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炭酸緩衝液で、炭酸水素ナトリウムの濃度が与えられてて、水酸化ナトリウムを加えると、ルシャトリエの法則で炭酸ナトリウムが生成する方向に傾くとあるのですが、これは何反応でどこがルシャトリエなのですか?

弱酸の塩と強塩基って、中和反応ですか?

A 回答 (1件)

これは酸と塩基の中和反応(のうち一部)ではありますが、今回の問題のポイントではありません。



二酸化炭素(炭酸)と水酸化ナトリウムの中和反応は二段階に進みますが、この反応はその二段階目です。遊離の炭酸H2CO3は実際には存在しませんが、
 H2CO3 + NaOH = NaHCO3 + H2O
 NaHCO3 + NaOH = Na2CO3 + H2O
と書くことができます。

これをイオン反応式にすると
 H2CO3 + OH^- = HCO3^- + H2O
 HCO3^- + OH^- = CO3^2- + H2O ※
となります。ここで両辺からOH^-を除去すれば
 H2CO3= HCO3^- + H^+
 HCO3^-= CO3^2- + H^+
となり、本質的には炭酸の二段階電離に対応することが分かります。

電離は基本的に可逆反応で、化学平衡の状態となります。
炭酸水素イオンHCO3^-を含む水溶液に塩基性水溶液(OH^-を含む)を加えると、ルシャトリエの原理(法則ではない)により、※の反応がOH^-を減らす方向に進みます(平衡の移動という)。
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