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ラジカル重合の時に、ラジカルを安定させる官能基がついていると停止反応として再結合が起こりやすいと教科書に書かれていました。

ラジカルを安定化させる官能基は所謂、ニトロ基のような電子吸引基だと解釈しています。
安定化することで不均化よりも、再結合の割合が増えるのはどういった理由があるのでしょうか。

A 回答 (1件)

>ラジカルを安定化させる官能基は所謂、ニトロ基のような電子吸引基だと


>解釈しています。

ラジカルの安定性は、電子吸引、電子供与などの性質よりも
共鳴安定化の方が大きく寄与します。

Qe値というのをご存知ですか?
Q値は共鳴安定化の度合いをe値は電子密度の指標です。
ラジカル重合のしやすさは、共鳴安定化の指標であるQ値の
影響を受け、大きいほどラジカル重合しやすくなります。
e値の大きさでアニオン重合生なのか?カチオン重合生なのかが
決まります。

停止反応において、再結合はラジカル同士の結合なので
大きな立体障害がなければ、活性化エネルギーが非常に低く
不均化は水素引き抜き反応なので、再結合に比べ
わずかながら活性化エネルギーが大きい。

安定なラジカルほど反応選択性が出るので、
少しでも活性化エネルギーの小さい再結合の割合が
増えるのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
Qe値、聞いた事あるくらいでした。

自分でも調べてみようと思います。

お礼日時:2021/06/01 20:22

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