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台風が近づいていますが、
  同じ気圧での、温帯低気圧と熱帯低気圧の風の吹き方
は違いがあるのでしょうか?
同じ980hPaの台風と、冬場の北海道近くで見られる980hPaの爆弾低気圧とか言われる温帯低気圧では、風速等の違いがあるのでしょうか?

A 回答 (4件)

詳しくはあとにして、ざっくりと熱帯低気圧と温帯低気圧の風の吹き方の違いを言うと、


熱帯低気圧は中心付近でだけ強い風が吹き、
温帯低気圧は中心では熱帯低気圧ほど強くはないが、風の強い範囲が広い
と言う傾向があります。

風の強さは中心気圧ではなく、「気圧傾度」によって決まります。
気圧傾度は天気図では等圧線の混雑として現れます。
等圧線が混んでいるところは風が強い、などニュースなどでよく耳にするかと思います。
これは狭い範囲で気圧の差が大きいことを意味します。
風は気圧に差があるから吹くのですから、狭い範囲で差が大きいほど強い風が吹くことになります。

また日本付近は、夏は日付変更線付近に中心を持つ太平洋高気圧(中心気圧1030hPa程度)の影響下にありますが、冬はバイカル湖付近に中心を持つシベリア高気圧(中心気圧1050hPa程度)の影響下にあります。
ですから、同じ圧力の980hPaの低気圧が日本にやってきたとき、夏と冬とでは冬のほうがより強い風が吹く傾向にあります。

さらに別の観点として、台風など熱帯低気圧は一般に中心から同心円状に雲が発達し、等圧線も同心円を描くことがほとんどです。熱帯低気圧は暖気の塊によってできている低気圧で全体が一様な組成であるためです。
しかし、冬場にやってくるものを含め、一般に低気圧とだけ呼ばれる温帯低気圧は暖気と寒気の境目に発達する低気圧です。そのため前線をもち、前線では風が収束し雲が発達しやすく気圧が下がりますので、天気図では等圧線が同心円状にはなりません。さらに中心の西側に発達する寒冷前線は進行が速く、東側に発達する温暖前線は進行が遅いため、時間経過とともにコンマ状の雲のようになってきます。そのため、中心より東側では雨や風の強い範囲が広く、西側ではその範囲は狭く比較的乾いたエリアになることが多くあります。先述したように前線付近では風が強くなりがちですので中心よりも離れた地域でも強風に注意が必要です。

「爆弾低気圧」は中心気圧だけで決まりません。中心気圧が24時間で 24hPa×sin φ/sin 60° 以上低下する温帯低気圧のことを差します(気象庁では「急速に発達する低気圧」と読み替えます)。北緯40°(秋田市付近)で 18hPa ほどです。なお、爆弾低気圧は春秋に多く見られます。
おっしゃりたいのは「台風並みに発達した低気圧」のほうでしょう。
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>同じ980hPaの台風と、冬場の北海道近くで見られる980hPaの爆弾低気圧とか言われる温帯低気圧では



「低気圧」とは「上昇気流」ですから、同じ形状の低気圧で気圧が同じであれば、「周囲から見た上昇気流」の様子は同じです。ただし「中心の気圧」だけではなく、「低気圧の大きさ」による「気圧の勾配」などが影響します。

あとは「周辺の状況」によって風の吹き方が変わります。
夏なら「太平洋高気圧が強い」、冬なら「ユーラシア、シベリア高気圧」あるいは「オホーツク高気圧」が強い状況です。

風とは、マクロには大きな地球規模での「3次元での大気の動き」ですから「低気圧」だけでなく、周辺の「高気圧」(下降気流)や気圧の配置によって決まり、さらにミクロ的にはローカルな大気の動き(地表面が温められて局所的に上昇気流ができたり)、地形(高い山の有無)、海面の状況(暖流、寒流などによる海水温度の分布)など、様々な要因で風の吹きが変わります。
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風の吹き方の意味がわかりません。

風速のことを指していますか?流体力学の常識として、風速は圧力勾配に比例します。つまり低気圧の周りの気団との圧力差と圧力差が発生している距離に関係します。わかりやすい例で言うと天気図の等圧線の混み具合。
従って、低気圧や台風の中心気圧が同じだからといって同じ最大風速になるとは限りません。
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風の吹き方・風速に違いはありません。


「熱帯低気圧」のうち、最大風速が17m/s以上のものが「台風」ということです。「台風」と「温帯低気圧」の分類基準は「最大風速」ではなく、あくまで「構造の変化」です。
https://www.umikaisei.jp/news/surflegend/54145
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