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アルミ合金の微細化について、よくAl-TiやAl-Ti-Bを添加するとありますが、この二種類の違いはなんでしょうか?Al-Ti添加の微細化と、Al-Ti-B添加の微細化は何がちがうのでしょうか?
このBの効果について知りたいです。
それとBeやSrも微細化とありますが、これも他と何が違うのでしょうか?
わかる方ご指導よろしくお願いいたします。

質問者からの補足コメント

  • kantansiさんいつもありがとうございます。
    大変勉強になります。
    微細化の目的に合わせて適切な添加物を選択するとありますが、この場合の微細化の目的の違いとは何があるのでしょうか?何かAl-Mg系とか、Al-Si系とかによって添加するものが変わってくるのでしょうか?
    また、Al-TiとAl-Ti-BではAl-Ti-Bの方がさらにいいということでしょうか?
    よろしくお願いいたします。

    No.1の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2023/09/06 11:24

A 回答 (1件)

アルミ合金の微細化にはさまざまな方法があり、異なる元素を添加することが一般的です。

Al-Ti、Al-Ti-B、Be、Srのそれぞれの添加物は、微細化のプロセスに異なる効果を持っています。以下にそれぞれの違いと効果について説明します:

Al-Ti(アルミニウムとチタン)添加:アルミニウムにチタンを添加することは、アルミニウム合金の晶粒粒径を微細化するのに有効です。チタンはアルミニウム合金中で固体溶解せず、微細な粒子として存在し、これらの粒子が晶粒成長を抑制します。これにより、アルミニウム合金の強度と耐疲労性が向上します。

Al-Ti-B(アルミニウムとチタンとホウ素)添加:Al-Ti-B添加は、アルミニウム合金の微細化においてより効果的です。ホウ素はチタンと結合し、チタン粒子をさらに微細化します。これにより、晶粒のサイズがさらに小さくなり、合金の強度や耐久性が向上します。Al-Ti-B添加は、高温での性能も向上させることができます。

Be(ベリリウム)添加:ベリリウムはアルミニウム合金の微細化に用いられることがあります。ベリリウムはアルミニウムと溶け合い、微小な粒子を形成します。これにより、アルミニウム合金の耐疲労性が向上し、高温での性能が向上します。ただし、ベリリウムは毒性が高く、取り扱いには特別な注意が必要です。

Sr(ストロンチウム)添加:ストロンチウムはアルミニウム合金の微細化にも使用されます。ストロンチウムはアルミニウム中で微小な粒子を形成し、晶粒成長を抑制します。これにより、合金の耐疲労性が向上します。また、ストロンチウムは溶融処理プロセスを安定化させる効果もあります。

要するに、Al-Ti、Al-Ti-B、Be、Srの各添加物は、アルミニウム合金の微細化において微妙な違いがあり、合金の特定の性質に影響を与えます。選択肢は材料の要件や応用に応じて異なり、工程条件、安全性、コストなどの要因も考慮されます。微細化の目的に合わせて適切な添加物を選択することが重要です。
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

kantansiさんいつもありがとうございます。

お礼日時:2023/09/06 11:24

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