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大学院生の学費では研究するのには全然足りない、つまり赤字のようなイメージだと聞きました。となると講座が大学院生を獲得するために頑張るのはなぜですか?どのようなメリットがありますか?研究の実績を上げるためですかね。

A 回答 (5件)

大学のセンセイってのは黒字とか赤字とかでやってるわけじゃありませんから。

そもそもの話、どこかの教授になれるくらいの地頭の持主なら民間企業行ったほうがずっと稼げます。自分の好きなテーマで研究できるからこそ、決して労働条件としては恵まれてはいない大学という組織にある意味しがみついているのです。

金儲けのためではなく自分の好奇心で進めている研究テーマを、一緒に興味持って進めてくれる人がいるのは純粋に嬉しい、同好会みたいな側面もあります。これが大前提です。

ただしお金のことを完全に無視できるわけでもないです。

一般に、研究室に院生がいると、一人あたり年間いくらというかたちで大学からお金が入ってきます。もっとも、その入金額より、院生の消費する研究費のほうが桁違いに多いのが普通です。

しかし、とても出来のいい院生は、下手な研究員より研究を進めてくれます。研究員一人雇うのに給料と社会保険合わせて年間400万円以上必要ですから、そんな人を獲得できたら儲けものです。

そこまで優秀でなくても、実験機器のメンテナンスとか、あるいは生物系で実験動物とか扱ってるとどうしても世話のための人手が要ります。そのために補助の人を雇うと、パートでも年間100万円か200万円ほど飛んでいってしまいます。

欧米なら博士課程の院生には給料出すところ、日本じゃ授業料払わせた上にタダ働きの労働力として使っちゃってることは多いです。もっとも日本でも有力大学を中心に、博士課程の院生には給料出すようにしようと、金額は十分とは言えないですが徐々に事情は変化しつつあります。一部には欧米並みに自活できる程度の金額払うところも出てきました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD293C90Z20 …

あと、個々の教授や准教授は院生ほしいと思っていなくても、大学全体あるいは研究科全体としては、定員充足率というのが問題になります。

国立大学だと学生の払う授業料よりも国から給付される運営費交付金という補助金のほうがずっと多額で、大学の収入の大黒柱となっています。私立だと授業料のほうが多いですがそれでも無視できない金額の補助金が国から入ってきます。これらの補助金、大幅な定員割れが続くと金額カットされます。

なので、あまりに院生が来ないと個々の先生は肩身の狭い思いしたり、もっと頑張れと圧力かけられたりすることもあるのではと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます、

日本じゃ授業料払わせた上にタダ働きの労働力として使っちゃってることは多いです

こちらなのですが、雑用をやらされる感じですかね?

これを防ぐにはどうしたら良いですかね?

お礼日時:2022/08/08 19:35

そもそも日本の理系大学院は基本的に大学院生=タダ働き要員になってる大学がほとんどで、博士課程の学生なんて大学によってはよっぽど教授よりも具体的な研究テーマについて考えてるところも結構あるから。



欧米のトップ大学院の博士課程なんて、基本的に生活費を含めて奨学金をだしていくところ。その金は教員がとってくる研究費やTARAなどの大学の学部授業を手伝うことで発生する予算とかで賄ってます。

日本のアカデミアは人件費を舐めすぎ。
コロナとかGo TOなんとかなどの予算でお仲間に配る時の人件費は時給1万とか普通に出るのに、そういう慢性的に必要な経費は公金なのにブラック企業そのものなので。

以上。
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講座は大学院生を獲得するために頑張っているのではありません。


 基本的には、例えば理学部なら真理の探究、工学部なら新しい技術の探究のために研究に力を入れています。
 その為に結果を出してくれる例えばポスドクのような博士研究員を常時雇えれば研究は進むでしょうが、それができるのは大きな研究委を持っている一部の研究室だけです。ほとんどの研究室はそこまでの予算を持っていないので、有給の研究者を常時雇うことができません。
 その一方で、大学では他の回答者も書いているように、学生教育の一環として学部の卒業研究や大学院生の教育として一定数の学生を配分して卒業研究等の指導をするとともに、研究室の研究の一端を担ってもらっています。
 結果的に学生を各研究室で配分するにあたり、優秀な学生からそうでない学生まで配分されます。
 この際、特に一流大学の理系学部では多くの学生が大学院に進学するので、講座が大学院生を獲得するために頑張るの必要はありません。来た学生を指導する傍ら、研究を担ってもらうだけです。
 但し正直に言うと、例えばそれほど大学院に進学しない大学では実質的な研究の任相手が少ないため、大学院生の獲得に頑張る必要がある場合もあります。配分された4年生の卒業研究を指導しつつ、大学院を勧め、学生がその気になれば、たとえそこまでの能力がなくても(とことんダメな学生には勧めませんが)勧めることはあります。
 研究の業績を上げるために、大学院生を獲得するために頑張るというのとはちょっとニュアンスが異なるのですが、そうなっている一面がある場合はあるでしょう。
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研究室が学生確保を頑張る????? まさか,戦力にならない学生を何人引き受けても成果は出ないです。

そんなことするより教員が研究した方がいい。どういう大学で,そういう学生獲得の競争をしているのでしょう。理解できませんけど。多くの大学では卒論の指導は教育上の仕事なので,全研究室で不公平が無いように,均等に配分します。それぞれの先生は,学生がどんな能力を持っているかとは無関係に,按分した学生の面倒をみる義務があるというわけ。しかし修士に進学するのは,戦力しかあり得ません。戦力外をわざわざおだてて進学させようとしても,まず修士入試で合格るすとは限らないし,卒論をさらに発展させた戦力になるとは限りません。人数だけを集めるような愚かなことをする先生はあまり僕の周りにはいません。
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研究にただ同然の労働者を集めるため。

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