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世界史を勉強していると様々な条約が出てきますが、これには法的拘束力や相手国が守るという保証も無いのにどのような意味があるのですか?
実際ドイツが独ソ不可侵条約を破棄してソ連侵攻した際、侵攻を想定していなかったソ連は対応が遅れてしまったことからも、条約を結んだからと言っても決して安心できる訳でも、そもそも相手国が条約を破棄することを前提に自国を油断させることを目的で条約を結んでる可能性もあると思たのですが、どうなのでしょうか?

A 回答 (4件)

>これには法的拘束力や相手国が守るという保証も無いのにどのような意味があるのですか?



保険。締結直後に端から守らないということは、さすがに無いし、欺瞞国策のための締結であれば、その国は信用を失う。
ナチスを引き継いでいないと言い張るドイツも、軍事面では信用されていないし、日ソ不可侵条約違反をしたソ連を引き継いだロシアもそう。世界中の人が「まさか、あのロシアが」とならずに「あぁ、あいつらまた難癖つけてやったのね」と思われることがその証拠。

>侵攻を想定していなかったソ連は対応が遅れてしまったことからも

ヒトラーもスターリンも同じ思考をするタイプだから(それは両人も側近に語っている)、想定していなかったということはない。想定より早かった程度のもの。

また、対応が遅れたのは、幾つか理由が合って、①将校を粛清しまくっていたから動くに動けない、②粛清を恐れて鉄道や道路は整備されていると報告していたものの、全然そんなことはなかった。しかもそれを知っていたのは関係者だけ、なんてことも大きい。
これは愚民であるロシア・ルーシの伝統ともいえる無能振りで、未だに兵站、教育を軽視するロシア軍とか、兵器調達は書類上は数が揃っているものの、爆薬が入っていない装甲とか、全く在庫が無い耐寒野営設備とかで健在だったりする。

>そもそも相手国が条約を破棄することを前提に自国を油断させることを目的で条約を結んでる可能性もあると思たのですが

そもそも義務を果たす気が無いのに結んでいる安全保障条約とかはある。ロシア主導のCSTOがアルメニアに対する安全保障を履行しなかったとか。

なんか駄目な例を挙げたら、全部ロシアになってしまったけど、ここまで絵に描いた駄目っぷりは主にロシアぐらいのもんだから。
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国際条約の最終的な保障は軍事力にあります。


平和条約を結んだからといって、軍縮はしても軍事力を無くすような国はありません。

それなら平和友好条約や通商条約などに意味が無いかといえば、そうではないでしょう。互いに臨戦態勢は維持しつつも、ヒトの行き来や物資の流通が拡大すれば、お互いに大きなメリットが生じます。

多くの国際条約は1年間の時限条約で、互いに破棄の通告がなければ自動更新する形になっています。漁業協定なんかは、毎年の特定の日付までに相互の漁獲高の上限を決めないと更新されない条約もあります。国際条約に永遠不滅の恒久的な条約はないのです。
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「男の約束」です。

「仁義」です。
当然「仁義なき戦い」も起こります。

>そもそも相手国が条約を破棄することを前提に自国を油断させることを目的で条約を結んでる可能性もあると思たのですが、どうなのでしょうか?

当然あり得ます。
「敵の敵は味方」で結ぶものもあるでしょうし、「利害が一致」するから結ぶものもあるでしょう。あるいは「敵対しているから」結ぶものもあるでしょう。
「国際関係、外交」とは、国家間の腹の探り合い、駆け引き、牽制、だまし合いです。
「条約」とは、世界や国際関係や相手のためではなく、あくまで「自国のため、国益のため」に結ぶものです。

国際関係、つまり国家のさらに上のレベルでは、全くの無政府状態です。
それを何とかするために、100年前に国際連盟が、第二次大戦後に国際連合ができました。
しかし、国際連盟にはアメリカが不参加だったし、国際連合は5つの常任理事国つまり「連合国であった戦勝国」が牛耳る形で「拒否権」をもつため、有効に機能していません。
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法的拘束力や相手国が守るという保証も無いのに


どのような意味があるのですか?

保証を担保する機能が全く無いわけでは
ありません。
1,国際間の信用を失う、というのは
 デメリットです。
2,条約を基に、国内法を整備する時が
 ありますので、その限度で保証機能が
 あります。

こうした規範は結構あるのです。
自然債務とか、責任なき債務なんてのが
民事法にあります。

自然債務、というのは義務はあるが
裁判で強制できない、というものです。

債権に基づいて給付判決を得ることはできるものの、
強制執行が認められない債務を
責任なき債務といいます。



実際ドイツが独ソ不可侵条約を破棄してソ連侵攻した際、侵攻を想定していなかったソ連は対応が遅れてしまったことからも、条約を結んだからと言っても決して安心できる訳でも、そもそも相手国が条約を破棄することを前提に自国を油断させることを目的で条約を結んでる可能性もあると思たのですが、どうなのでしょうか?
 ↑
条約破棄は度々やられていますね。

日ソ不可侵条約を破って、ソ連が
攻め込んできた。

日韓基本条約を締結したのに
韓国は守ろうとしない。

最近ではウクライナ戦争です。


ソ連崩壊後、ウクライナは世界第3位の兵器・核保有国だった。
ウクライナが核兵器を放棄する代わりに、ロシアと米国、
英国が安全保障を約束するという「ブダペスト覚書」を交わした。

強大な軍事国家である3カ国が平和を保障してくれると
信じたウクライナは核兵器を手放し、
兵器を売り払い、わずかな軍事力しかない国となった。

ブダペスト覚書で、ウクライナを守る立場にあるロシアは
2014年、クリミアを一方的に併合した。
さらに、ロシアは2022年2月、ウクライナ侵攻を開始した。
覚書の締結国である米国と英国が、
ウクライナのために参戦することはなかった。
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