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人類がアフリカで200万年前に誕生して、それがヨーロッパ、アジア、アメリカへ渡ったとします。各地に広がる段階では、まだ話し言葉は存在しなかったのでしょうか?もし人類誕生から話せてたら、世界中の言葉の文法がほぼ同じになると思うのですが?

A 回答 (1件)

そうですね。

例えばオーストロネシア語族と呼ばれるグループがあります。東南アジアに広く分布している言語の多くがこれに属する(同じ言語から枝分かれした)と考えられていますが、この言語の大本はどこかというと台湾島であることが知られています。同じ語族ですが、台湾島内の各部族同士の違いがフィリピンの島やらミクロネシアの島で話されている言語間の違いより大きいので、これらの言語が台湾島から東南アジアに広がったと考えられています。
ところが台湾島に現生人類が到達したのは4万年前(早くても5万年前)と考えられていますから、言語が広まったのはそれ以降でしょうし、台湾島→東南アジアという流れは、人類が広まったであろう東南アジア→台湾島あるいは中国大陸→台湾島という流れにまったく沿っていないように見えますから、(言語が)人類拡散とともに広まったというわけではなさそうです。

アジアの言語について簡単に話すと、東南アジアに広く分布するオーストロネシア語族の北に中国語を含むシナ・チベット語族がいます。名のとおり中国とチベットです。その北にチュルク語族がいます。チュルクというと聞きなれないですがトルコと同じ語源の単語です。チュルク語族には(あまり支持されていませんが)モンゴル語や、アイヌ語を含むオホーツク界隈の言語や、韓国語・日本語も広くこれに属すると考えられています。民族ジェノサイドが現在進行形のウイグルのウイグル語も、このチュルク語族ですので、日本とも遠い親戚のような言語の人たちなのです。
話がそれましたが、西に目を向けるとインドから向こうが有名なインド・ヨーロッパ語族ですね。聖書で有名なセム語やらハム語やらもここです。エジプトの言葉もここです。個人的にはシナ・チベット語族もこれに通じるものがあるのではないのかという気が(素人ながらに)するのですが、そのようなことを言っている人はいないようです。
このあたりの分布は、人類拡散の痕跡でもあるような気がしますね。

拡散と言語の結びつきが強いのはアメリカ大陸で、ネイティブアメリカンの言語の多くが中国語との強い結びつきを示しています。アメリカ大陸へ人類が到達したのが1万2千年くらい前の最終氷期の終わりに中国大陸側からベーリング陸橋と考えられていますので、それを裏付けるような形ですね。(ちなみにかなり少ないですがバイキングと関連のある言語ではないかと言われるものもあるようです)
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この回答へのお礼

解決しました

めっちゃ詳しくありがとうございます。学者さんですか!何度か読み直し理解するようにいたします。

お礼日時:2021/07/31 19:54

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