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強酸と強塩基の中和反応によって生じた塩はなぜ加水分解しないのですか?

A 回答 (2件)

純カリウムを水に浮かべると激しく発火しながら水面を駆け巡る。


それほど激しく水分子と反応しているのである。
逆に言えば、純カリウムはそれほど不安定で水酸化カリウムは非常に安定なのである。
そこに水を加えても不安定な方に反応が戻ることはありえない。

強酸と強塩基の反応にも同じことがいえる。
酸性を示すとかアルカリ性を示すとかはつまり「はやく別の相手と結びついて安定したい」ということであり、酸・塩基反応とは安定への過程である。
一旦安定すれば不安定な方へは戻らない。
強酸なら「強く安定を求める」のだからなおさらである。
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もともと加水分解で出来たのが(強)塩基です。



加水分解とは

XY+H2O→XOH+HY となります。

さて、
酸塩基の中和では「発熱」します。
これが鍵です。
反応(平行)はエネルギーが低い状態へ進みます。
中和が起きて発熱してエネルギーが低くなったので
そこで安定します。
加水分解させるには外からエネルギーを加えないと
反応しません。(熱する)

大学の物理では

  G=HーTS で ⊿G<0 の方向に反応が進む

G:ギッブスの自由エネルギー
H:エンタルピー(熱含量)
T:エントロピー

溶液反応ではTの変化量はほぼゼロになります。
発熱するとHはマイナスに ・・・ ⊿H<0 になり、⊿G<0
となるのでそこで安定します。

発熱によってエネルギーポテンシャルが低下して安定した
状態になっているから加水分解反応が起きません。
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