![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/pc/qa/question_title.png?5a7ff87)
気象を専門としています。地震のことは正直なところよくわかりません。地震雲の掲示板で目撃されている「地震雲」は、かなりの比率で飛行機雲(できたばかりのものもあれば、時間が経過し変形したものもある)であるようです。気圧配置、高層の状態から、巻雲や暈が発生しやすい状態のとき「地震雲目撃」報告が増えます。
地震雲でないということは言えるのですが、地震雲のこと(生成メカニズムなど)をあまり知らないので、地震雲である ということが困難です。
地質学に詳しい方、地震雲って実在する可能性ありますか? 雲が大好きで、本当のことがどうしても知りたいと思っています。地震雲は存在してほしいですが、巻雲や飛行機雲を地震雲と言う人が多く、残念であり、これがまた、何故か耐えられません。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
Webなどでかかれている地震雲、このほとんどが地震と無関係に発生する雲である、ということに関しては私も同様に考えています。
地震雲を論ずるなら、最低限、雲の発生に関する気象の知識が必要なのに、それを感じることはほとんどないです。地震雲ですが、次のような説があります。
”地震を発生させる断層が動く前に、局所的な崩壊が発生し、それによって発生した物質が上空で雲を形成する。”
個人的にはまだ仮説であると感じています。岩石の崩壊が原因なら、微小な地震として観測される可能性がありますが、微小地震と地震雲の因果関係が十分示されていません。
また、局所的な崩壊が原因なら、震源域が深い地震や海底の場合は雲が形成されにくい可能性もあります。また、強風の場合は発生しにくいとも考えられます。ですが・・・検討する条件がほとんどないです。
個人的には、”地震雲”という言葉だけが独り歩きし、必要以上に恐怖心を煽る結果になり、まともな研究につながっていないのが残念に思っています。
感謝致します。大変参考になりました。鹿児島に残る言葉だったかな?と思います。”我々は理論にしたがわず”--地震はないという発表にしたがって、突然起こった地震に命を落とした方々。今の福岡は、何も頼るものがない状況です。雲で何かを知ることができればと、真剣に見るのですが、世間は飛行機雲を見て、大地震が来る! と騒いでいる状況です。もう少し何とかする必要を感じます。市民の為の、切り口の違う地震研究を早急に充実させる必要を感じています。
No.6
- 回答日時:
No.4さん、書かれているくものことですが、普段いくらでも見られることです。
○風がありながら流れない雲
風は、たとえばある高度だけ無風に近いことはいくらでもあります。また、高度が高いと見かけの動きはゆっくりになります。低い高度の雲が流れていると、動かないように見えることがあります。また、雲は次井次に発生し、また消えてゆきます。風が上下に波打つように流れているとき、上昇する部分で雲が発生し、下降部分で消えるため、動かないように見えることもあります。
○飛行機雲の高度
飛行機は国内線の7000m程度から国際線の12000以上まで、さまざまな高度で飛びます。飛行機雲のできる条件があるため、この範囲よりは狭いこともありますが、それでも高度は違います。国内線の7000mでは出来なくて、10000m以上で出来ることは十分ありえます。
また、航空機の高度が違うので、飛行機雲が交差するのは良く見られることです。
○動きの違う雲
大気の動きは、高度によって大きく違うことがあります。地上と上空とで風向きが違うのは珍しくありません。と言うより、常に発生してます。また、速さも違います。また、上空の雲は見かけの動きが小さいので遅く動くように見えます。
雲などの高度、これは気象を仕事にしているような人でも簡単には判断できません。真上近くなら重なりで高低差があることがわかりますが、斜め上の雲をみて高度を判断することなど、一般の人には無理です。極端な話、季節によっては1kmと10kmでさえ、判断できないこともあります。
このため、不思議な動きをしているように見えることはいくらでもあります。
私は地震雲を否定はしませんが、現状では気象のことを十分調べないで地震雲、と騒いでいる例があまりにも多すぎると思います。
”統計的な証明があれば”というのは、私もその通りだと思います。統計的な裏づけがあれば、それを元に科学的な理論へ結びつけることもしやすくなるわけですから。
皆様ありがとうございました。色々考えさせられ、考えが大分まとまってきました。私は地震雲の存在、ほとんど無いと感じています。しかし否定する科学的根拠がなく、存在を否定できません。結局のところ「わからない」というのが一番正確だと感じます。そんなこと今ごろわかったの・・と言われそうですが、この回り道がけっこう楽しいんです。また、地震雲が、ないと思い込んだ場合、万一発生したときに大切な現象(地震雲に限らず、未知の微細な現象)を見逃して悔しい思いをしてしまいそうです。ですので結局、地震雲を探してしまいます。しかし、地震の影響で空を観察する回数が増えているんですよ。巻雲と飛行機雲の観察ですけど。また、変な疑問をもったときにはよろしく御願い致します。
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_06.png?5a7ff87)
No.5
- 回答日時:
No4.さんへ。
1. なぜその高度で風があるとわかったのでしょうか。それから、同じ速さで雲が流れたら、地上からはなれるほど動いていないように見える点はよろしいですよね。
2. 確かに飛行機が飛べる範囲は決まっております。だからいえる事は、「同じ高度にあるはず」ではなく「一定の高度範囲にあるはず」という事です。ちなみに、東京は近辺に空港があるので、その範囲は広い事もおわかりいただけるかと思います。
3. 飛行機雲だとしたら、クロスするのは当然ですね。クロスしなくても十分あり得る事です。
4. 飛行機の通過から、飛行機雲ができるまでには時間がかかります。塵が雲粒になるまでの時間と条件が必要です。仮に、飛行機が排出した塵があったとします。この段階では、地上からは見えません。周辺の気象状況が変化して、雲ができる気温と気圧になったとします。わずかな時間で棒状の雲が出来上がりますね。
5. そうはいっても、本当にそれが地震雲かもしれません。観測してみましょう。まずは、この前の茨城の地震の前に同じものがあった事、それ以来地震雲が発生していないこと等々。でも、2ヶ月は長いですね。2ヶ月以内でいいのなら、地震発生し得る期間が長過ぎて、統計的な証明は難しくなりますが、がんばりましょう。
6. 私は、理論的な証明ができなくても、統計的な証明ができれば信じますよ。もしだれかがデータを集めていただければ、計算くらいはお手伝いできるかもしれません。
データがあつまると是非関係を調べたい気持ちです。
しかし、このデータがバラバラなんですよね・・
今回、私のいる福岡でも珍しく地震がありました。また、いつ大きな余震がきてもおかしくない状況です。
ですので、この貴重な機会を大切にしたいと思っています。調べて、なにも関係がないということがわかれば、それも収穫ですし。現在、気圧・潮汐・雲・地下水 と地震の関連に興味があり、データを集めています。
貴重なお時間、ありがとうございました。
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_09.png?5a7ff87)
No.4
- 回答日時:
実際に風がありながら流れない雲、
飛行機がものすごく下で
その上はるか上空に飛行機雲のようなものが浮かんでいる。
飛べる範囲は決まっているから同じ高度にあるはず。
雲がクロスになることもないはず。
普通なら雲はみんな同じように風の向きにそのまま流れますよね?
ところが10分ぐらいで一つの棒状になっていく
どうしてなんでしょうか?
みんな同じように向きが同じ、それも一定間隔に並んでいる。
これらここ2ヶ月以内の東京の空で見ました
この回答への補足
あ、こちら福岡です。東京の空を現実に見ることがありませんのでよくわかりませんが、きっと、それらしい雲だったのでしょうね。地震雲は雲の向き(北西から南東)などのように雲ののびる方向の情報が重要だと感じています。
参考までに・・
地震雲をきっかけにして、空(気象)の魅力にとりつかれる人もきっと多いと思います。空の現象にはすべて理由があります。私もそうですが、ひとつひとつ疑問を解明していくと楽しいですよ。必ず発見があります。ただ、情報源は本からにした方が正確でまちがいが少なくてすみます。地震雲については、残念ながら研究が進んでおらず、いろいろと手を尽くして勉強中です。因みに、気象の書籍「お天気の科学」小倉 義光は、気象防災面から書かれた内容で、堅苦しくなく、読みやすかったですよ。ご回答に感謝しております。
No.3
- 回答日時:
私もみなさん(質問者さん,No.1/2の回答者さん)と同意見です。
もし本当に地震雲があるのなら,これは便利でしょうから,研究する価値はあるかもしれませんが,「地震雲教」の信者の人は,No.2さんのおっしゃる統計的な検定すらクリアできないデタラメな主張ばかりして,かえって信頼性を損なっているように思います。
自ら研究の道を狭めていることに気づいていない。
そもそも,地震雲の定義自体,明確なものがないわけですから,きちんとした検証をしたくてもしようがない。
結局は後知恵なんですよね。
つまり,何か目立った特徴のある形の雲が見えて,その後に地震が起これば,それは地震雲である…としかいいようがありません。
しばらく前に,別の質問で回答したのですが,その質問者さんにはあまり通じなかったようです。
「質問:東京近辺にに大きな地震が?」
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1299905
お礼欄で「一理ありますよね?」と書いて,追加回答するヒマも与えずにさっさと締め切ってしまいました。
また,別の「地震雲を見た方はおられますか?」という質問で,地震雲の定義を補足するように書いたら,こちらも一方的に書いて締め切られてしまいました。
この「定義」だと,まさに飛行機雲にぴったりだと思うのですが。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=991444
あんまり正面から突っ込まれてボロが出るのが恐いのでしょうか。
ちなみに,「住民ハ理論ニ信頼セズ」は地震ではなく,1914年の桜島の噴火のときの話です。(火山性の地震はありましたが)
詳しくは,たとえばこちら。
「桜島爆発記念碑」
http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~oyo/volcano_r. …
うまくまとまりませんが,このへんで。
参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1299905,http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~oyo/volcano_r. …
いやはや、便利な世の中になったと思いませんか? 知らない方が質問に答えてくれて、情報までいただける。私の記憶、、桜島の事例だったのですね。勉強になります。教えてくださったページゆっくりと拝見させていただきます。「地震雲目撃」、せめて「○○○らしきものを見た」くらいの表現の方が、カワイイのにですね。ありがとうございました。
![](http://oshiete.xgoo.jp/images/v2/common/profile/M/noimageicon_setting_06.png?5a7ff87)
No.2
- 回答日時:
>”地震を発生させる断層が動く前に、局所的な崩壊が発生し、それによって発生した物質が上空で雲を形成する。
”確かに、このような説がありますが、局所的な崩壊が地表で起きない限り、物質は上空に行かないのでは?もしそれを仮定しても、あんなに拡散しないまま上空に行くことが統計力学的におかしいのでは?
ちなみに、こういったことを理論で証明できなくても、統計的に証明することが出来るかもしれませんが、以下の調査が必要でしょう。
1. 地震雲を定義する。その他の雲と明確に区別する。
2. 地震雲がおきたときのその直下での地震の発生確率が地震雲なしでおきた地震より有意に高いことを観測する。(ただおきればいいのであれば、日本は毎分のように地震が起きているので、証明にならない。)
3. 出来れば、地震の多くが、事前の地震雲を伴うことを観測する。
こういう研究を経ないカルトに少なからずの人がすがっているのを観ると、科学的素養のない人が多すぎる国の行く末を案じますね。地動説を信じなかった教会みたいですね。
お礼おそくなりました。一回送信しましたが、うまくいってなかったようです。
たしかに、地下から出てくる物質が、水蒸気凝結に関与するほどの濃度でうまく上空に輸送されること・・なかなか難しそうです。地震雲の定義をすると、お目にかかったことがないような雲か、飛行機雲や巻雲、ジェット巻雲などになってしまいますね。ご回答に感謝しております。
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