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王権神授説は何をきっかけに、どのような目的で広まったのでしょうか?

A 回答 (4件)

ヨーロッパの17世紀頃でいえば、もう、教皇の権威で社会が統制できる状況でもなく、各地の封建領主がそれぞれの地を統制するだけの政治社会制度ではうまく社会の運営ができなくなっていて、もっと広域の地域を強い統制力でコントロールし、制度を築き、官僚制支配のような体制があることが、社会的な安定と発展にとって好ましいというのが、商業、貿易、産業いろいろの面での要請となって、絶対王制のような仕組みが社会的に歓迎されたのでしょう。


その絶対王制のトップが、主要領主の利害や意向で右顧左眄するような状態だと、一国というよりも一種の任意連合や一時的同盟のようになって、もとの封建時代に留まります。 教皇権の絶対性を認めれば、王制の政治体制が不安定になるのは避けがたいです。
絶対王制のトップは「不可侵の絶対権威を誇示する」ことが社会的要請であったのでしょう。 その「王の不可侵的絶対性」を認める教説や論拠のようなものが必要な感じになって、そういう主張をしてくれる論者の意見を王が利用し、多くの人もそれで社会の安定と権威付け、統制強化ができて、権力機構が強固になり、他国に抗し、他国をしのぐ勢力隆盛が起きれば、これを受け入れたのです。
家父長制でトップの権威が強いことや長子相続制が望まれれば、社会が家父長制や長子相続制を強固に支持するのと、基本的には同じです。

社会経済がさらに発展して、裕福な産業資本家が育ってくるようになると、絶対王制も不都合になるので、議会制のような利害関係者の意向を採り入れる制度が望まれて、絶対王制も、それとセットの王権神授の思想枠組みも食らわれる事態に変わっていきます。
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王権神授説は何をきっかけに、


 ↑
キリスト教の布教がきっかけです。
当初は、どこの国も禁圧していましたが
やがて、利用するようになりました。



どのような目的で広まったのでしょうか?
  ↑
王様はどうして威張っているのだ。
どんな根拠があって権力を持っているのだ。

そういう疑問に応えるためです。

王様の権力は神から与えられた
モノだ。
だから、絶対だ、逆らうのは許されない。

こうして、絶対王政を理論的に根拠づけた
のです。

かつて、日本でも将軍は天皇によって
任命されました。
これも似たようなモノです。
大勢の人々を納得させるためには、このような
理屈が必要になるのです。

現代の日本でも、総理大臣は天皇が任命
しますが(国会は指名)
これもその名残です。
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西欧の中世は、ローマのカソリック教会が「神の代理人」として絶大な権威を誇っており、その権威には、国王すら従属せざるを得ないほど、各国の国民を精神的に支配していた。



その後、ローマ教皇の権威が弱まり、国王の権威が相対的に高まったとき、国王も「神の代理人」であることが国民支配の重要なポイントになった。長く「神の支配」に慣れ親しんだ国民には、ローマ教皇のような強力な「神の代理人」が有効であることが明らかだったからだ。

そこで登場したのが「王権神授説」だ。
この理論で国王は「神の代理人」であるという国民支配の正当性が担保されることになった。それがいわゆる「絶対王制」の誕生だ。
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(7) 絶対王政と王権神授説 近代国家の原型【ゆっくり解説 政治】 - YouTube


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