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ニートの意味を調べてみたら、国別でここまで違いがありました。

元々はイギリスの労働政策において出てきた用語で、ニートはNEETで、英語の新しい言葉(造語)です。これは「Not in Education, Employment, or Training」の頭文字をつなぎ合わせたもので、「教育、雇用、職業訓練のいずれをも受けていない人」を意味しています。日本では、労働力人口のうち通学(職業訓練)していない者や、通勤(会社務め)していないものを無業者と呼称。

イギリスは階級社会といわれるように、上流階級(王族、貴族、資本家、大地主など)、中産階級(中小企業経営者、医者、弁護士、大企業エリートなど)、労働者階級が厳然と分かれています。
どちらかというと、炭鉱などで働く非白人の労働者階級の若者が社会貢献しないことで、呼ばれるようになりました。
日本の場合、辛うじて皇族は残るものの、上流階級は戦後の身分制度廃止や財閥解体で没落し、貧しい労働者階級が平等を勝ち取ったという経緯があります。田中角栄が掲げた一億総中流社会(サラリーマン化)となった日本では、労働者階級の中でも貧困家庭の若者を指してニートが生まれるというような認識は持ちません。(中には奨学金裁判などもありますが。)
寧ろ、平等になったのに出て来た新たな上流階級(経営者や大企業の重役や地主)の子供を指します。
逆に、労働者階級で職がなく貧困にあえぐ子供には、失業手当や生活保護受給など高待遇が整備されているのが日本です。

A 回答 (1件)

>英国の上流階級はニートではなく、ノブレスオブリージュが労働なのですか?



はい、その通りです。欧米の権利とか平等の論理には必ず土台として「社会を維持発展させる能力を持つこと」が前提になっているからです。

まず、フランス革命以前の欧州では平民が参政権などの権利を得ると同時に徴兵の義務を負っています。徴兵が男性だけだったのは当然ですが、その分女性には参政権が与えられませんでした。

つまり「社会を維持する義務を負担しない者には権利はない」と言う原則です。

イギリスにおいては、長らく徴兵制を取らず志願制をとっていました。イギリスが徴兵したのは第一次大戦から二次大戦までの間で、これはだんだんに平民に権利を付与するとしても貴族と同様にノブレスオブリージュを自由意思の発露としていたからです。
このような自由意思によるボランティア精神こそが「イギリスは紳士の国」と呼ばれる所以です。

上記の説明を踏まえると、日本においてもイギリスにおいても「社会を維持する負担や訓練ができない環境に無いのにそれを行わない者」をNEETとしているわけです。

イギリスの上流階級は「労働」はしていないかもしれませんが、資本を投下したり、会社を経営したり、国家的な価値がある自分の財産(城など)を維持管理したりしています。
 イギリス王家はほぼ全員軍役があり、エリザベス女王も軍歴を持っていて、それがイギリス国民の尊敬を集める理由の一つにもなっています。

日本の皇室は、軍隊を持たない国であることから、学者になることがほとんどで、上皇は魚類学者として「ハゼの種類の解析パターンを発見」という大きな功績をもっています。

上流階級は労働はしなくても「社会の維持発展に貢献する」何かを行っています。能力もあり環境も整っているのに、それをしない者がNEETです。
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