
テーブル、椅子、香炉など。
その他、わら灰といったものでした。
ルントウは、作者たちが故郷を去る日に、再び来て、貰い物を運ぶのだと言っていったん戻ります。

この灰の中に、椀や皿などが隠されていたのです。
それは故郷を去るまで連日やってきたヤンおばさんが発見しました。

作者は、ルントウについて
「すいか畑の小英雄の面影は元は鮮明この上なかったが、急にぼんやりしてしまった」
と悲しみの思いで振り返っています。
こうした感情の変化は、ルントウが、
灰の中にモノを隠した「不正」に対してとも取れるのですが、
ここで疑問も湧きます。

「みんなくれてやろう」と作者は考えていたのです。
それなら、ルントウは、灰の中にモノを隠す必要も無かったのではと思います。
堂々と、椀や皿もほしいと言えばよかったのです。
それなのに、こそこそと灰の中に隠したりしました。
その「不正」を見つけたヤンおばさんにも作者は
「いいや、皆、ルントウにあげたのだよ」と言ってもよかった気がします。

あるいは、好きなものはどれでもあげると言ったのに
灰の中に、幾つか隠すというようなこそこそした態度に対して
悲しみを覚えたのでしょうか?

読書経験のある方、この謎を教えてください。

A 回答 (1件)

青空文庫のテキストで読む限り、皿小鉢の十幾枚を灰溜の中に隠したのは、豆腐西施だと読めるように思います。

豆腐西施が、その罪を閏土に擦り付けようとしたのだと思いますが・・・。

青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/001124/files/4293 …
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この回答へのお礼

ありがとうございました
私は
学校教科書(中学生向け)を読んでいるのですが、
青空文庫を読んでみて和訳に開きがありますね。
「あの美しい記憶が薄らぐことが何よりも悲しかった。」(青空文庫)
これが、教科書では以下のごとくです。
「すいか畑の銀の首輪の小英雄(ルントウを指す)の面影は、元は鮮明この上なかったが、今では急にぼんやりしてしまった。」
となっています。

悲しかった、ぼんやりしてしまった

この理由として
ルントウの昔と今の姿のあまりに大きな違いに対してともとれなくはないです

お礼日時:2021/05/08 16:27

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